
【速報】日本のクルーズが変わる!最新豪華客船「飛鳥Ⅲ」がデビュー!憧れの船内を一挙紹介♪
2025年7月11日、横浜港大さん橋客船ターミナルで郵船クルーズの新造客船「飛鳥Ⅲ」の命名式が行われ、初めてメディアにお披露目されました。総トン数は5万2265トンで、日本国内最大規模を誇ります。7月20日の就航を前に、気になる船内をたっぷりご紹介します!
Summary
郵船クルーズとして約34年ぶりの新造船!
「飛鳥Ⅲ」は、郵船グループのクルーズ客船として約34年ぶりの新造船。日本の客船として初めてドイツで建造されました。横浜を母港としており、船にも「横浜」と記されています。就航後は「飛鳥Ⅱ」との2隻体制となります。
総トン数は約5万トンと飛鳥Ⅱと大きさはほぼ同じながら、乗船定員を740名と絞り込んでいるため(飛鳥Ⅱは872人)、よりゆったりとくつろげるのが大きな特色。13階建ての船内は、日本人好みの落ち着いたラグジュアリー空間に進化しています。
メインアトリウムである「アスカプラザ」は3層吹き抜けで、レセプションがあります。隣には「アンカーバー」があり、日本の銘酒を揃えています。
船内には蒔絵技法で知られる人間国宝の室瀬和美氏をはじめ、初代「飛鳥」や「飛鳥Ⅱ」も手掛けた画家の田村能里子氏、千住博氏、さらに公募で選ばれたアート作品も展示されていて、その数はなんと約80作品。まさに洋上の美術館!
大海原をひとりじめ!「グランドスパ」の露天風呂と船首の大浴場&展望サウナに感動
「飛鳥Ⅲ」の自慢は、なんといっても船首にあるグランドスパ。展望大浴場では目の前に広がる船の針路を眺め、露天風呂では移りゆく大海原の眺望をゆったり堪能できます。
展望サウナも完備で、ととのい時間もしっかり楽しめます。しかも時間内なら無料で自由に利用できるのがうれしいところ!
船首に展望大浴場があるのは世界中探してもおそらく飛鳥Ⅲだけ!
造船会社の担当者は「こんないい位置に風呂を作るとはクレイジーだ!」と驚いたそう。
男湯女湯ともに設備も広さもほぼ同じ。脱衣所やパウダーコーナーもあるほか、ロッカーも完備。タオルもあります。
全室バスタブ&バルコニー付き!超豪華ペントハウスから新登場のシングル客室まで一挙紹介!
客室は381室。全室プライベートバルコニー付き。そしてバスタブや温水洗浄式トイレも全室完備というのが本当にうれしい!
ペントハウス、スイート、バルコニーという3つの客室クラスがあり、旅の目的や時間の過ごし方に合わせて選べます。記念日旅行、ファミリー、カップル、女子旅など、あらゆるニーズに対応しています。気になる客室を紹介します!
■ロイヤルペントハウス
「飛鳥Ⅲ」の2室だけの最上級客室。広さは114.8㎡、ベッドルームにリビング&ダイニングルーム、さらにはサンルームもある贅沢なつくり。バトラーサービスや特別なインクルーシブサービスが付き、各種予約も最優先。ステイタスと個性を兼ね備えたラグジュアリー空間です。
■スイートルーム
スイートルームは「キャプテンズスイート」「パノラマスイート」「アスカスイート」「ジュニアスイート」など多彩で、客室の位置や室内の設計が異なります。
中でも注目は「ミッドシップスイート」、コンテンポラリーな内装デザインの中にも、和の趣のある素材の質感が心地よく、何度でも過ごしたくなるリラックス空間が広がります。
ミッドシップスイートでは、各地域の魅力と出会える特別なプロジェクト「ASUKAⅢ meets 47都道府県」を実施しています。
例えば9048号室は北海道をテーマにしており、ウェルカムスイーツに「北の散歩道 ハスカップ」(もりもと)を置いています。
9027号室は横浜港がある神奈川県がテーマ。鎌倉彫の置物や箱根寄木細工のリモコンラックのほか、地酒の一合缶「Kanagawa-Ken」などを用意しています。
■アスカバルコニー(スタンダードツイン)
■ソロバルコニー
船上グルメが絶品!フレンチ・イタリアン・和食にグリル…6つのレストランで食べ比べ
船内には6つの個性豊かなレストランがスタンバイ。長旅でも飽きずに、美味しい時間を好きなだけ楽しめます。
※予約・席料等の詳細は公式サイトでご確認ください
■ノブレス(予約制・席料不要):フレンチ
「飛鳥Ⅲ」を象徴するシグネチャーレストラン。モダンと伝統がとけ合うフレンチを、前菜からデザートまでコースでじっくり楽しむのもよし、気になる一皿をアラカルトで頼むのもおすすめです。平松礼二氏のアートが随所に展示されていて、美食と芸術を同時に味わえるのも魅力。
※アルコール&一部ノンアルコール飲料は有料。
■アルマーレ(予約制・席料):イタリアン
特別感たっぷりのプレゼンテーションスタイル。テーブルに運ばれた新鮮な魚介やお肉を眺めながら、シェフのおすすめをチョイス。あとは出来たてが運ばれてくるのを待つだけ。ディナーがより贅沢な体験になりますよ。
※アルコール&一部ノンアルコール飲料は有料。
■海彦(予約制・席料):割烹
割烹料理をお好みで。メニューは魚介類から肉料理まで幅広く揃っています。備前焼や有田焼など、全国から選ばれた器も料理を引き立ててくれます。テーブル席のほか、樹齢約80年の欅の一枚板のカウンターで日本酒と料理を味わって。
※有料
■フォーシーズン・ダイニングルーム
朝食、昼食、夕食に対応するオールデイダイニング。日本で生まれた西洋料理を、四季折々の食材で仕立てたコース・セット料理とアラカルトで提供。肉本来のうまみが広がるシグネチャーディッシュの「ハンバーグ」をはじめ、日本の客船文化の中で育まれてきた洋食メニュー、和食などが揃います。
■エムスガーデン:ビュッフェ(要予約・席料不要)
開放感たっぷりのスタイリッシュな空間で、世界のごちそうを味わえるビュッフェ。朝から深夜まで、時間帯に合わせたメニューが揃っているので、好きなタイミングでお腹を満たせる心強い存在。ディナータイムには各国のワインやビールが登場。スパークリングワインや一部のワイン・ビールはインクルーシブで楽しめます。
※その他のアルコール&一部ノンアルコール飲料は有料。
■グリルレストラン パペンブルグ:グリル料理
エムスガーデンの船尾エリアが、ディナータイムはグリルレストランに。「飛鳥Ⅲ」が建造された造船所があるドイツ北部の街の名を冠しています。厳選した肉や魚介、新鮮な野菜をシンプルに焼き上げ、オリジナルのこだわりスパイスで味わうグリル料理を提供。備長炭を使用した炭火焼きグリルは後部オープンデッキで焼き上げる演出で、テラス席ではライブ感が楽しめます。※アルコールおよび一部のノンアルコール飲料は有料。
そのほか、ペントハウスクラスとスイートクラスでは、朝食、夕食、夕食をインルームダイニングサービス(ルームサービス)でとることも可能です。(要予約)
優美な「アスカプラザ」やカフェ、シアターなどパブリックスペースは気分も上がる!
船内のパブリックスペースはぜひ使いこなしたいもの。くつろぎのひとときや、社交空間にもなるバー&ラウンジ(有料)、シアター、ジムなども充実しています。さらには様々なプログラムも実施予定なので、ロングクルーズでも楽しみが見つかります。
カフェも多数あるので好きな場所を見つけて。
ビスタラウンジ横のヒストリアエリアでは、日本郵船の歴史を紹介。
リュミエール シアター。最先端のホログラフィックスクリーンやLEDスクリーンなどのデジタル技術を駆使し、幻想的でダイナミックなデジタルアート映像とダンスパフォーマンスを融合した新感覚のイマーシブ(没入型)パフォーミングアーツを上演。
「スタジオA3」ではエアリアルヨガなどのプログラムも実施予定。
飛鳥Ⅲは7月20日出発の処女航海をはじめ、すでに2026年1月までクルーズスケジュールが発表されています。12月にはクリスマスクルーズなどを実施予定。4日間というショートクルーズはクルーズデビューにぴったりです。詳しくは公式サイトをチェックしてみて♪
飛鳥クルーズ
https://www.asukacruise.co.jp/
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『るるぶクルーズのすべて2025~2026』もチェック
2025年は話題の船が続々デビュー! 『るるぶクルーズのすべて2025~2026』は飛鳥Ⅲを含む37隻を豊富なデータや図解も駆使してしっかり紹介しています。日本周遊から海外をめぐるフライ&クルーズまで、船選びのコツを詳細解説するクルーズ情報の決定版です。はじめてガイドや大判地図など豪華付録3点付きで好評発売中。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●この記事は『るるぶクルーズのすべて2025~2026』に掲載の記事を元に作成しています。
Text:星裕水
Photo:山口規子、郵船クルーズ