
2025年4月オープン!「道の駅 にしじま和紙の里かみすきパーク」で伝統工芸と山梨の風土を味わう|山梨県
身延の谷の富士川のほとりに、2025年4月18日グランドオープンした「道の駅 にしじま和紙の里かみすきパーク」は、レストランやカフェに加えて、地元の伝統産業・西嶋和紙にもふれることができる道の駅。西嶋和紙の紙すき体験で世界に一つのおみやげ作りにも挑戦できると聞き、ワクワクしながら訪ねてみました。
みんなの広場を囲むように建つ、3つの棟
この施設の前身である「なかとみ和紙の里(身延町西嶋和紙の里)」の2つの建物を「かみすき館」「ふれあい館」として活かし、新たに建てられた「たべもの館」の3館からなります。一目で見渡しが効き、各建物には「か」「ふ」「た」と頭文字がユーモラスに掲示されていて、初めて訪れても迷うことがありません。
紙漉き体験や展示で伝統工芸にふれられる「かみすき館」
「か」印の「かみすき館」では、紙漉き体験スペース、紙にまつわる展示コーナー、和紙製品のギフトショップがあります。
紙漉き体験
職人たちのシェア工房で体験ができます。メニューは灯り漉き、うちわ、タペストリーなど。世界でたったひとつのオリジナル和紙グッズを作りましょう。職人さんが手助けしてくれるので、ちいさな子どもでも大丈夫です。
今回はうちわ作りを体験してみました。
■紙漉き体験
受付時間:9~16時
体験料金と所要時間(体験時間+乾燥時間40分)で完成
字漉き(じすき) 体験時間約20分 1100円
うちわ 体験時間約30分 1800円
灯り 体験時間約30分 2500円
タペストリー 体験時間約30分 1800円
凧(季節限定) 体験時間約30分 未定
書道体験コーナー
ギフトショップの奥にある和室で、開館時間中はいつでも無料で書道体験ができます。西嶋で漉かれた書道用紙を自由に選んで書き比べてみると、それぞれの特徴がわかります。
ギフトショップ
郷土料理レストランと、とれたて野菜の直売所を併設した「たべもの館」
「た」印の「たべもの館」には、野菜や加工品を集めた「農産物直売所」と食事処「郷土料理カフェ&レストラン あじさい庵」が入っています。
農産物直売所
近隣の農家で収穫された季節の野菜や果物、身延町特産あけぼの大豆、味噌やゆばなどあけぼの大豆の加工品、山梨のワインや地酒を集めています。桃の季節には、商品にならないB級品がプレゼントされることもあります。
特産のあけぼの豆腐を使った製品も盛りだくさん。豆の風味が感じられる、とてもおいしいものばかりでした。
郷土料理カフェ&レストラン あじさい庵
大きな窓から明るい光が注ぎ、テラス席もある食事処。あけぼの味噌を使った「にしじま味噌ラーメン」や「ジャンボしゅうまい」、「ゆば丼」が人気です。
授乳室やキッズゾーンも設けられた「ふれあい館」
「ふ」印の「ふれあい館」は地元のイベントなどに使われる交流スペースのほか、観光客も自由に利用できるロビーには、紙にまつわる絵本、山梨県産材を使ったおもちゃなどのあるキッズスペースや、授乳室があります。
むかしまち・西嶋を散策してみよう
道の駅のすぐ近くには、紙漉き工房のある西嶋集落があります。入り組んだ路地の傍らに古社古刹が点在し、漂うのはむかしまちのゆかしさ。12月には集落の方々が約10万球以上の電球でライトアップする西嶋イルミネーションも開催されます。
最近では珍しく伝統工芸にフィーチャーした「道の駅 にしじま和紙の里 かみすきパーク」。昔ながらの伝統産業を守る人々の静かな志が感じられる、どこか凛とした姿勢が印象的でした。
■道の駅 にしじま和紙の里 かみすきパーク(みちのえき にしじまわしのさと かみすきぱーく)
住所:山梨県身延町西嶋345
TEL:0556-20-4555
営業時間:9~17時(たべもの館の食事処のみ11~15時)
定休日:火曜(祝日の場合は翌日)
アクセス:中部横断自動車道六郷ICから約2㎞、JR身延線甲斐岩間駅から車で5分
駐車場:第1駐車場約100台、第2駐車場(徒歩1分)約20台
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Photo:村岡栄治
Text:松尾裕美
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