代官山「THE ROSE」は食材&調理法を自由に選べるレストラン!自分だけのコース料理を堪能して【ご褒美の新定番】
代官山の洗練された街にそっとたたずむ「THE ROSE(ざ ろーず)」は、メニューがないイタリアンレストラン。その日に仕入れた新鮮な旬の食材のなかから自分の好きな食材を選び、好みの調理法で仕上げてもらう、スペシャルな体験を味わうことができます。こだわりのおしゃれな空間も楽しめるお店をご紹介。
代官山にある「THE ROSE」はメニューのないレストラン

東急東横線代官山駅から徒歩約13分ほどの場所にある「THE ROSE」は、決まったメニューがないイタリアンレストラン。その日に仕入れた旬の国産食材を中心に、シェフがお客さんと相談しながら食材&調理法を決めて料理を提供するお店です。
特別感たっぷりな、自分だけのオリジナルメニュー

「THE ROSE」ではアラカルトとコースを用意しており、どちらも決まったメニューはなく、その場でシェフと相談しながら料理を決めていきます。今回は「OMAKASE 6品プラン」8800円をチョイス。
2階の席についたら、まずはドリンク選びからスタート。ビールやカクテル、グラス&ボトルワイン、ソフトドリンクまで幅広いドリンクが80種類ほど揃います。
幅広い年齢層のお客さんが訪れるそうで、どんな人にも楽しんでもらえるよう多くの種類を取り揃えているのだとか。
(※ドリンクは別料金)
今回選んだのは、ソフトドリンクでおすすめの「ワイナリー製法100% ぶどう」というブドウジュース。
少し甘めの味わいで、ブドウ本来の味を堪能でき、老若男女が楽しめるドリンクです。

ドリンクを飲みながら待っていると、たくさんの食材とともにシェフがテーブルへやってきます。
今回選んだ「OMAKASE 6品プラン」では、パン、冷前菜、スープ、温前菜、パスタ、メイン、デザートの計7品が登場。冷前菜、温前菜、パスタ、メインは食材&調理法を自由に選べて、デザートは用意されている数種類から選ぶことができます。
まずはアレルギーや好き嫌いの有無の確認から。該当する食材や調味料などがある方は、このときにしっかりと伝えてくださいね。
取材日(2025年7月)に用意されていたのは、兵庫県明石市のタコや国産養殖のオマールエビ、北海道産のホタテやカキ、千葉県九十九里浜のハマグリなどの魚介類をはじめ、山形県産の黒毛和牛、北海道産の鴨の胸肉、地鶏のモモ肉、骨つきのラム肉など、全国各地で取れた豪華な食材たち。
味つけや量感をシェフと相談しながら、写真左側にある食材をベースに野菜などを組み合わせて料理を決めていきます。
10〜15分ほどですべてのメニューが決定。
ワクワクしながら料理の提供を待っていると、まずは「自家製パン」が登場。
当日焼きたての自家製のミルクパンに、トリュフバターが添えられています。
ミルクのやさしい甘さを感じるパンは、ふわもち食感がたまらない。トリュフバターをつけると芳醇な香りが漂い、まろやかなコクと程よいしょっぱさが加わりよりおいしい。
おかわり自由なので、自分のお腹と相談しながら楽しんで。
前菜は、山梨県笛吹市の桃と徳島県産の「珊瑚樹トマト」を使った「桃とトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ」。
メニューを決める際、シェフからフルーツの用意もあると話が。「桃が好き」、「前菜はさっぱりとしたメニューにしたい」と伝えると、料理はカプレーゼに決定。
さらに相性のいい野菜としてトマトを提案してもらい、「桃とトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ」に決まりました。
ジューシーで甘い桃と甘くて濃厚なトマト、ミルキーでコクのあるモッツァレラチーズの相性抜群。フレッシュでみずみずしく暑い夏にぴったりな一品。さっぱりシンプルでありながらも、高い満足感がありますよ。
続いて、北海道産のゴールドラッシュという品種を使った「トウモロコシの冷製スープ」。
スープに関してはその日に用意されているものを提供するそうですが、アレルギーや好き嫌いがあれば別のものを用意してもらえるとのこと。
トウモロコシ本来の甘みをしっかりと感じられるシンプルな味わいになっていて、クリーミーで濃厚な口当たりがたまりません。冷たくてさっぱりしているので、飲みやすいスープに仕上がっていますよ。
温菜は日本では数少ない国産養殖のオマールエビを使った「オマールエビの炭火焼き」。
ズラッと並ぶ食材をひと目見た瞬間から、絶対メニューに使いたいと思っていたオマールエビ。個人的にエビが大好きなことを伝えると、素材本来の味を味わえるようシンプルな炭火焼きを提案してもらいました。
プリッとした歯ごたえがあり、噛めば噛むほどうまみが広がります。そのままでもエビ自体の甘さがしっかりとありますが、横に添えられている塩をつけたりレモンをかけたりしてさわやかな味わいで楽しむのもおすすめ。見た目のインパクトも食べごたえも抜群な一品です。
続いて登場したのは、北海道産の毛ガニと長野県産のアスパラガスを使った「毛ガニとアスパラガスのアラビアータ」。
実はオマールエビをパスタに使おうと思っていたのですが、炭火焼きで味わうエビに惹かれて温菜でいただくことに。
パスタはどれを使おうと迷っていると、表に並んでいない「毛ガニ」の存在を教えてくれました。クリーム系、トマト系、オイル系、どれでも相性がいいとのことでしたが、トマト系をチョイス。
辛みが欲しいと伝えるとピリ辛仕上げのアラビアータを提案いただき、「毛ガニとアスパラガスのアラビアータ」に決定。
毛ガニのうまみが溶け出したトマトソースは、ピリッとした辛さがあり食欲をそそります。アスパラガスのシャキシャキ食感は、料理のアクセントとして大活躍。麺やアスパラガスはソースをしっかり絡めて味わうのがベストです。
このタイミングでパンをおかわりして、ソースをつけて食べるのも素敵ですね。
お待ちかねのメインは山形県産の黒毛和牛を使った「黒毛和牛のリブステーキ」。
やっぱりメインはステーキが食べたい! という話から、ステーキにぴったりな黒毛和牛を使うことに。
つけ合わせの野菜は種類豊富で迷いましたが、シェフの好物でさまざまな種類を用意しているというナスと、お任せでシシトウを提案してもらいました。
華やかなビジュアルに心躍らせながら、いただきます。
きめ細やかな霜降りのお肉は、口に入れた瞬間とろけるほどのやわらかさ。噛むほどにうまみがあふれ出てくるジューシーさもたまらない。
横に添えられているのは竹炭の塩とディジョンマスタード(フランスの伝統的な製法で作るペースト状のマスタード)。
竹炭の塩は、お肉本来の味わいを楽しめるうえあっさりと食べられます。ほんのり酸味のあるまろやかなビジョンマスタードは、ステーキとの相性がよく上品な味わいが堪能できますよ。
ステーキのお供には「モンテブルチャーノ ダブルッツォ/ディヴェルシタス」というグラスワインを。
イタリア・アブルッツォ州で作られた赤ワインで、リッチな果実感がありフレッシュで上品な味わいが特徴的。ほんのりスパイシーで料理との相性抜群な一杯が、料理のおいしさを格上げしてくれます。

メインを食べ終えてゆっくりしていると、デザートメニューが登場。
「濃厚チョコラータ」、「自家製ティラミス」、「モスカートのジュレ」、「アールグレイのブリュレ」、「本日のジェラート」(取材日2025年7月はマダガスカルバニラ、マンゴー、マスカットより1種類)から、自分の好きなものを選ぶことができます。
今回選んだのは、おすすめの「自家製ティラミス」。
コーヒーのほろ苦さとマスカルポーネチーズの濃厚な甘さ&ほのかな酸味がベストマッチ。シロップをたっぷり含んだスポンジとふわっと軽いクリームも最高においしい。
コース料理の締めくくりにぴったりな幸福感を感じられるデザートメニューです。
さまざまなシーンで利用できるこだわりの空間

「THE ROSE」では空間作りもこだわっているのだとか。3階建て&屋上の計4フロアを用意していて、“アーティストの邸宅”というコンセプトをベースに、すべて違った雰囲気に仕上げられているそう。
1階は壁一面に海外の絵画や写真が飾られていて、ほんのりレトロなムードが漂います。オレンジ色の照明で温かみのある空間なので、落ち着いてのんびりと過ごせそう。
1階はワンちゃん(小型犬のみ)と一緒に利用できるので、お近くの方は散歩のついでに訪れるのもいいですね。

2階はエレガントで上品な雰囲気に仕上がっています。予約をしたお客さんは、この2階に案内されるのだとか。
確実に2階を利用したい人は、なるべく早めに公式サイトから予約してみて。
3階は1組のみが利用できる完全予約制の個室スペース。
壁や家具に色を取り入れたかわいらしい空間は、まるで隠れ家のような雰囲気に仕上がっています。
誕生日や記念日などの特別な日や接待で利用する人も多いそうですよ。
ラストは屋上。
7〜9月頃のオンシーズンのみ開放しており、「手ぶらバーベキュープラン」という、完全貸切でその日に仕入れた食材を使ってバーベキューができるプランでしか利用できないスペースになっています。
代官山の洗練された街並みを堪能しながら楽しむと、より最高のバーベキューに。タイミングが合えばぜひ利用してみてくださいね。
(※2日前までの予約必須・雨天時は室内にてバーベキューで使用する食材を使ったメニューを提供予定)

自分が選んだ食材を自分だけのための調理法で仕上げてもらえる特別なレストランは、毎日がんばる自分へのご褒美にぴったり。おしゃれな空間も堪能できる「THE ROSE」に、ぜひ一度訪れてみて。
■THE ROSE(ざ ろーず)
住所:東京都渋谷区鉢山町13-16 MAISON ROSE
TEL:03-3464-1500
営業時間:17時30分〜22時(21時LO)
定休日:月曜
料金:「OMAKASE 6品プラン」8800円
Photo・Text:神村紗彩(vivace)
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
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