【おとなのソロ部】読む、味わう、書く、くつろぐ「TOE LIBRARY PARC」で体験する自分時間

【おとなのソロ部】読む、味わう、書く、くつろぐ「TOE LIBRARY PARC」で体験する自分時間

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東京の浅草・合羽橋に誕生した「TOE LIBRARY PARC(とう らいぶらりー ぱるく)」は、ブックカフェ、書店と雑貨店、図書喫茶室、そして多目的な使い方ができるラウンジがひとつになった文化スポット。アンティーク家具に囲まれた落ち着いた空間で、読書や執筆に没頭したり、季節のスイーツを味わったり、リラックスしたり、自分らしいひとときを過ごせます。

Summary

古民家をリノベーションした文化拠点

TOE LIBRARY PARC外観

「TOE LIBRARY PARC(とう らいぶらりー ぱるく)」は、東京・浅草にあるデザインホテル 「TOE LIBRARY(とう らいぶらりー)」が運営するカフェを併設した文化施設。

開業のきっかけは、パリを代表する書店であり、若手作家に書店を手伝う代わりに宿泊を提供するという「シェイクスピア・アンド・カンパニー書店」を、オーナーの西尾吉朗(にしおよしあき)さんが訪れたこと。語り継がれる寓話(Tales)のように、さまざまな物語が積み重なる場所を作り、心の拠り所になるような時間や体験(Original Experiences)を届けたいと、「TOE(Tales & Original Experiences)」というコンセプトを思いつき、その考えを体現するためにホテルを開業することになったのだそうです。

テクノロジーが進化し本のある空間が減ってしまった今の時代。ホテル、カフェ、書店をひとつのセットだと考えているという西尾さんは、本を読みながらゆっくりできる場所として、ホテルの開業から約4年後の2024年に「TOE LIBRARY PARC」をオープンしました。

TOE LIBRARY PARC内観

「TOE LIBRARY PARC」が構える建物は、かつて地域に親しまれた美容室、不動産会社とアパートが入っていた築60年ほどの木造建築。柱や梁などはそのままに、古い建物の持った空気感を生かしながらリノベーションをしました。そんな内装と調和するように、店内にはコンセプトの原点であるパリをはじめとするヨーロッパや、西尾さんが学生時代を過ごした京都からやってきたヴィンテージ家具や古道具が置かれています。

TOE LIBRARY PARC内観

エントランスを入って左側には、2025年9月にできたばかりの書店コーナーが。出版に携わっていたスタッフも多く、そんなスタッフやオーナーがおすすめの新刊をセレクトしているそうです。

TOE LIBRARY PARC内観

右側は物販コーナー。取材時にはトートバッグや古着を販売していました。今後は作家の展覧会や作品の販売、ユニークな店を集めたマルシェなども展開していきたいそう。

本とヴィンテージに囲まれたカフェ

TOE LIBRARY PARC内観

1階はライブラリーが併設されたカフェスペース。暮らし、旅、文芸などのジャンルの書籍や雑誌、絵本などを自由に取って楽しめるうえ、気に入った蔵書があれば、購入することもできるそうです。

TOE LIBRARY PARC内観

さまざまな家具が置かれている店内。そこで人気なのは、イギリスの教会で100年以上前に使われていたアンティークのベンチがある窓際の席。ベンチをバックにスイーツの写真を撮る人が多いのだそう。テーブルはインド製で、異なる国の物ものたちが、建物に調和しひとつの空間を作り上げています。

「無花果パルフェ」1900円
「無花果パルフェ」1900円(要予約)

パティシエが手がけたスイーツも好評の「TOE LIBARY PARC」。これを目的にカフェを訪れる人も多いというのがパルフェ。2〜3カ月ごとに替わる季節のメニューと、予約限定の定番メニューとしてイチジクの果実がふんだんに入った「無花果パルフェ」の2種類を提供しています。「無花果パルフェ」はやさしい甘みの果実やコンポートに、自家製チーズケーキ、マスカルポーネクリーム、アールグレイ紅茶、バニラアイスクリームなどを組み合わせたひと品。多彩な素材ながら絶妙なバランスで一体感が楽しめます。9月から11月までは季節のメニューとして秋らしい「栗とカシスのパルフェ」1900円が登場。栗には酸味がよく合うからと、モンブランや栗の甘露煮にさわやかな味わいのカシスを合わせているそうです。

「クラシック・プディング」700円
「クラシック・プディング」700円

こちらは定番の「クラシック・プディング」。固めタイプのプリンは、オーバル形の少し大きめサイズで食べごたえがあります。ラム酒を利かせたちょっぴり大人の風味も特徴。ランチメニューの「キーマカレー」の後のお口直しとして食べる人も多いそうです。上にシューがのった珍しい「シュー・プディング」900円もあるので試してみてくださいね。

ソロおすすめPoint
自分の好みの家具の席を見つけて、好きな本を読んで過ごすというぜいたくな時間を過ごせます。落ち着いた静かな環境なので時間を忘れて楽しめそう。


図書喫茶室で大切な人へ思いを綴る

TOE LIBRARY PARC内観

店名に使われている「PARC」とはフランス語で「公園」の意味。みんなに開かれた「公園」のような1階に対して、かつてアパートとして使われていた2階はひとりのための空間です。2つのスペースから構成され、そのひとつが図書喫茶室。ホテルに宿泊した人がスタッフ宛に手紙を残してくれることが多く、人は誰かに思いを伝えたいと思っているのだと感じたという西尾さん。作家などプロの物書きだけでなく、SNSをはじめ日々の暮らしのなかで気持ちを綴る人たちはすべて“表現者”。「TOE LIBRARY PARC」には、「表現の公園」というテーマもあり、図書喫茶室は表現を楽しむための場所になっています。

「レモンケーキ」と「白桃紅茶」

書斎をイメージしたデスクが並ぶ半個室では、スイーツと飲み物のコースを楽しめます。コースは「ライティングコース(90分)」2900円、「おやつアソートコース(120分)」4900円、「季節のパルフェコース(120分)」5900円の3種で、いずれもレターセットや文房具などの書き綴るものセット&ステーショナリービュッフェ付き。写真は、季節の焼き菓子の中でスタッフ人気No.1だという「レモンケーキ」。ホイップクリームが真ん中に入っていますが、甘さ控えめなのでさっぱりと食べられます。合わせたドリンクは、フルーティーな香りを楽しめる「白桃紅茶」です。

TOE LIBRARY PARC図書喫茶室

図書喫茶室のコンセプトは「あなたの“大切”を想い育むひととき」。大切な人に手紙を書いたり、自分の心のなかを思い返しながら日記を書いてみるのもおすすめです。

TOE LIBRARY PARC図書喫茶室

各色のペンや色鉛筆などの筆記具はデスクに置かれています。なかでも人気の筆記具はガラスペン。ボトルインクにペン先を浸してインクを含ませて書くというアナログなスタイルが、インテリアの雰囲気にもマッチしています。非日常の空間とステーショナリーがあれば、心も解放されて普段伝えられない思いも言葉にして綴ることができそうですね。

TOE LIBRARY PARC図書喫茶室

便箋や封筒、マスキングテープ、スタンプなどが置かれた一角もあり、手紙を贈る相手を思いながら何を使うか選ぶ時間も楽しそうです。

TOE LIBRARY PARCオリジナルポストカード

図書喫茶室の利用者には、アーティストやイラストレーターとして活躍するディーン・アイザワ氏が描いた「TOE LIBRARY」のゲストルームを描いたオリジナルポストカードが1枚プレゼントされます。図書喫茶室を利用した記念に、オリジナルポストカードで手紙を書いて送るのもいいですね。

ソロおすすめPoint
ステーショナリーが用意されているので手ぶらで来てもOK! 半個室なので集中して書き物ができます。こだわりのステーショナリーを使って、誰にも邪魔されない非日常空間だからこそ綴れる思いがあるかもしれません。


多彩な使い方ができるラウンジ

TOE LIBRARY PARC PARC LOUNGE

もうひとつ2階にあるのが、2025年7月にオープンしたばかりのPARC LOUNGE(ぱるくらうんじ)。古い柱や梁を“見せる”ようにリノベーションされた空間に、本棚やデスク、ヴィンテージの椅子などが置かれています

TOE LIBRARY PARC PARC LOUNGE

壁沿いに設置されたヴィンテージのひとり掛けソファとサイドテーブルの席は読書にピッタリ。アートブックや詩集、絵本などの蔵書が多いので、日常から一歩離れてほっとひと息つける時間になりそうです。

フリードリンクと「キャロットケーキ」600円

時間制で利用でき、プランは1時間1200円、2時間1800円、3時間2400円、1日3000円の4つ。料金には座席料とコーヒーや紅茶などのフリードリンクが含まれ、スイーツはカフェと同じものを別料金でオーダーすることができます。シナモンやナツメグといったスパイスが程よく利いた「キャロットケーキ」は、まずはそのまま楽しんで、チーズとレモンのフロスティングをつけながら味変して食べるのがおすすめだそう。

TOE LIBRARY PARC PARC LOUNGE

2人掛けのテーブル席が置かれた空間は、スイスの山脈を走る鉄道の客席をイメージした談話室。ほかに電源コンセントを完備したワークデスクなどもあり、多様な席で仕事、読書、手仕事、勉強、リラックスなど、思い思いの時間を過ごすことができます。

ソロおすすめPoint
作業に集中している人が多く、ソロでも気兼ねなく利用できます。時間制なので「待っている人がいるかも……」などと気にせず、利用したいだけ時間を設定していられるのもうれしいポイントです。


本とスイーツに癒やされ、静かに自分と向き合える「TOE LIBRARY PARC」。浅草観光の合間に立ち寄るのはもちろん、日常を忘れて心を休めるソロ時間を過ごしてみてはいかがですか。「季節のパルフェ」や図書喫茶室、PARC LOUNGEの利用は予約がおすすめです。

■TOE LIBRARY PARC(とう らいぶらりー ぱるく)
住所:東京都台東区松が谷3-3-14
TEL:なし
営業時間:11〜19時(18時30分LO)
定休日:不定休

ソロMemo
■取材時のソロ率:カフェ30%、図書喫茶室・PARC LOUNGE60%
■おすすめの利用シーン:大切な誰かに手紙を書きたいとき、おいしいスイーツを食べながらくつろぎたいとき、おいしいスイーツを食べながら読書や作業をしたいとき

 


Text:河部紀子(editorial team Flone)
Photo:yoko tajiri

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください

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