大文字がのったかき氷⁈ 京都・哲学の道で味わう、ひんやり京都絵巻なかき氷を紹介

大文字がのったかき氷⁈ 京都・哲学の道で味わう、ひんやり京都絵巻なかき氷を紹介

京都府 食・グルメ かき氷 カフェ パフェ マフィン
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京都「哲学の道」は、銀閣寺と南禅寺を結ぶ疎水べりの遊歩道。春は桜、秋は紅葉の名所として、また、夏はせせらぎに涼を求めて訪れる人の多い人気の観光スポットです。ステキなお店が多いなかでも、メルヘンチックな洋館でひときわ目立つかき氷で話題の「Cafe Mercredi(かふぇ めるくるでぃ)」をご紹介します。

Summary

思わず足が止まる、哲学の道沿いの洋館カフェ

かつて哲学者が思索を巡らせながら歩いたことに由来する「哲学の道」。せせらぎの両岸には数多くの桜が植えられ、やすらぎの水辺空間として人気のスポットです。今回ご紹介する「Cafe Mercredi(かふぇ めるくるでぃ)」は、南北に2kmほど続く哲学の道の北端(銀閣寺橋)から徒歩約4分ほどの場所にあります。

店舗は横に長く地上1階、地下1階建て。正面から見て左側、とんがり帽子の屋根が乗った塔までがカフェスペース。右側が和雑貨のお店で、地下にも続いています。

カフェの入り口正面には焼き菓子のショーケースがあり、左手にイートインスペース、右手に和雑貨のお店。注文したメニューが運ばれるまでにおみやげ選びもできちゃいます。

築80年以上になるというレトロな洋館の中は、真っ白な壁と天井に立派な梁が目を引きます。店内の席数はおよそ15席。哲学の道に面したテラス席が6席ほどあります。

とくに人気なのが、おとぎ話に登場しそうな六角形の塔の部屋。窓から差し込む木漏れ日と風に揺れるカーテンが涼しげです。

京都の夏の風物詩「五山送り火」をあしらった黒胡麻のかき氷

「大文字氷 -黒ゴマとキャラメル-」2000円(2025年9月下旬まで提供予定)
「大文字氷 -黒ゴマとキャラメル-」 2000円(2025年9月下旬まで提供予定)

2025年夏に登場したのが、京都の夏の風物詩「五山送り火」の“大”の文字をのせたかき氷。送り火が終わった後の、火床に残った「消し炭」を思わせるシロップは黒ゴマ。苔むす山のイメージは抹茶で表現されています。“大”の文字はチョコレート、舞妓さんはクッキー。すべてが手作りです。

たっぷりと使われた黒胡麻の風味は濃く、強く、乳脂肪高めのクリームが存在感のある黒胡麻をまろやかに引き立てます。食べ進めると、奥から現れるのはキャラメルソースとカスタードのムース。イタリアンメレンゲを混ぜて軽やかな口当たりに仕上げてあります。氷の中に潜ませることで、まるでアイスケーキのような味わいに。氷は、京都の氷店「アイス松本」の純氷。130kgの氷の塊から透明度の高い部分だけを削り出した氷で作るかき氷は、口溶けがよくて、後口もすっきり。

2025年夏の「抹茶パフェ」は、フレッシュ甘夏との最強コラボ

「抹茶パフェ」単品1800円 ドリンクセット2400円
「抹茶パフェ」 単品1800円、ドリンクセット2400円

そして「Cafe Mercredi」で通年を通して人気のメニューはパフェ。とくに「抹茶パフェ」は定番人気ですが、2025年夏バージョンの「抹茶のパフェ」は、甘夏を仕込んで、きゅんっとする甘酸っぱい味に仕上げてあります。使っている愛媛の甘夏は、甘すぎず、苦すぎず、抹茶やクリームで作るパフェのアクセントにこれ以上ないほどぴったり。

添えられた小豆は京都府丹波産、求肥や飴細工などのトッピングも和素材で、和菓子のよう。

横から見ると、甘夏の層、麦芽を使ったフレークの層、抹茶、アイスの層がきれいに並んでいるのがわかります。抹茶の味をより強く感じたい人は、別添えの抹茶シロップをかけて。シロップにはほとんど甘さがないので、風味をプラスする感じです。

最初は抹茶アイスの濃厚さのおいしさに夢中になりますが、食べ進めるとこのパフェの真の実力がわかります。抹茶のゼリーは、海藻のデラチンの量を調節し、透明感のある味わいとやわらかめの口あたりを表現。この口あたりがクリームやアイスのまろやかさに融和しつつも食感に変化をもたらします。さらに、鮮やかな変化をもたらすのが甘夏のジュレ。柑橘のさわやかさが最後に味を引き締め、軽やかな余韻を残してくれます。

おみやげには、京番茶から宇治抹茶まで五感で味わう「お茶のクッキー缶」を

「お茶のクッキー缶」3900円
「お茶のクッキー缶」 3900円

オリジナルのクッキー缶は、京都みやげにイチオシ。定番の宇治抹茶はもちろん、京番茶、黒豆ほうじ茶、玉露玄米茶、雁金ほうじ茶など京都で作られた茶葉をバラエティゆたかに使用。桜の名所、哲学の道を表す桜やご近所の吉田山を象ったクッキーも京都らしく、現状オンラインショップの展開もないので、お店に行かないと買えない特別感もおみやげや手みやげにぴったりです。

写真上段右「愛媛ブラッドオレンジとローズマリーのマフィン」500円など

写真上段右「愛媛ブラッドオレンジとローズマリーのマフィン」 500円など


焼き菓子やパンは、イートインはもちろん、テイクアウトにも。とくにマフィンは、ヴィーガン仕様のもの、スパイスやハーブを使用したものなどバラエティ豊かでおすすめです。

© Cafe Mercredi
© Cafe Mercredi
© Cafe Mercredi
© Cafe Mercredi

春夏秋冬、それぞれに風情のある「哲学の道」沿いにある「Cafe Mercredi」。京都散策の休憩にいかがでしょうか。

■Cafe Mercredi(かふぇ めるくるでぃ)
住所:京都府京都市左京区浄土寺上南田町86
TEL:075-771-5541
営業時間:10時30分~17時30分 ※春と秋の行楽シーズンは営業時間を延長し、SNSで告知
定休日:なし
アクセス:京都市バス「南田町」から徒歩2分


Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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