
2025年4月オープン! ヒルトン最上級ブランド「ウォルドーフ・アストリア大阪」で隅々まで上質なご褒美ステイ【すみずみ宿泊ルポ】
「ウォルドーフ・アストリア大阪(うぉるどーふ あすとりあおおさか)」は、2025年4月に開業したラグジュアリーホテル。世界的なホテルチェーン「ヒルトン」の最上級ブランドが日本初上陸ということで、開業前から話題を集めていました。そんな注目のホテルへ潜入! 客室をはじめ、レストランやスパ、ライブラリーなど、魅力的なスポットをたっぷりご紹介していきます。
Summary
ニューヨークで生まれ、「すべてのホテルの最高峰」と称賛されたホテル
「ウォルドーフ・アストリア大阪」があるのは、JR大阪駅、阪神・阪急大阪梅田駅、Osaka Metro梅田駅から徒歩数分の商業施設「グラングリーン大阪」内。JR大阪駅うめきた地下出口からだと徒歩約4分の場所です。
ヒルトンの最上級ラグジュアリー・ブランドである「ウォルドーフ・アストリア」は1893年にアメリカ・ニューヨークで開業し、ゲストひとりひとりに合わせたきめ細かいサービスが支持されて世界のセレブリティに愛されてきました。現在ラグジュアリーホテルの常識となっている、“すべての客室にバスタブを設置”、“24時間オーダーできるルームサービス”、なども同ホテルから始まったサービスです。
そんな、世界で愛されてきたラグジュアリーホテルブランドの唯一の日本展開がここ大阪(2025年8月現在)。JR大阪駅に隣接する複合施設、「グラングリーン大阪 南館パークタワー」の1・2階とともに28~38階に位置しています。
スタンダードな客室もスイートのようなリッチさ
28階のフロントに足を踏み入れた瞬間、いい香りが鼻腔をくすぐります。植物の香りを心地よくブレンドしたようなさわやかなこの香りは、「ウォルドーフ・アストリア大阪」のオリジナル。決して過度ではない、ほどよい主張がとても上品です。
フロントは、天井がかなり高くて開放的で、空間全体にデザインされた木の装飾と水盤が厳かな雰囲気。提灯の中をイメージしてデザインされたそうで、温かみのある空間に包み込まれます。
チェックインを待つ間に休憩できるソファもありました。ソファがひとつひとつ離れているので、他の宿泊客をあまり意識せず友人や家族、パートナーとの時間が楽しめそうです。
ホテル全体のデザインは、ニューヨークの「ウォルドーフ・アストリア」を継承したアール・デコ様式に伝統的な和のデザインを融合。直線的であったり幾何学模様的なモチーフに和のエッセンスを加えたり、シャープで機能的かつエレガントなデザインが、ホテルのあちこちで楽しめます。
客室は全て31階以上で、窓から大阪の眺望が堪能できるのも魅力のひとつ。46㎡のデラックスルームから193㎡のプレジデンシャルスイートまでさまざまなルームタイプが用意されています。
最もスタンダードな客室は、「デラックスルーム(キング/ツイン)」。スタンダードとはいえ一般的なホテルのスイートルームと同等の広さと洗練されたデザインで、心地よい滞在を叶えます。客室内もアール・デコスタイルと伝統的な日本建築を融合させた設えで、ヘッドボードには和紙や日本の伝統技法である組子細工を施し、ベッドサイドのランプも行灯のようなデザインを採用。
カーテンを開けた瞬間、窓の外の絶景に目を奪われました。大阪・キタエリア観光の定番でもある梅田スカイビルを目の前に優雅な淀川まで眺められ、その先には大阪北部の山々が連なるこの眺望。“水の都”を代表するようなこの景色をひとり占めできます。
バスルームは、シャワー室とバスタブが分かれたタイプ。バスタブ自体も深く大きめなので、背の高い人も足を伸ばしてくつろげます。
さらにバスアメニティが「イソップ」なのもうれしいところ! 「イソップ」ならではの清々しい香りに包まれながら、心地よいリラックスタイムが叶います。
ベッドサイドに置かれたジュエリーボックスも、細かいながらもうれしいポイント。大切なジュエリーをきちんと収納しておけるのはありがたい限りです。
お茶やコーヒーなど無料でいただける飲み物もあり、カップ&ソーサーや急須なども素敵なデザイン。その他アルコールやスナック類などは有料となっています。
大阪の絶景に目を奪われる「ピーコック・アレー」
客室をたっぷり満喫した後はホテル散策へと繰り出しましょう。まずはすべてのウォルドーフ・アストリアに設けられているラウンジ&バー「ピーコック・アレー」へ。大階段を降りた先に広がる一面ガラス張りの眺望に、思わず息を呑みます。
中央の丸いバーカウンターの奥にある柱時計は、「ピーコック・アレー」の象徴のひとつ。ニューヨークの「ウォルドーフ・アストリア」にも時計台が設けられており、かつて「Meet me at the clock(時計台の下で逢いましょう)」を合言葉にここで数々のドラマが生まれてきたことにインスピレーションを受けて、各地の「ピーコック・アレー」に設置されています。
まるで劇場の舞台に出てくるかのような瀟洒な階段もリッチな雰囲気。階段下に広がるフロアには孔雀の羽をモチーフにしたデコレーションが施されるなど、ディテールひとつひとつに工夫が凝らされています。
アール・デコ装飾のなかに、苔をはじめとした植物や屏風など、ほどよく和のテイストをミックスしているのも特徴的。
テラス席も設けられ、景色を存分に楽しみながらくつろぐことも! 大阪の中心地でありながら、都市部の喧騒とは少し距離を置いた、大人の滞在に酔いしれてみて。
「ピーコック・アレー」ではアフタヌーンティーも提供。竹炭マカロンのセイボリーをはじめ、フォアグラやトリュフなど高級食材を挟んだサンドイッチ、チーズケーキやタルト、ムースなど人気のケーキといった、見た目も味も一流の味わいが勢ぞろいです。
■PECOCK ALLEY(ぴーこっく あれー)
場所:29階
時間:火曜11~23時(22時30分LO) ※祝日の前の火曜は~22時(21時30分LO)、月曜、水~日曜11~22時(21時30分LO)
滞在中に立ち寄りたいスポット
ほかにも立ち寄りたいスポットがまだまだ! こちらは30階にある「ライブラリー」と名付けられたスペース。ウォルドーフ・アストリアでは宿泊客全員が自由に出入りできる場所として設けられています。
入り口にセルフのコーヒーと紅茶が用意されており、お好みのドリンクとともに好きなソファで読書が楽しめます。本は大阪に関連したものをはじめ、建築やファッションのアートブックなど幅広いラインナップ。ソファやラウンジチェアの座り心地もよく、ゆったりした時間が過ごせます。
30階には宿泊者全員が無料で利用できる屋内プールも完備。インフィニティタイプの20m温水プールからは大阪湾が眺められ、優雅なプールタイムに。日差しもたっぷりと降り注ぎ、モザイクタイルの床のグラデーションに反射して上質感あふれる空間となっています。
同じく30階に、有酸素マシンから筋トレ用器具まで豊富に揃ったフィットネスセンターも用意。こちらも宿泊客に限り無料で24時間いつでも利用可能です。
スイスのコスメブランド「Dr.BURGENER(ドクター・バージナー)」を取り入れたアロマセラピーが受けられるメニューも。日本茶や抹茶を使ったメニューもあるなど、日本ならではの施術が堪能できます。
■THE WALDORF ASTORIA SPA(うぉるどーふ あすとりあすぱ)
場所:30階
時間:10~21時(営業終了)
料金:60分3万円~
朝食はモダンなブラッセリー「ジョリー ブラッセリー」で
快適なベッドでぐっすり眠ったら、お待ちかねの朝食タイム! 朝食はニューヨークとパリを行き来する架空の女性「ジョリー」の旅をイメージした、モダンなブラッセリー「ジョリー ブラッセリー」でいただけます。
メニューは「ジョリー シグネチャーブレックファースト」5500円で、ワンオーダー制のセミビュッフェ。オーダー料理は、卵料理orパンケーキやワッフルなどのコンフォートフードor和定食から選べる形です。ウォルドーフ・アストリアが発祥といわれる「エッグベネディクト」をはじめ、バランスの良い和朝食セットなどどれを選ぶかうれしい悩み……。
ビュッフェは各種フルーツをはじめ、パンやヨーグルト、サラダなどはもちろん、シーフードマリネ、中華粥、各種ハムにチーズ、焼き菓子類などずらりと勢揃い。宿泊の際にはぜひ利用したいところです。
■JOLIE BRASSERIE(じょりー ぶらっすりー)
場所:29階
時間:朝食6時30分~10時30分、ランチ11時30分~14時30分(14時LO)、ディナー17時30分~21時(20時30分LO)
その他ダイニング&バーも魅力的
「ピーコック・アレー」「ジョリー ブラッセリー」のほか、あと2つあるダイニング&バーもご紹介。こちらは日本料理を提供する「月見」。伝統的な技術や技と現代的な味わいを調和させた、革新的なお料理がいただけます。
オープンキッチンとダイニングカウンターからは大阪市内が一望でき、夜空を眺めながら贅沢な気分でお食事が楽しめます。特別な日のお祝いやおもてなしなどに、少し背伸びして予約したいところ。
■月見(つきみ)
場所:29階
時間:17時30分~21時30分(21時LO)
定休日:火・水曜、祝日
1920年代のジャズエイジがテーマの店内では、ニューヨークの「ウォルドーフ・アストリア」のカクテルブックに収録されたクラシカルカクテルがいただけるほか、作家のフィッツジェラルドの短編集にインスパイアされたカクテルも用意。深夜まで利用もできるので、落ち着いて飲み直したいときにも訪れたいです。
■CANES & TALES(けーんず あんど てーるず)
場所:28階
時間:火~木曜、日曜:17~24時(フード23時LO/ドリンク23時30分LO)、金・土曜17~25時(フード24時LO/ドリンク24時30分LO)
定休日:月曜 ※祝日の前の月曜は営業17~24時(フード23時LO/ドリンク23時30分LO)
ホテルからすぐ行ける、周辺のおすすめ観光スポット3選
【ホテルからすぐ】グラングリーン大阪
JR大阪駅前のうめきたエリアで開発が進められてきた「グラングリーン大阪」。2024年9月の先行まちびらきに続き、2025年3月21日に南館がグランドオープンしました。広大なうめきた公園をはじめ、高感度なショップ&レストランがずらりと勢揃いし、楽しくお買い物できます。
■グラングリーン大阪(ぐらんぐりーん おおさか)
住所:大阪府大阪市北区大深町5-54
TEL:店舗・施設により異なる
営業時間:店舗・施設により異なる
定休日:店舗・施設により異なる
【ホテルから徒歩3分】グランフロント大阪
JR大阪駅や阪急大阪梅田駅そばの大型複合商業施設グランフロント大阪。約260店舗のショップ&レストランや新たな知的価値を生む複合施設ナレッジキャピタル、「コンテンポラリーラグジュアリー」がコンセプトのインターコンチネンタルホテル等が集積。ショップは人気店をはじめ、インテリア・ライフスタイル雑貨店舗も充実。うめきた広場と南館地下1階はテイクアウト&イートインの店、南館7~9階には全国の名店が揃います。また、「上質な大人の社交場 [あそびば]」をコンセプトにした北館6階ウメキタフロアでは深夜まで食事が楽しめます。
【ホテルから徒歩18分】梅田スカイビル
空中庭園で結ばれた2棟のビルは、遠くからでも目立つ独特のフォルム。40階・屋上の展望台は360度ビューで、屋上では地上173mの風を浴びながら大阪を一望できます。夜になると屋上「ルミ・スカイ・ウォーク」は、輝く蓄光石が足下に散りばめられ、ムード満点。
リアルなおすすめタイムスケジュール
【1日目】
10:00 JR大阪駅着。荷物を預けて、話題のうめきたエリアを散策
12:00 「グラングリーン大阪」でランチ
15:00 ウォルドーフ・アストリア大阪にチェックイン。客室を満喫
16:00「ピーコック・アレー」で予約しておいたアフタヌーンティーを堪能
18:00 「グランフロント大阪」で軽くディナー
20:00 お部屋へ戻ってしばし休憩
22:00 バー「ケーンズ&テイルズ」でカクテルを1杯
23:00 客室へ戻っておやすみなさい
【2日目】
8:00 起床
8:30 支度をして朝食へ。「ジョリー ブラッセリー」のシグネチャーメニュー、エッグベネディクトに感動!
10:00 ホテル内のジムとプールで軽く運動
11:00 客室に戻ってひと息
12:00 チェックアウト
12:30 徒歩で「梅田スカイビル」へ。展望台からの眺望に癒やされる
16:00 「グラングリーント大阪」に戻ってカフェタイム
17:00 楽しかった~! JR大阪から帰路へ
ヒルトンの最上級ブランドで過ごす特別な1日。お誕生日や記念日、自分を甘やかしたい日など、「ここぞ!」という特別な日に利用したいご褒美ホテルです。世界に認められるホテルのおもてなしを、ぜひ堪能してみてはいかがでしょう。
■ウォルドーフ・アストリア大阪(うぉるどーふ あすとりあおおさか)
住所:大阪府大阪市北区大深町5-54 グラングリーン大阪 南館
TEL:06-7655-7111(代表)
チェックイン:15時
チェックアウト:12時
料金:1泊素泊まり1室14万円台~(サービス料込)
アクセス:JR大阪駅 うめきた地下出口から徒歩約4分
Text&Photo:木村桂子(ウエストプラン)
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
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