【大滝鍾乳洞】木製ケーブルカーで行く! 神秘の世界は郡上八幡市街地から車で20分

【大滝鍾乳洞】木製ケーブルカーで行く! 神秘の世界は郡上八幡市街地から車で20分

鍾乳洞 自然 観光スポット おでかけ 週末おでかけ
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket

岐阜県にある大滝鍾乳洞(おおたきしょうにゅうどう)は、残暑きびしい今、避暑地として注目されています。外の気温と打って変わり、鍾乳洞の中はひんやり! そんな大滝鍾乳洞は、涼しいだけが魅力ではありません。約3億年の歴史が息づく神秘の世界。いったいどんな魅力があるのか、木製ケーブルカーに乗って探しに行きましょう。

Summary

全国でも珍しい木製ケーブルカーで鍾乳洞の入口へ

大滝鍾乳洞

郡上八幡市街地から車で約20分の場所にあるのが、大滝鍾乳洞。古生代の石灰岩中に生じた断層が、地下水によって溶解し、拡大されて成形された洞窟(鍾乳洞)です。現在までの調査で、約2km近い通路・広間が確認されており、さらに上部への延長が期待されて、このエリア最大級の鍾乳洞といわれています。現在入ることができるのは、鍾乳石(洞窟内部に形成される堆積物)が発達した約700m。鍾乳石が1cm伸びるのに、約100年かかるといわれています。こちらの鍾乳洞ができるまでには、約3億年という長い歳月がかかっているのだとか。

大滝鍾乳洞

そんな神秘的な大滝鍾乳洞に入るために、まずはチケットを購入します。大人はひとり1000円(中学生・高校生800円、5歳以上小学6年生までは500円)。大滝鍾乳洞から車で約3分の場所にある縄文洞(縄文時代の住居跡が発見された鍾乳洞)のセット入場券や大滝鍾乳洞にあるレストランでの食事がセットになったチケットなどもあるので、窓口や公式サイトで確認してみてください。

大滝鍾乳洞

チケットを購入したら、鍾乳洞入口までケーブルカーを利用します。24名乗りで、随時運転しているので待ち時間があまりないのもうれしい。

大滝鍾乳洞

ケーブルカーの中から撮った写真です。

大滝鍾乳洞

ケーブルカーの中はこんな感じ。このケーブルカーは、スイス・インターラーケンのケーブルカーをモデルにした、全国でも珍しい木製の客車。あたたかみのあるケーブルカーが自然の中の急斜面をゆったり進むだけでも、アトラクションみたいで面白い!

大滝鍾乳洞

入口につきました。もうここからは洞窟(鍾乳洞)です。洞窟の中の気温は年間通して一定で、約15度以下。8月に訪れましたが、中は少し寒く感じるほどだったので、上着があったほうがよさそうです。また、急な階段や滑りやすい部分が多いので、スニーカーで行くなど、足元に注意して探検しましょう!

大滝鍾乳洞

入口前からこのような自然いっぱいの景色を見ることができますよ。

大滝鍾乳洞

中に入ると、一気にひんやり。マイナスイオンを感じられます。ここ最近で洞窟内の照明をLEDに変更しているため、歩きやすく、中の迫力も感じやすくなっています。それでもやっぱり中は暗めなので、慎重に歩いていきます。

大滝鍾乳洞

鍾乳洞の中には、いろいろなポイントがあります。チケットの裏に書いてあるマップにもポイントが載っているので、参考にしても。写真のこちらは、序盤で見られた「竜王洞」。こちらは竜が下に向かっているように見えます。

大滝鍾乳洞

こちらは「くじゃくの舞」。確かに、くじゃくが羽を広げているように見えますね。このように、いろいろなポイントがあるので、探してみてください。

大滝鍾乳洞

洞窟内は急な階段が多いです。地底を探検しているみたいでワクワクしましたが、足腰の具合が悪い方は十分に気をつけて。

大滝鍾乳洞

「天の柱」部分でのLED照明は、まるで流れる光が道案内をしてくれているようで素敵。大滝鍾乳洞のスタッフの方々が工夫してライティングしたそうです。

大滝鍾乳洞

歩き進めると「月の華」というポイントがありました。このすぐそばにあった温度計で気温を見てみると……。

大滝鍾乳洞

12度くらいでした。30度超えが多い夏に、12度はかなり涼しく感じます。

大滝鍾乳洞

そして「月の華」の隣にある「天上界」はかなりの迫力。ここで足を止めて上を見ると、鍾乳石でできた幻想的な風景が広がっていました。

大滝鍾乳洞
天上界の一部、鍾乳石が美しい

大滝鍾乳洞の魅力は、このような美しい鍾乳石と、この後ご紹介する大きな滝です。この地区の鍾乳洞群でも、大滝鍾乳洞は特に水分の多い鍾乳洞。水分が多いことは、鍾乳石類の発達に好都合。鍾乳洞としてはよい条件ですが、滑りやすいので注意してくださいね。

大滝鍾乳洞

「蜂の巣天井」というポイントにきました。よく見ると小さい粒がたくさんあるようで、まるで蜂の巣。人が作ったのではない、自然が創り出した神秘を感じます。

大滝鍾乳洞

そして一番のポイント、「大滝」です。写真では分かりにくいですが、実際に訪れた時の迫力は圧巻。大きな水音が洞窟内に響き渡ります。地底にある滝としては、日本最大級の規模を誇る落差30mの滝で、地表からは60mほど下がった位置にあります。雨の日の翌日はさらに水量が増えて、よりスケールアップするのだとか。

大滝鍾乳洞

そのすぐ近くに「御神水」もありました。洞窟内の石灰岩から湧きでた水で、「不老長寿の水」といわれています。ここに来たなら、触ってみるのもよいし、せっかくなら飲んでからいきたいですね。(水はナチュラルミネラルウォーターとのこと)

大滝鍾乳洞

いろいろなポイントを見学して、鍾乳洞を楽しんだら出口です。ポイントは20か所以上あるので、洞窟を体験したという充実感があります。夏の真っ盛りに、涼しい気温の中、マイナスイオンを感じながら歩くことができました。

大滝鍾乳洞
緑に囲まれた出口
大滝鍾乳洞

出口を出ると、帰りはケーブルカーではなく、徒歩で坂を下ります。洞窟内も神秘的ですが、この山々に囲まれた自然いっぱいの下り坂も神秘的ですね。ケーブルカーで入口に行き、鍾乳洞を体験し、帰りは自然の中を歩くという、貴重な体験ができるのが大滝鍾乳洞です。

売店やレストラン、人気の流しそうめんや釣り堀も

大滝鍾乳洞
合掌造りの食事処の内観(写真提供:大滝鍾乳洞)
大滝鍾乳洞
合掌造りの食事処の外観(写真提供:大滝鍾乳洞)

大滝鍾乳洞には、地域産品やオリジナル商品が置いてある売店や2つの常設食事処があります。白川郷より移築した合掌造りの食事処では大滝鍾乳洞の名物料理「古代焼石焼き料理」が食べられます。古代焼は天然石の上で肉や野菜を豪快に焼きます。気になる方はぜひ食べてみてくださいね。もう一つの喫茶レストランでは、郡上名物の「けいちゃん」(鶏肉と野菜にたれを絡めて炒めたもの)が食べられます。

大滝鍾乳洞
夏の期間限定流しそうめんは大人気(写真提供:大滝鍾乳洞)

そしてなんといっても人気は流しそうめん。夏休み期間、土・日曜はお客さんでいっぱいですが、夏の思い出になりますね。

■売店
営業期間:8時30分~17時
※季節によって変動しますので、公式サイトで確認してください

■合掌造りの食事処
営業時間:10~15時

■喫茶レストラン
営業時間:9時30分~16時

■流しそうめん
営業時間:9時30分~16時(鍾乳洞セット券は15時まで発売。セット券の販売は販売数により繰り上げて販売を止める場合があります)
料金:流しそうめんは700円で食べ放題(汁のお替りOK)、3歳・4歳は500円。(鍾乳洞セット券は大人1500円、中学生・高校生は1300円、5歳以上小学6年生までは1000円、3歳・4歳は500円)
※先着順、予約不可。詳しくは公式サイトへ

大滝鍾乳洞
釣り放題の釣り堀(写真提供:大滝鍾乳洞)

さらに、郡上八幡エリアで一番大きい釣り堀もあります。貸し竿で釣り上げたニジマスは無料で持ち帰りOK! 魚をさばく場所や焼いて食べる場所も無料で貸しているという、親切さ。ただ、釣り糸が細く切れやすいため、魚を釣り上げるのは難しいのだとか。せっかくなので、挑戦してみてはいかがですか?

■釣り堀
営業時間:8時30分~17時(変更の場合あり)
料金:貸し竿1本400円、3本1000円

鍾乳洞だけでなく、売店やレストラン、流しそうめん、釣り堀など様々な楽しみ方がある大滝鍾乳洞。夏の避暑地として訪れる以上に、貴重な体験が待っています。

■大滝鍾乳洞 (おおたきしょうにゅうどう)
住所:岐阜県郡上市八幡町安久田2298
TEL:0575-67-1331
営業時間:8時30分~17時最終受付
定休日:なし
※問い合わせは電話、もしくはメールgujo@ootakicave.jpへ。

Text:るるぶ情報版編集部(土屋香奈)
Photo:田尻陽子

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

 

るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください