【瀬戸内国際芸術祭2025】香川県・宇多津町が初参加。アートな旅を楽しもう

【瀬戸内国際芸術祭2025】香川県・宇多津町が初参加。アートな旅を楽しもう

水族館 夕日 町家 お寺めぐり 香川県 るるぶ&more.編集部
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2010年から3年に一度、瀬戸内海エリアで開催されている「瀬戸内国際芸術祭2025」に、日本で一番小さな県・香川県で一番小さな町・宇多津町が初めて参加します! 「塩のまち」として栄えた歴史と、ノスタルジックな街並みが魅力の宇多津町。そんなまちとアートとの共演を楽しんでください。

Summary


「瀬戸内国際芸術祭2025」で注目すべきアートスポットはここ!

3年に1度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2025」。今回香川県の宇多津町が初参加することになりました!

宇多津町
宇多津町

宇多津町は日本で一番小さな県・香川県で一番小さな町です。海際のレジャー遊びから歴史散策まで、多彩な趣の観光をコンパクトに巡ることができます。そんな宇多津町エリアに参加する5名のアーティストの作品をじっくり紹介します。

作品は主に2つのエリアで展示されます。宇多津駅から徒歩15分ほどの瀬戸内海沿いに広がる「臨海エリア」、海運の要所として栄えた歴史を今に伝える旧市街の「古街エリア」です。それぞれのエリアに点在する施設や風景なども楽しみながらアート散策を堪能してください。

【ut01】西澤利高

作品情報 色のない翼の彼方

色のない翼の彼方
西澤利高「色のない翼の彼方」(作品イメージ) Toshitaka Nishizawa"Far away of colorless wings"

塩作りの歴史を伝える「入浜式復元塩田」のそばに設置されるのは、透明アクリルで表現された『色のない翼の彼方』です。コンセプトは“水平線への記憶と距離”。手作業で有機的な形に削り出された作品が、海景色にさまざまなイメージを持たせてくれます。

作家情報 西澤利高

西澤利高

西澤利高氏は、岐阜県出身の彫刻アーティストで、“薄さの向こう側”をコンセプトとしてさまざまな素材による立体作品を制作。国内外でメッセージ性のある多彩なモニュメントが評価されています。

■西澤利高 作品情報  秋会期   共通パスポート利用可  
エリア:臨海エリア
展示時間:屋外展示作品
休業日:会期中無休 
料金:無料
※協力 NIPPURA株式会社

【ut02】シガリット・ランダウ

作品情報 Capacity

Capacity/Photo:Yotam From
シガリット・ランダウ「Capacity」(作品イメージ) Photo: Yotam From

登録有形文化財の旧宇多津町農業協同組合倉庫「こめっせ宇多津」などで展示される作品は、天井から吊るされた漁網や靴など。これらは、作品を手がけたシガリット・ランダウの出身国であるイスラエルに接する死海(生命が存在しない塩湖)で、結晶化されました。

作家情報 シガリット・ランダウ

シガリット・ランダウ
Photo by Amit Herman

イスラエルのテルアビブ在住のシガリット・ランダウは古代や神話、人間の在り方をインスタレーション、映像、写真、彫刻など、さまざまな手法で表現するアーティストです。作品の素材とその物語、生命の対話から生み出される、多様なメッセージを発信しています。

■シガリット・ランダウ 作品情報   秋会期   共通パスポート利用可  
エリア:古街エリア
展示会場:こめっせ宇多津/旧三好商店
展示時間:10~20時 ※最終入場19時45分
休業日:会期中無休
料金:500円 ※2作品合わせての料金

【ut03】山本基

作品情報 時を紡ぐ

時を紡ぐ
山本基「時を紡ぐ」(作品イメージ)

肥料商であった豪商の旧別邸で、古街エリアのシンボルでもある「倉の館 三角邸」。その和室と茶室の床をキャンバスに、“塩”で描かれた無数の泡。それは宇多津の浜辺の波、はたまた漁網か。ノスタルジックな空間で、時間の流れや記憶、港町としての宇多津の歴史や塩業の歴史などを紡ぎます。

作家情報 山本基

山本基
Photo by Toshiyo Suzuki

広島県尾道出身のアーティストで、浄化・清めをイメージさせる“塩”で描くインスタレーション作品を展開。各展覧会終了後には、鑑賞者と共に作品を壊し、使われた塩を海に還すという「海に還るプロジェクト」という取り組みも実施しています。

■山本基 作品情報  秋会期   共通パスポート利用可  
エリア:古街エリア
展示会場:倉の館 三角邸
展示時間:10~20時 ※最終入場19時45分
休業日:会期中無休
料金:500円

【ut04】ゼン・テー

作品情報 The Imperative Landscape(2025)

The Imperative Landscape(2025)
ゼン・テー「The Imperative Landscape(2025)」(作品イメージ) Zen Teh "The Imperative Landscape(2025)"

古街エリアに点在する神社や旧理容店で展示されるインスタレーション。神社で行われる神事や、そこで使用される塩についての関係性を分析し、その神聖さや文化的意義、地域コミュニティの重要さにふれる作品体験ができます。

作家情報 ゼン・テー

ゼン・テー

シンガポールのアーティストで、体験型インスタレーションなどで人間と自然、文化の関係を多角的に共有できる場所を提供しています。現地でのフィールドワークやインタビュー、他分野とのコラボレーションやコミュニケーションを通して、アーティストと社会の関わり方も模索しています。

■ゼン・テー 作品情報   秋会期   共通パスポート利用可  
エリア:古街エリア
展示会場:伊勢之宮神社/八幡神社/旧鈴木理容店
展示時間:10~20時 ※最終入場19時45分
休業日:会期中無休
料金:500円 ※3作品合わせての料金

【st04-3】筧康明

東京大学大学院情報学環教授、博士でもあるアーティスト。身近にある物理現象や身体の動きなどをデジタル技術と融合させるインタラクティブ・メディアを開発。世界的なメディア・アートのイベントで作品を発表しながら工学における研究発表も行なっています。今回は『Echoes as Air Flows』を展示予定です。

■筧康明 作品情報   秋会期   共通パスポート利用可  
エリア:古街エリア
展示時間:10~20時 
休業日:会期中無休
料金:無料


一緒に楽しみたい! 関連イベント情報

「塩サミット」2025年10月5日(日)

塩サミット
塩サミット

「瀬戸内国際芸術祭2025」の公式イベントとして、 “塩”をテーマにした宇多津ならではの大集会「塩サミット」が開催されます。全国各地から塩の研究者や名前に塩がつく人などが集結! あらゆる角度から塩について語り尽くす世界初のサミットを予定しています。

■塩サミット
開催場所:ユープラザうたづ(香川県宇多津町)
開催日:2025年10月5日(日)
開催時間:11〜17時

「せっぷくぴすとるず 瀬戸内神出鬼没」2025年11月2日(日)

切腹ピストルズ「せっぷくぴすとるず瀬戸内神出鬼没」(2022年)
切腹ピストルズ「せっぷくぴすとるず瀬戸内神出鬼没」(2022年)

国内の文化イベントや芸術祭、音楽フェスティバルを賑わす和楽器演奏グループ・切腹ピストルズが芸術祭各地の港町や古い街並みで神出鬼没に練り歩きを実施! 宇多津には、11月2日(日)に登場予定!和楽器を鳴らしながら古街エリアを賑やかに盛り上げます。

■せっぷくぴすとるず 瀬戸内神出鬼没
開催場所:古街エリア(あみのうら交流センター周辺)
開催日:2025年11月2日(日)
開催時間:10時15分~10時45分
料金:無料


宇多津町であわせて訪れたい「絵になる」スポット

アート巡りと一緒に訪れたい、宇多津町のおすすめスポットもチェック。海辺の水族館やシンボルタワー、古街エリアで、宇多津ならではの素敵な写真を撮影することができます。

Spot.1 四国水族館

四国水族館

瀬戸内海に面するうたづ臨海公園にある「四国水族館」は、“映える水族館”として注目されています。ユニークかつアートな水槽や展示が魅力で、徳島県の鳴門のうず潮を表現した「渦潮の景」(写真)では、まるで水の中にいるような神秘的な写真撮影ができます。

■四国水族館(しこくすいぞくかん)
住所:宇多津町浜一番丁4 うたづ臨海公園内
TEL:0877-49-4590
時間:9~18時(最終入館は閉館30分前まで。GWや夏休みは要問合せ)
料金:入館大人(高校生、16歳以上)2600円、小・中学生1400円、幼児(3歳以上)700円、3歳未満無料
定休日:無休(冬期にメンテナンス休館あり)
駐車場:223台(1回600円)

Spot.2 ゴールドタワー

ゴールドタワー

臨海のシンボルタワーとしてそびえる高さ158mの展望塔「ゴールドタワー」の最上部には、天空のアクアリウム「ソラキン」があります。空を泳いでいるように見える多彩な金魚の水槽で構成され、ファンタジックで不思議なシチュエーションを体感できる場所です。より幻想的な雰囲気になる日暮れ時以降に訪れるのもおすすめ。

■ゴールドタワー(ごーるどたわー)
住所:宇多津町浜一番丁8-1
TEL:0877-49-7070
時間:10~18時(天空のアクアリウム ソラキン、ショップ、ゲームコーナーは土・日曜、祝日〜22時)
料金:天空のアクアリウム ソラキン入場1500円(1歳~小学生1000円)、プレイパ―ク入場1000円(1歳~小学生1500円) 
定休日:無休
駐車場:300台(1回600円)

Spot.3 古街エリアを街歩き

古街エリア

多くの神社仏閣が点在し、町家がみられる古街エリアではノスタルジックな歴史散策を。「倉の館 三角邸」(写真)がある一画などで、タイムスリップしたような場面に出会うことができます。町家を改修した宿泊施設などもありますので、宇多津の歴史を感じながらゆっくりと滞在することもできます。


宇多津へのアクセスや「瀬戸内国際芸術祭2025」の会期情報はこちら

宇多津町までのアクセス

瀬戸大橋経由の四国の玄関口で、高速ICも近く、鉄道も充実している宇多津はさまざまな方法でアクセス可能です。東京からなら高松空港からリムジンバスも運行しています。

■東京から
飛行機とバスで➡
羽田・成田空港から約1時間20~40分で高松空港へ。JR宇多津駅までリムジンバスで約1時間。

■広島・岡山方面から
車で➡
早島ICから瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)で約40分、坂出北ICを降りてすぐ。
電車で➡
JR広島駅から新幹線で約50分、岡山駅でJR特急南風または特急しおかぜに乗車、JR宇多津駅まで約35分。

■神戸・大阪方面から
車で➡
垂水ICから神戸淡路鳴門自動車道・高松自動車道で約2時間、坂出ICを降りて約10分。 
電車で➡
JR新大阪駅から新幹線で約50分、岡山駅でJR特急南風または特急しおかぜに乗車、JR宇多津駅まで約35分。

会期中の宇多津町内のアクセスもチェック!

「瀬戸内国際芸術祭2025」の会期中は、宇多津のまちをより快適に周遊できるようアクセス面でさまざまな取り組みを実施しています。

・臨海エリア、古街エリアでの駐車場整備(駐車場案内、無料駐車場設置など)
①臨海エリア:周辺の有料駐車場をご利用ください。
②古街エリア:無料駐車場をご利用ください。
  宇多津中央公園(会期中無休:9時30分~20時30分、約180台)
  宇多津北小学校運動場(土・日曜、祝日のみ:9時30分~20時30分、約170台)


・臨時無料シャトルバスの運行(JR宇多津駅、宇多津町役場(古街エリア)、臨海公園を周遊)
「JR宇多津駅」「宇多津町役場」「臨海公園」の3カ所を結ぶ周回型のシャトルバスを運行します。
10時「JR宇多津駅」発、以降平日は約30分に1便、土・日曜、祝日は約15分に1便間隔で運行します。


・レンタサイクル・シェアサイクルについて
宇多津エリア内で利用できるレンタサイクルを実施し、あわせてシェアサイクルを約100台追加整備します。

以上の情報もチェックして、宇多津のアート周遊をスムーズに満喫してください!

会期情報&お得なパスポート

「瀬戸内国際芸術祭2025」の宇多津町の参加は秋会期(2025年10月3日(金)~11月9日(日))です。会期終盤になるほど混雑することが予想されるので、余裕を見てまわりたい人は10月中の来訪がおすすめです。

宇多津以外のエリアの作品も鑑賞するなら「作品鑑賞パスポート」の購入がおすすめです!
「1シーズンパスポート(秋会期用)」4500円が公式アプリ、コンビニ、各種プレイガイド、旅行会社、現地案内所などで販売中。200以上もの作品や施設の鑑賞・入場が可能になり、公式ショップでの割引などメリットが盛りだくさんです!

宇多津の詳しい観光情報を調べるなら宇多津町観光協会のサイトをチェック。
ぜひみなさんも宇多津町でアートの旅に出てみてくださいね!


●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

Sponsored:宇多津町観光協会

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