café komorebi

【奈良】ならまちランチは木漏れ日が心地よい人気カフェ「café komorebi」で!

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江戸時代末期から明治にかけての面影が残る「ならまち」の南側。古い街の風情を残す住宅街の一角に「café komorebi(かふぇ こもれび)」はあります。まるで森の中にいるような心地のよい店内では、グルテンアレルギーや食事制限がある人もテーブルを囲めるメニューが用意されています。13時30分からはペット同伴もOK。フレッシュなサラダランチが話題で、誰もがおいしいものを一緒に味わえる、すてきなカフェの詳細をレポートします。

Summary

誰もが食を楽しめるグルテンフリーカフェ

café komorebi

「café komorebi」はならまちの南、JR奈良線の京終駅から徒歩9分の場所にあります。ならまちは江戸時代末期から明治にかけての町家が数多く残されているエリア。訪れる人にどこか懐かしさを感じさせる風情のある街並みに「café komorebi」はひっそりとたたずんでいます。

café komorebi

店の前には流木を使った小さな看板がひとつだけ。建物はぱっと見ただけではカフェということがわからないほど、すっぽりと植物に覆われています。

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店内に入ると、木がふんだんに使われた気持ちのよい空間が。梁を残した高い天井や無垢の木の大きなテーブルで席の間はゆったり。シンプルでありながら、端正で美しいシルエットの椅子は、イギリスのアーコール社のもの。訪れる人がほどよくリラックスして食事を楽しめるしつらえです。

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吹き抜けの天井には天窓があり、明るい自然光が差し込みます。天窓から降り注ぐ光がつくる陽だまりが、空間をやわらかく照らしてくれます。

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前庭の緑もこのカフェを心地よくしている大きなポイント。緑の気配で、まるで森林浴をしているように穏やかに、訪れる人が自然体で過ごせる素敵な場所です。窓際の席には、有機的なフォルムとやさしい曲線をもつニューヨークの家具メーカー・オーガニックモダニズムの椅子が置かれています。

café komorebi

店内のインテリアも流木や草花など、自然のなかから集めたものがさりげなく飾られていて、リラックスして過ごせる空間に整えられています。
店主の日髙史隆さんがこの場所に設けたのは「誰もが自由に食を楽しめる」という理念。自分らしくゆっくり過ごせて、誰もが食事を楽しめる場所を開こうと考えました。小麦や大麦、ライ麦などの含まれるタンパク質「グルテン」を排除したグルテンフリーをはじめ、ベジタリアンやビーガン、ハラールやコーシャなど宗教上の理由などで食事制限がある人でも、安心して外食できます。

畑からの恵みを彩り豊かに盛りつけた、話題のサラダランチ

café komorebi
「大暑のサラダセット(米粉のフォカッチャ、スープ付き)」1580円 ※使用する野菜は旬によって異なる

自分らしくいきいきと過ごすためには健康的な食事を、という考えからランチの看板メニューは季節野菜をふんだんに使ったサラダ。野菜はできるだけフレッシュな地場産で、なるべくオーガニックの食材を使います。
サラダに用いられる野菜は自家菜園の野菜や奈良県産、京都南部産の地場野菜を10〜15種類使用。この日はエンダイブ、ケール、オクラ、コーン、ナスのマリネ、ズッキーニのマリネ、赤ダイコン、パプリカのマリネ、白ゴーヤ、アボカドの10種類が使用されていました。

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実際に味わってみたところ、フレッシュな野菜の個性や食感をしみじみ味わえる滋味深いサラダです。フレッシュな野菜をさらに味わい深くしているのは、自家製のドレッシング。蒸した赤玉ねぎをベースに、米油とオリーブ油、塩コショウ、グルテンフリーの醤油をブレンド。酸味を抑えるためにハチミツを使用しているそう。ドレッシングの利き加減が絶妙で、主張しすぎず、野菜のおいしさを生かす名脇役です。
エンダイブやケールなど葉野菜のほかにマリネされた夏野菜が使われていたので、酸味がプラスされ、湿気の強い夏の日でもさっぱりと食べられるみずみずしさ。このサラダは日本の四季をより細かく24の節目に分けた暦「二十四節気」に応じた内容になっていて、訪れるたびに旬のものをいただける楽しみもあります。
ヒノヒカリの米粉を使った自家製フォカッチャもモチモチ食感で独特の甘み。パンが好きだけど、小麦アレルギーで我慢している人にもぜひ味わってほしいフォカッチャです。

プラントベースのジェラートが入ったあんみつ

café komorebi
「季節のあんみつ」980円 ※使用する果物は旬によって異なる

あんみつに入っているのは、プラントベースのジェラートで京都府井手町の「MINORI工房」のものを使用しています。濃厚な豆乳とココナッツミルクをベースに、隠し味に香ばしい玄米の風味がする「玄米ミルク」のジェラートは、実際に味わってみると濃厚で、牛乳と生クリームが入っていないプラントベースとは思えないほど。乳・卵アレルギーの人でも食べられるように、という想いから生まれた植物由来の自然でやさしい甘さが特徴です。
玄米ミルクのジェラートに、ハーブが香る寒天、有機のあんこ、白玉、季節の果物にさわやかなライムのシロップがかかった夏仕様のさっぱりとおいしいあんみつです。

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旬の果物はみずみずしく味が濃いグレープフルーツやイチヂク。ライムの輪切りも入っていて、ほろ苦い酸味が湿気の多い真夏の暑さを和らげてくれます。

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「桃とライムのソーダ」680円 ※使用する果物は旬によって異なる

季節を映したドリンクもぜひ。甘い香りとみずみずしい果肉の桃に、ライムの酸味を合わせた甘さ控えめのすっきりとしたソーダ。庭の緑の涼を感じつつ、芳醇な桃の香りと甘さを味わってほしい夏のドリンクです。

ペット同伴可! 13時30分からカートやバッグインで一緒に過ごせる

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いくつか条件はありますが、ペットの同伴も可能です。
■時間は13時30分〜18時(昼は混雑する場合もあり、ペットが落ち着けない、または動物が苦手な方への配慮のため)。
■カートやペットキャリーなどに入れて歩き回らない状態で。
■テーブル指定あり。奥のテーブルから。

犬アレルギーをもつ日髙さんが店をペットOKにしたきっかけは、複数のお客さんからの問い合わせがあったからだといいます。「誰もが自由に食を楽しめる」という理念を掲げたお店として、可能かどうかを検討したとき、清掃や換気を徹底すれば実現できると考え、ペットと一緒に食事が楽しめる店となりました。散歩もかねて、ぜひペットと一緒におでかけしてみてくださいね。

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「玄米ぽんクラッカー」各300円

また、店の一角では「MINORI工房」の玄米ぽんクラッカーも販売。無農薬の玄米を100%使ったクラッカータイプのぽん菓子で、玄米の栄養素をまるごと手軽に食べられます。シンプルでありながら、玄米の滋味深い味わいが人気で食感もよいのでサラダのアクセントなど料理にも使えます。

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まるで森の中にいるようなナチュラルなカフェ「café komorebi」はいかがだったでしょうか。寛容的で、誰にとっても温かい場所でありたいと願う日髙さんの想いが息づいた、とても気持ちのよい空間です。アレルギーや食べ物に制限がある人もペット同伴でも、誰もが一緒にテーブルを囲めます。お皿にたっぷり盛られたフレッシュなサラダでお腹も心も満たされて、食後も体が軽やかでした。ぜひ訪れてみてくださいね。

■café komorebi(かふぇ こもれび)
住所:奈良県奈良市西紀寺27
TEL:なし
営業時間:11〜18時
定休日:火曜、隔週水曜
アクセス:JR桜井線京終駅から徒歩9分

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Text:鴨 一歌
Photo:沖本 明

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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