
【神楽坂】お堀に浮かぶレストラン「CANAL CAFE」で、本格イタリアンと水辺の景色を楽しむ
JR・東京メトロ飯田橋駅から徒歩約1分。外堀の水辺にたたずむ「CANAL CAFE(かなる かふぇ)」は、野鳥が飛来する自然豊かなお堀を間近に、薪窯ピザをはじめ、本格イタリア料理を味わえる水上レストラン。春は水面を彩る桜、新緑がまぶしい初夏、紅葉の秋、そしてイルミネーションが光り輝く冬と、季節ごとの景色を眺められるのも魅力です。
白亜の門をくぐりレストランサイドへ
JR・東京メトロ飯田橋駅から徒歩わずか1分ほど。皇居(旧江戸城)の外堀沿いにある「CANAL CAFE」は、1918(大正7)創業の「東京水上倶楽部」を前身とする、東京最古のボート乗り場を利用したレストラン。時代の変化とともにボートの利用者が減るなかでも、水辺の魅力を多くの人に届けたいという思いから、1996年に現オーナーがレストランとして新たにスタートさせました。
白亜の門をくぐると、左手にレストランサイド、右手にはデッキサイドが広がっています。レストランサイドでは季節の食材を生かした本格イタリアンを、デッキサイドではセルフサービスでレストランメニューの一部や、ドリンク、スイーツを気軽に楽しめます。
レストランサイドの入口右側には、名物のナポリピザを焼き上げる薪窯が。常時15種類以上のピザメニューが用意されていて、入店前から期待が高まります。店内はウッド調の広々とした空間で、奥には白を基調にナチュラルカラーでまとめられた部屋や、20〜30人の個室スペースも完備。どの席からもお堀の景色を堪能できます。
晴れた日には、水面がきらめく開放感たっぷりのテラス席へ。お堀を囲む木々の緑や花壇の花々、その先には高層ビルや走る電車と、都会ならではのリゾート気分が満喫できます。特に桜が満開を迎える春は、お花見スポットとしても大人気。ピンク色に染まる水辺での食事は、まさに至福のひとときです。
レストランサイドには、店内とテラスを合わせて約200席が用意されていますが、週末は混雑するため事前予約が安心。ただし席の指定はできないため、窓際やテラス席を狙うなら、オープン直後に訪れるのがベスト(予約状況によっては希望の席に座れない場合も)。
スペシャルランチセットで本格イタリアンを味わう
料理は、ミラノで修業を積んだシェフによる本格イタリアン。季節の食材を使った手打ちパスタや薪窯ピザ、活ムール貝の白ワイン蒸し(ディナーのみ)が名物です。ランチタイムには、前菜盛り合わせ、サラダ、選べるメイン(パスタ、ピザ、肉料理)、ドリンクがセットになった「スペシャルランチセット」がおすすめ。
前菜盛り合わせの内容はその日によって変わり、訪れた日は、干しタラのフリット、バジル香るサーモン入りカプレーゼ、パテ・ド・カンパーニュ、そしてサツマイモのやさしい甘さが印象的なスープが並びました。素材のよさを生かした味付けで、見た目も華やか。サラダに付く醤油ベースの自家製ドレッシングも絶品で、生卵にタマネギ、ゴマのコクとうま味がぎゅっと詰まった深い味わい。あまりの人気からお持ち帰り用としても販売しています。こちらのオリジナルドレッシング650円は、保存料なし、賞味期限1週間前後と鮮度にもこだわっています。
メインには、定番のピザ「マルゲリータ」をチョイス。北海道産とイタリア産の小麦粉をブレンドし、じっくり熟成させた生地を薪窯で一気に焼き上げることで、外はパリッと、中はモチモチに。香ばしい薪の香りにも食欲がそそられます。サイズも大きめなので、友人同士でシェアして楽しむのもおすすめ。桜の葉をブレンドしたダージリンティー「オリジナルサクラティ」は食後の一杯にぴったりでした。
ボートにも乗れる! セルフサービスのデッキサイド
デッキサイドも気になるところ。こちらは全席屋外のセルフサービスエリアで、各自カウンターで注文後、好きな席を選んで自由に過ごすスタイル。予約はできませんが、神楽坂散策の合間の休憩や、カジュアルなランチに最適。
注文カウンターの横に屋根付きのハイテーブル、その先にはカウンター席、テーブル席が並びます。木々の緑と水に囲まれた心地よい空間で、ゆったりとした時間が流れています。
デッキサイドのメニューは、レストランと同じ薪窯ピザに加え、オリジナルソースのフレンチフライ、イタリアンジェラートやプリンなどのスイーツ、コーヒーやアルコールも充実しています。
「東京水上倶楽部」時代の名残を感じられる手漕ぎボートの貸し出しもデッキサイドで行われています。お堀には亀や鯉、野鳥たちが姿を現すことも。運がよければ、カルガモが泳ぐ姿を間近で見られるかも知れません。
「CANAL CAFE」ではお堀の水質浄化活動にも取り組んでいて、その活動の成果として10年以上前からホタルが生まれ育つようになったそう。デッキサイドの一角には、「ホタルガーデン」とよばれる水上庭園もあり、自然の豊かさをより身近に感じられます。
まるで都会のオアシスのような、歴史と自然が調和する水辺のレストラン「CANAL CAFE」。外堀の景色を眺めながら、喧騒を忘れて、ゆったり過ごしてみませんか。
■CANAL CAFE(かなる かふぇ)
住所:東京都新宿区神楽坂1-9
TEL:03-3260-8068
営業時間:【レストランサイド】ランチ11時30分~14時(土・日曜、祝日は~14時30分)、ブランチ14時~16時30分(土・日曜、祝日は14時30分~)、ディナー17~22時(日曜、祝日は~21時30分)【デッキサイド】 11時30分~22時(日曜、祝日は〜21時30分)
定休日:第1・3月曜(祝日の場合は営業、翌日休み)、変更の場合あり、公式サイトで要確認
Text:木村秋子(editorial team Flone)
Photo:yoko
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