
富士山本宮浅間大社 最強パワースポットでご利益をいただく!|静岡・富士宮市
日本一の高さを誇る富士山を御神体として祀る富士山本宮浅間大社は、全国1300余社ある浅間神社の総本宮。主祭神は女性の神様・木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)で、特に縁結びや安産、火難消除などにご利益のあるパワースポットとしても親しまれています。荘厳な社殿や富士山の雪解け水が湧出する湧玉池など、訪れる人を魅了する豊富なみどころを紹介します。
浅間神社の総本宮、富士山本宮浅間大社ってどんなところ?
静岡県富士宮市に位置する富士山本宮浅間大社。その境内は富士宮市街地にある約1万7000坪の本宮と、富士山頂にある奥宮からなります。
富士山本宮浅間大社は、富士山の噴火を鎮めるために紀元前27年、富士山を浅間大神(あさまのおおかみ)として祀ったことが始まりとされています。浅間大神の別称は、主祭神である木花之佐久夜毘売命。木花之佐久夜毘売命は火の中で出産したという言い伝えを持ち、安産や火の神として知られています。このことから安産や子授け、縁結び、火難除けにご利益がある神社として有名です。富士山山頂に鎮座する奥宮の境内は8合目から山頂までとされ、7〜9月の開山期間のみ参拝できます。
現在の地に本宮の社殿が創建されたのは平安時代の806年。この場所に豊富に湧き出る水が噴火を鎮めると考えられたからだと伝えられています。鎌倉時代以降になると、源頼朝や北条義時、武田信玄、徳川家康ら有力武将から篤い崇敬を集めました。本殿と拝殿、楼門は徳川家康によって寄進されたもの。関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康がお礼として約30の社殿を造営しましたが、現在残っているのはこの3つだそうです。本殿は全国的にも珍しい浅間造りとよばれる2階建ての構造で、装飾には徳川家の紋や富士山の模様などが使われています。
春になると桜並木が美しい「桜の馬場」では、毎年5月に流鏑馬祭が行われます。1193年に源頼朝が富士の裾野で巻狩を行った際に、流鏑馬を奉納したことが始まりとされる伝統行事です。
また、富士山は古くから信仰の対象として人々に崇められ、数多くの芸術の源泉となっていることから、2013年にユネスコの世界文化遺産へ登録されました。富士山信仰の中心地である富士山本宮浅間大社は世界文化遺産の構成資産としても知られています。
国の天然記念物に指定されている富士山の湧泉
境内にある湧泉「湧玉池(わくたまいけ)」は国の特別天然記念物に指定されているみどころの一つ。富士山に降った雨や雪が地中に浸透し、長い年月をかけて溶岩の隙間を通って湧き出た水が池になったもので、毎秒2.4キロリットルの水が湧き出ています。水温は1年を通して約13℃、水量の増減はほとんどありません。
富士山信仰との関連も深く、室町時代以降、庶民の富士参詣が盛んになると、参詣者はこの池で心身を清め、山中へと向かったそうです。
湧玉池には水汲み場がありますが、天然水なので飲用の場合は煮沸を推奨しています。
富士山にちなんだおみくじやお守りも人気
富士山本宮浅間大社では、富士山にちなんだおみくじやお守りなど授与品も豊富に揃います。その中のおすすめをいくつかご紹介します。
「咲良(さくら)みくじ」は、水に浸すことで文字が浮かび出てくる神秘的なおみくじ。社務所前に設置されているおみくじ箱から1枚選んだら、湧玉池近くにある水屋神社へ。湧玉池の水に浸すとすぐに文字が浮かんできます。湧玉池の近くには結び処も設置されています。
御祭神である木花之佐久夜毘売命は美の象徴の女神として、安産・良縁・火難消除に御利益のある神様。美しい女性らしいデザインのお守りも人気だそう。富士山がデザインされたお守りはおみやげにもぴったりですね。
■富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)
住所:静岡県富士宮市宮町1-1
TEL:0544-27-2002
拝観時間:5〜20時※季節により異なる
定休日:無休
料金:境内自由
参拝前後に立ち寄りたい! 門前の「お宮横丁」とは
富士山本宮浅間大社の参拝前後にぜひ立ち寄りたいのが、門前にある「お宮横丁」です。富士宮のご当地グルメ「富士宮やきそば」や朝霧高原の牛乳を使用したジェラートなど、富士宮を中心に静岡の名産品を扱う店が軒を連ねています。
「富士宮やきそば」は一般的なゆで麺ではなく、蒸し麺を使うことによって生み出されるモチッとした食感が特徴。市内の製麺所が作る蒸し麺に、うま味の要となる肉カス、仕上げのイワシ削り粉を使うことが「富士宮やきそば」の三大特徴とされ、ソースのブレンドなど店ごとに味わいが変わるので食べ比べも楽しめます。
お宮横丁にある「富士宮やきそばアンテナショップ」では、基本となるベーシックな味わいの「富士宮やきそば」を提供。そのほか特製赤唐辛子入りペーストを混ぜ込んだ「激香夏麺(げっこうかめん)」なども楽しめます。
また、富士山西麓に広がる緑豊かな朝霧高原は酪農地帯として有名で、新鮮な生乳を使った乳製品は富士宮市の名産品の一つです。
お宮横丁内にある「ジェラートぷくいち」では、毎日その日の販売分だけを準備して提供する、朝霧高原牛乳と季節フルーツを使用したジェラートが楽しめます。
中でも人気は富士山をモチーフにした「富士山ジェラート」。トップはミルク味、ベースの水色ジェラートは見た目は同じでもバナナやヨーグルトなど日替わりで提供されます。甘さ控えめでクリーミーな味わいは後を引くおいしさです。
お宮横丁には富士山の湧水が自由に飲める井戸もあるので、食事と一緒に楽しむのもいいですね。
■富士宮やきそばアンテナショップ
(ふじのみややきそばあんてなしょっぷ)
住所:静岡県富士宮市4-23(お宮横丁内)
TEL:0544-22-5341
営業時間:10〜17時(16時30分LO)
定休日:無休
■ジェラートぷくいち(じぇらーとぷくいち)
住所:静岡県富士宮市4-23(お宮横丁内)
TEL:0544-25-2061
営業時間:10〜16時
定休日:不定休
Text:谷悠(スタジオムーン)+くふうしずおか
Photo:眞野慶太+くふうしずおか
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