
【沖縄・やちむん通り】笑う門には福来る! 壺屋「うちなー茶屋 ぶくぶく」で伝統茶のぶくぶく茶を体験
ふわふわの泡がのった「ぶくぶく茶」をご存知ですか? ぶくぶく茶は琉球王朝時代から続く伝統茶で“泡を楽しむ”という少しユニークな伝統茶です。見た目もカワイイ、他ではなかなか体験できないお茶をやちむん通りで味わってみて!
やちむん通り散策中に立ち寄りたい休憩処
ぶくぶく茶の体験ができるのは、国際通りから歩いて5分ほどのエリアに位置する“焼き物の里”壺屋やちむん通り沿いに佇む「うちなー茶屋 ぶくぶく」。
2016年にオープンした「うちなー茶屋 ぶくぶく」は、沖縄の伝統茶であるぶくぶく茶をはじめ、沖縄素材を活かした甘味や飲み物が味わえるカフェ。やちむんや琉球ガラス、琉球漆器などこだわりの器とグラスで提供してくれるのも魅力です。
ホットコーヒーもしくはホットラテを注文すると、壺屋焼きや、沖縄県内各地から集めた25種類ほどあるやちむんの中から好みの物を選ぶことができます。「器の町なので、選ぶ楽しみも提供できたらと思いました。実際に使い心地を試していただけますので、気に入ったやちむんがあれば、工房のご案内も可能です」と店主の島袋さん。
店内でも複数の工房のやちむんを購入することができます。
やちむん通り散策中の休憩処としても人気で、さまざまな工芸品に囲まれ、時間がゆっくりと流れているかのような心安らぐ空間でいただく甘味やドリンクはちょっと特別です。
カプチーノのような泡が決め手! ぶくぶく茶
一番人気の「ぶくぶく茶」は、名前の通り器からこぼれそうなほど“ぶくぶく”に泡立った見た目がインパクト大のお茶。琉球王朝時代、旅立ちの日や結婚式などのお祝いの席で飲まれ「福福茶」とよばれていましたが、訛って「ぶくぶく茶」になったとされています。
お茶と泡の2層式になっているぶくぶく茶。上部分の泡は、煎った白米を硬水で煮出した煮汁を大きな茶筅(ちゃせん)で泡だてたカプチーノのような泡。下部分は煎った玄米を煮立たせた玄米のお茶です。
煎った白米の香りは香ばしく、さんぴん茶の香りがふわっと広がり、口に含むやさしい味わい。心に沁み渡ります。
「スプーンは使わずに、両手でお椀を持って、頬張るように泡を楽しんでください。そのまま飲むと鼻に泡が付きますが、雲のような泡を鼻に付けて、笑い合いながら過ごしてください」と島袋さん。
添えられたお茶菓子と一緒に味わいながら、ほっこりとした時間を過ごしましょう。
黒糖香る沖縄のぜんざい(かき氷)
沖縄の「ぜんざい」=「かき氷」も壺屋散策で火照った体を鎮めてくれるおすすめメニューです。
こんもりと盛り付けられた氷の上にかかっているのは、2種類の黒糖をブレンドして煮詰めた自家製黒糖シロップと練乳。食べ進めていくと、中には2日間かけて仕込んだ金時豆と白玉が隠れています。
まろやかで深みのある甘みの黒糖と、コクのある練乳の相性は言わずもがな。溶けやすいので、早めに召し上がってくださいね。
ぜんざいはこの他にも「黒糖ぜんざい」830円や「抹茶練乳ぜんざい」900円、「抹茶ぜんざい」830円があり、プラス50円できなこをトッピングすることもできます。
「うちなー茶屋 ぶくぶく」は、国際通りからも徒歩圏内。買い物の合間に、沖縄の歴史と癒やしを感じられる「うちなー茶屋 ぶくぶく」で、ちょっと特別な沖縄時間を過ごしてみませんか?
■うちなー茶屋 ぶくぶく(うちなーちゃやぶくぶく)
住所:沖縄県那覇市壺屋1-22-35
TEL:098-943-4811
営業時間:11〜18時
定休日:火曜
Text & Photo:舘幸子(沖縄未来企画)
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