
沖縄・北中城村「AIEN BAKERY」でパンとアサイーボウルの朝ごはんを
普段朝ごはんを食べる時間がない人も、時間と心に余裕がある旅先では「朝ごはんを楽しみにしている」という人も多いはず。沖縄滞在中、毎日8時からオープンしている人気ベーカリーカフェ「AIEN BAKERY(あいえんべーかりー)」で一日をスタートしてみませんか?
築60年以上の外人住宅をフルリノベーション!
沖縄県本島の中部に位置し、日本で最も人口密度が高い村とされている北中城村の住宅街にお店を構える「AIEN BAKERY」。一号店は北谷町にある“泊まれるカフェ”AIEN COFFEE&HOSTEL。「お客様のあったら良いな」が叶うサービスをベーカリーカフェとして実現するため、二号店として2020年に恩納村のOIST(沖縄科学技術大学院大学)内で3年間営業した後、2023年7月にこの場所に移転しました。
もとは“お店を始められる状態”ではなかった築60年以上の外人住宅でしたが、オーナー ・稲嶺さんの「あるものを壊すのではなく、新たな価値を与えて生まれ変わらせたかった」という想いもあり、約4ヶ月かけてフルリノベーション。無機質だけど有機的な空間にするため、店内の壁をモルタルで仕上げました。一見クールな印象ながら、木枠の窓が温かみを演出。パン屋さんとは思えないほどスタイリッシュな雰囲気が漂っています。
店内に並ぶ30〜40種類のパンを手がけるのは、店長でパン職人の北方 稔人(きたかた としひと)さん。
パン生地に使用する小麦粉は、北海道産と九州産、熊本県産の3種類をブレンド。大半の生地に乳製品を加えず、小麦のうま味を引き出すオーバーナイト製法(低温長時間発酵)を取り入れています。
パン職人が考案! 沖縄県産食材を使用したパン
イチオシは、北中城村の名物であるアーサ(アオサ)としらすに自家製のガーリックバターをのせて焼き上げた「北中城産アーサとしらすのガリバタ」418円。芳醇なバターの香りとコクがじゅわりとあふれ、磯の香りが追いかけます。
これは白ワインに合うこと間違いなし。
県産のメカジキを昆布締めしてうま味を閉じ込め、衣をつけて揚げ、自家製のタルタルソースと共にバンズに挟んだ「県産メカジキのタルタルサンド」528円は程よいボリュームですが見た目よりもあっさり。さっくりと揚がったメカジキのフライと、タルタルの絶妙なコクと酸味がたまりません。お昼ごはんにちょうど良さそうです。
沖縄市にあるコーヒー専門店「AMBER HOLIC.(あんばーほりっく)」のエスプレッソとキビ糖、オイルで作ったアイシングをかけた「コーヒーシナモンロール」330円は甘くほろ苦。
他にも、「伊江島産黒糖フレンチトースト」286円や「ジーマミ(豆腐)とバジルの包みピザ」330円、県産豚肉を使用した「メキシカンタコサンド」693円など、沖縄素材を活用したパンもあり、沖縄の魅力を“味わって体験する”ことができます。
店内の奥にあるイートインスペースやテラス席で味わうこともできるので、観光の前の朝時間にぜひ。
自家製グラノーラをトッピングしたアサイーボウル
パン以外にも、ベーグルサンドやアサイーボウルもラインナップ。オーダー後に仕上げてくれる「ベーグルサンド」600円〜は具沢山で食べ応え抜群。最近再ブームとなっているアサイーボウルもヘルシーながら1杯でお腹が満たされる人気メニューです。
ベースは、もったり感を出すためにアサイーペーストに水切りしたヨーグルトを加えたペースト。その上にバナナ、ブルーベリー、ナッツがたっぷりと入った自家製グラノーラ、ゴロゴロ食感のチョコレート、カカオニブ、チアシード、ココナッツフレークをトッピングし、朝から贅沢な気分にさせてくれる1杯に仕上がっています。
パンも、ベーグルサンドもアサイーボウルも楽しめる「AIEN BAKERY」。パン好きさんだけでなく、カフェ巡りが好きな人にもおすすめしたい一軒です。
月曜と火曜はカフェメニューのみ。今回ご紹介したパンの販売はしていないので、気をつけてくださいね。
■AIEN BAKERY(あいえんべーかりー)
住所:沖縄県北中城村仲順263番
TEL:なし
営業時間:8〜16 時(売り切れ次第閉店)
定休日:なし(月曜・火曜はカフェのみで、パンの販売なし)
Text &Photo:舘幸子(沖縄未来企画)
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