
1月の誕生石「ガーネット」ってどんな宝石?石言葉や意味、由来などを解説
1月から12月まで、あなたが生まれた特別な月に宿る、運命の宝石。それが誕生石です。古くから自分の誕生石をお守りとして身に着けることで、見えない力に守られ、健康や幸運が訪れると信じられてきました。指先に輝く小さな宝石が、ときに勇気を与え、心を癒やしてくれる──そんな不思議な魅力を秘めた誕生石。今回は、1月の誕生石「ガーネット」の魅力をご紹介します。
1月の誕生石「ガーネット」ってどんな石? 色や由来を解説
加工前の状態でも「はじめからカットされたように美しい」という理由で、ガーネットが1年のはじめである1月の誕生石に選ばれたといわれています。
ガーネットという名前は、ラテン語で種を意味する「granatum(グラナタス)」に由来。発掘されるときの結晶の形が、赤い柘榴(ざくろ)の実が集まっているような姿をしていることから名付けられました。
その歴史は古く、5000年以上前から信仰や真実、光のシンボルとして、進路を灯すお守りとして親しまれてきました。古代エジプトでは、ファラオの首飾りに使用されファラオとともに埋葬されたそう。
また旧約聖書に記されている物語の「ノアの方舟」に、暗闇を灯す光としてガーネットが進むべき方向へと導いたとされています。またギリシャ神話では、”柘榴(ざくろ)”は「永遠」の意味を持ち、尊いものとして愛されてきました。
18世紀以降になると、ガーネットは世界的に流行。現在の人気につながっています。
「ガーネットといえば赤」のイメージが強いですが、実はオレンジ、緑、紫など、40種類以上もの色を持つ宝石です。高品質なものはガラスのような光沢があり、透明度が高いほど価値も高くなります。
ガーネットの石言葉や意味は?
美しい赤色は内なる「情熱」を引き出し、新しいことにチャレンジする力を与えてくれます。また「真実」の愛を誓う証として、中世ヨーロッパでは、戦場に向かう兵士がガーネットを妻へプレゼントし、変わらぬ愛を誓ったとされています。まっすぐで一途な想いをガーネットに託して贈ることで、パートナーとの絆も深めてくれるでしょう。
恋愛だけでなく、友情の証としても人気。欧米では、友人と別れるときに、変わらぬ友情の約束としてガーネットを贈り合う風習があります。
実った柘榴(ざくろ)の種子に似た見た目から、ガーネットは「実り」や「繁栄」を象徴し、コツコツと積み上げてきた努力を実らせ、目標達成をサポートしてくれる力があると言われています。
ガーネットの鉱物データ
和名 | 柘榴石(ざくろいし) |
鉱物 | ガーネット |
色 | 赤、オレンジ、緑、紫など40種類以上 |
モース硬度 | 6.5~7.5 |
おもな産地 | タンザニア、スリランカ、ケニア、インド、アフリカ各国など |
ガーネットを形成するケイ素に他成分が混ざることで色が変わるため、多くの色を持ちます。一般的に多くのカラーは加工モノではなく、天然であることも特徴。
モース硬度は6.5~7.5と高く、日常的に身につけても傷つきにくいので、旅のおともにもぴったりです。
ガーネット以外の1月の誕生石を紹介
1月の誕生石は「ガーネット」だけ
ほとんどの月には2つ以上の誕生石が定められていますが、2021年に全国宝石卸商協同組合によって63年ぶりに誕生石の改訂が行われた際も、1月だけは変わらずガーネットだけでした。
これは、ガーネットが40種類以上もの豊富な色彩を持つため、実質的に複数の選択肢があると考えられたからです。また、「真実」「友愛」など普遍的な意味を持つガーネットが、新年の始まりを飾る1月の宝石として最もふさわしいと判断されたのでしょう。
最も一般的な赤色系ガーネット以外にも、鮮やかなエメラルドグリーンが美しいウバロバイトガーネットや、オレンジから赤色のグラデーションのスペサルティンガーネットなどがあります。前者は結晶が小さく宝石としてのカットが困難なため、コレクターに特に愛されています。
まとめ
新年の始まりを彩る1月の誕生石ガーネットは古代エジプトのファラオから現代まで、長い年月で愛され続けてきました。その豊富な色彩と力強い石言葉は、新年の期待と希望を込めるのにふさわしい宝石。内なる情熱を引き出してくれることでしょう。
結婚18周年の「ガーネット婚式」の記念石としても、大切な人への贈り物としても選ばれるガーネット。自分だけの特別な色合いのガーネットを見つけて、とっておきの国へ旅に出てみませんか。
【監修者プロフィール】
ジュエリーブランド「BLOOM」
公式サイト:https://www.bloom.co.jp/
公式SNS:https://www.instagram.com/bloom_official_jp/
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Text:mogShore
Photo:「BLOOM」提供
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