
【沖縄・読谷村】70種類以上のパンが揃う大人気店「おとなりや」でお気に入りのパン探し
“やちむんの里”で知られる沖縄県本島中部の読谷村(よみたんそん)に、お客さんがひっきりなしに訪れる大人気のパン屋さんがあります。店内には70種類以上のパンがずらりと並ぶので、自分好みのパンが見つかるはず! ドライブの途中に立ち寄ってみてくださいね。
ボクサーを目指していた店主が手がける体にやさしいパン
読谷村瀬名波(せなは)の県道6号沿いに店舗を構える「おとなりや」。店名は“お隣”ではなく“音鳴り”からで、音楽をこよなく愛する店主の齊藤 隆之(さいとう たかゆき)さんは店内に大きくて本格的なスピーカーを設置し、1970年代後半から80年代に登場したブラック・コンテンポラリーを流しています。
そんなノリノリソングが流れる店内はオープンから絶え間なく地元の常連さんや観光客が訪れ、いつも賑わっています。
実は子どもの頃からお菓子やパン作りが好きだった関西出身の齊藤さん。高校卒業後はボクサーを目指しながら、昼はパン屋さんでアルバイトをする生活を送っていましたが、最終的にボクサーへの道は断ち、1年間バックパッカーで沖縄から北海道までを徒歩と自転車で横断。
その後インドや東南アジアを転々とし、帰国。北海道の有名店で5年間パンの修行をし、子どもの頃に住んだことのある読谷村に移住。2008年に「おとなりや」をオープンしました。
種類の多さも魅力! あなた好みのパンが見つかるパン屋さん
ハード系からお惣菜パン、米粉を使ったグルテンフリーのパン、食パン、あんぱん、ベーグル、デニッシュ系、動物性食品不使用のヴィーガン対応パンまで「おとなりや」で扱うパンは70種類! 齊藤さんのお子さんがアレルギーを持っていたことから乳製品や卵を使わないパンを作り始めたことや、「客層を絞りたくない」という想いから、焼き上げるパンの種類がどんどん多くなっていきました。
原材料にもこだわりを持ち、小麦粉は北海道や九州、沖縄県の無農薬小麦、ドイツ産とアメリカ産のライ麦を使用、オイルは北海道のバターやエキストラバージンオリーブオイルなどトランス脂肪酸フリーものを使います。酵母はオープン当初から継ぎ足しているレーズン酵母で、その他にも塩や黒糖、卵、お惣菜パンに使う野菜には積極的に沖縄県産のものを取り入れています。
沖縄で食べたい島素材を使ったパン
「月桃あんぱん」172円や、旬の島野菜をふんだんに使用した「島やさいのベジタブルカレー」237円、くるみの入ったパンを沖縄の黒糖を配合したフレンチ液に浸してカリッと焼き上げたフレンチトースト「琉球松」140円など、沖縄でしか味わえないパンも店内にはずらり。
パッションフルーツのトロピカルな風味とコクのあるバター、クリームチーズをパンにサンドした「パッションフルーツバターとクリームチーズサンド」270円は、一口で南国気分を感じることができます。フルーツバターには旬の素材を使うため、夏はパッションフルーツやレモン、冬はいちじくバターに。そのシーズンならではの素材が味わえます。
大きめにカットされたごろごろ野菜がパンからはみ出るぐらいトッピングされている「季節のやさいタルティーヌ」324円は土台がハード系のパンなので噛みごたえも食べごたえもしっかり。旬の野菜を使うため上にのる具材はシーズンごとに変わりますが、夏の間は苦味のあるゴーヤーが使われ、トマトの酸味と相まって、夏のだるさを解消してくれそう。
種類が豊富で選ぶ楽しさがある「おとなりや」。やちむんの里や座喜味城跡などの観光地を巡る際に立ち寄り、購入したパンを読谷村のビーチで味わってみてはいかがですか?
■おとなりや
住所:沖縄県中頭郡読谷村瀬名波633-2
TEL:098-958-6260
営業時間:8時〜18時30分(売り切れ次第閉店)
定休日:木曜・日曜
Text &Photo:舘幸子(沖縄未来企画)
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