懐かしの市電がいっぱい!ジブリの物語に出てきそうな「横浜市電保存館」へ

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横浜ではその昔、市民の足として約70年間“路面電車”が走っていたんです。横浜・磯子にある「横浜市電保存館」では、当時実際に活躍していた7つの車両が、今もそのままの状態で残っています。木製の床や座席、愛嬌のあるくすっと笑える電車広告など…、横浜に市電が走っていた明治から昭和40年代へ。レトロな時間旅行に出かけましょう!

Summary

映画『コクリコ坂から』の世界へ入り込んだみたい

水色・クリーム色・茶色のかわいらしいこの路面電車は、戦後から昭和46年まで実際に活躍していた1300型車両。

この車両展示コーナーには、市電が廃止になるまで実際に横浜の街を走っていた7車両がずらり。時間旅行をしているようで、なんだかノスタルジックですね。

車両の少し前に立っているグリーンのポールは「停留所標識」。これも当時使われていた本物です!横浜の街並みをイメージして描かれた、スタジオジブリ作品の映画『コクリコ坂から』の中にも、同じような停留所の風景がたくさん出ているんですよ!

奥に見える標識や停留所に敷いている石も、市電の現役時代に使われていたものです。

木の窓枠に取り付けられていた注意プレート。この懐かしい感じも、今ではなんだかちょっとオシャレ。

まるで映画のセット!レトロな車内がフォトジェニックすぎる

エントランスを進むと真っ先に見えてくるのが、横浜市電を代表する500型です。見た目の華やかさはもちろんですが、車内はさながら、かわいいレトロな洋館といったところ。

花を模したような照明やアーチ型の大天井は、注目のフォトポイント。木座には手彫りによる美しい模様が施されているんですよ。

シートに座ってみたり、吊革につかまったり。映画のワンシーンのような撮影を楽しんでみては?

今ではお目にかかれない料金箱も。ここに残されたひとつひとつが、どれも貴重な歴史を語る資料のよう。

運転台に座ってみたり、制帽をかぶって記念撮影もOK!

車両展示コーナーにある6両の路面電車では、運転席に座って実際に制御ハンドルにふれることも!市電の正面に回れば、実際に運転しているようなレアなカットが撮影できますよ。

運転手気分を楽しんだあとは、歴史展示コーナーで市電の切符チェックも忘れずに!数枚綴りの回数券やイラストのかわいい記念乗車券など、種類の多さに驚きです。

中央に見える青とクリーム色の車両は、『コクリコ坂から』の劇中にも登場した1600型車両。映画の中では行き先が、横浜の「六角橋」ならぬ「三角橋」になっているんですよ。

館内には、昭和40年代の横浜の街並みをCGで再現した運転シミュレーターや路面電車が走る鉄道ジオラマ、横浜の歴史を紹介したゾーンなどたくさんのみどころがあります。レトロな写真を撮りながら、市電が生きた時代の時間や空気をぜひ楽しんでみてください。

text:清沢奈央
photo:櫻井めぐみ

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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