
【おとなのソロ部】日曜限定&完全予約制! 大阪の台湾茶芸館「時光舎」の朝ごはんセットでひとり朝活
大阪・池田市にある「時光舎(じこうしゃ)」。古民家をリノベーションした店内はしっとり落ち着いていて、ひとり時間を過ごすのにもぴったりです。そんな同店で大人気なのが、日曜朝だけの朝食タイム。メイン料理に副菜もたっぷりついて、朝から元気いっぱいになれます。
ひっそりとした路地に立つ台湾茶芸館「時光舎」
「時光舎」があるのは、阪急大阪梅田駅から急行で18分、阪急池田駅から北へ徒歩3分ほどの場所。駅北側からすぐの商店街「サカエマチ1番街」を進み、婦人服店の脇にある路地を入ったところです。
店主の福中宏明さんがお店をはじめたのは2017年のこと。ホテルの広東料理店で料理の仕事に邁進しながら、プライベートでも香港などに赴き長期滞在して腕を磨いていたときに、台湾で出会った台湾茶と茶芸館に魅了されたのが立ち上げのきっかけです。
「あえて人目につきにくい場所を選びました」と福中さんが話す通り、商店街の賑やかさとは一線を画す落ち着いた雰囲気で、ワクワク感が加速します!
ほかのゲストへの配慮として、店内での携帯電話の通話の禁止、動画等を閲覧する際は消音、9歳以下の来店不可といったルールが設けられています。周りが騒がしくないのはソロ客にとってもうれしいですね。
茶芸館をイメージしてリノベーションされた店内は、畳ならではの日本らしさと台湾文化が溶け合った、ハイブリッドな空気感。長居したくなる居心地のよさで、この日は1組のゲストがお話しながらゆったりと楽しんでいました。
台湾の湯呑みやステッカー、台湾茶の販売も行われており、自宅用やおみやげにもよさそう。眺めているだけで台湾な気分に。気に入るものがあれば、購入してひとりでおうちカフェをしてみては♪
そんな同店で、週1回、日曜の朝9時~10時30分(閉店)のみいただける朝ごはんセット。限られた人だけが食べられるこちらのセットを、今回いただきました!
日曜朝限定の朝ごはんセットから「豆乳スープセット」をチョイス
朝ごはんセットは、「豆乳スープセット」と、「時光舎」オリジナルの「八宝美人粥セット」各1100円の2種類で、どちらも前日17時までに要予約。かつては予約なしでもいただけたそうですが、人気のため満席となることが多く「わざわざ来てもらって食べられないのは申し訳ない」と、完全予約制となりました。
今回は、「豆乳スープセット」をオーダー。メインの豆乳スープ(鹹豆漿)に加え、台湾茶と副菜2種類に台湾茶の煮卵とフルーツがセットです。
副菜は蒸し鶏の黒胡麻ソースと、干し豆腐の和え物、フルーツは兵庫県川西産のイチジク。内容は週替わりです。
豆乳スープには黒酢や大根の漬物、ラー油や揚げ湯葉(日によって揚げパン)などが入っており、1杯でもボリューム満点。豆乳がほろほろとやわらかく固まった食感も楽しく、台湾旅行で食べた朝食が懐かしく思い出されます。
ジューシーな蒸し鶏や干し豆腐のコリッとした食感も楽しみつつ、台湾茶で煮込んだ卵も中まで味がしっかり染みていて感激。好みの分かれる八角を使用していないため誰でも食べやすく、とってもやさしい味わいでした。
もうひとつの朝ごはんセット「八宝美人粥」は、白米・黒米・玄米に加え、はと麦や蓮の実、小豆なども一緒に煮込んだ健康的な一杯。多彩な穀類・豆類が一度に味わえ、心も体も元気になれそうです。
甘いものは別腹! 追加オーダーで台湾スイーツを満喫
朝ごはんセットは完全予約制ですが、点心類は朝の時間帯も追加OK。というわけで「仙草ゼリーの黒糖シロップ」450円を追加オーダーしました。
仙草は漢方食材としても使われるシソ科の植物で、消化の促進や解熱・解毒作用があるといわれています。乾燥させた干仙草を丸一日煮出し、そのまま置いておくとゼリーのように固まるそう。
寒天でもゼラチンでもない、おもちとゼリーの間のようなむにっとした独特の食感! 台湾でも煮出して作るお店はあまりないそうなので、貴重な食感をぜひ体感してみては。
朝ごはんセットに付いている台湾茶をいただきながら、ゆったり朝の時間が楽しめるのもうれしいところ。今回選んだ蜜香紅茶は台湾の烏龍茶葉から作られる紅茶で、渋みが少なくまろやかで、甘みがあるのが特徴です。
朝からたっぷりご飯を食べて、デザートも楽しみ、ゆっくりお茶を飲む贅沢。週1回だけのプレミア感も含めてスペシャルな体験です。完全予約制&都市部からは少し離れた場所で少しハードルは高いですが、その分心に残るひと時となるはず。
■時光舎(じこうしゃ)
住所:大阪府池田市堺町3-13
TEL:072-751-9200
営業時間:11~17時(LO)※火曜は~14時(LO)、日曜朝ごはん営業9時~10時30分(予約制)、17時以降の夜営業は予約制(当日14時まで受付)
定休日:水・木曜
■おすすめの利用シーン:朝活したいとき、台湾料理を楽しみたいとき、ちょっとおでかけして特別な体験がしたいとき
Text&Photo:木村桂子(ウエストプラン)
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