
サウナでも岩盤浴でもない! 大阪「えん発酵温熱木浴」で温かいヒノキパウダーに全身を包まれる幸せ【ご褒美の新定番】
イマイチ調子がよくない……!? そんな時にぜひ試してほしいのが、自然発酵させた温かいヒノキパウダーで全身を覆う温浴法。あまりなじみがないかもしれませんが、じつは日本各地で古来から伝えられてきた温浴法です。「えん発酵温熱木浴 心斎橋本店(えんはっこうおんねつもくよく しんさいばしほんてん)」は、それを独自に改良して名付けた「発酵温熱木浴」が気軽に体験できる温浴スポット。ラグジュアリーホテルでも採用されている、サウナとも岩盤浴とも違う、古くて新しい温浴法を実際に体験してきたので、順を追ってたっぷりお届けします。
ヒノキパウダーを自然発酵させた、人工熱源なしの温浴法
元々日本各地で伝えられてきたという、発酵したヒノキパウダーに体を包み温める湿式温浴法。電気やガスなどの人工的な熱源は使わず、微生物の力だけで発熱しています。ヒノキパウダーが敷き詰められた浴槽へ入り、砂湯ならぬ“ヒノキパウダー湯”で体を芯まで温めます。
「えん発酵温熱木浴」は、膝の悪かったオーナーが湯治として古来の温浴法に注目し、2008年に心斎橋本店をオープンしたのがはじまり。今は全国に11店舗を展開し、なかにはラグジュアリーホテルに併設した店舗もあります。
「えん発酵温熱木浴」の特徴は、厳選された国産の天然無垢ヒノキと、酵素や酵素菌などを添加しない微生物による自然発酵の力。パウダーは、奈良県吉野産などのヒノキを1ミリ以下に細かくしたパウダーと、香り高いヒノキの葉、良質の米糠をブレンドしたもので、すべて天然由来です。日々の発酵を経た後は発酵堆肥として再利用され、「有機JAS資材評価協議会」の認定も受けるほど高い品質を誇っています。
パウダーは継ぎ足さず、定期的に入れ替えることで香りや温度、肌ざわりなどの品質が保たれています。また、毎日スタッフが空気や水分をこまめに調整し、微生物を大切に育てて自然な発酵を促しています。
温浴前までの流れはこちら
まずは公式WEBサイトや電話から来店日時を予約します。予約制ですが、空いていれば当日受付もOK。接客にも定評があり、受付ではスタッフが丁寧に対応してくれます。
来店したら、まずカルテを記入し、肌や体調の状態、今気になるところなどをチェック。
カウンセリングの後は、スタッフに相談しながらコースを選びます。今回は美肌ケアをしたい人や乾燥肌でお悩みの人におすすめの「美肌木浴」(木浴15分/滞在時間90分)9130円をセレクト。全身浴(または半身浴)15分に、えんスペシャルボディパックが付いています。ほかには「体質改善木浴」(木浴15分/滞在時間90分)6600円と、「湯治木浴」(木浴15分×2セット/滞在時間150分)1万2320円の全3コースがあります。どのコースにも『えんの発酵「食」』1包と、シリカウォーターが付いています。
次にどのコースにも付いている、『えんの発酵「食」』を食べます(写真右)。野菜や果実、穀物、山野草、海藻類など国産91種類の食物を原料に、沖縄産の黒糖を加えて発酵させたペースト状の発酵食品で、木浴前のエネルギー補給と代謝アップに効果的だそう。
発酵食の味はプルーンに似て、想像より食べやすいです。
来店は手ぶらでOK。バルタオルやフェイスタオル、館内着、入浴中に着用する紙パンツ・紙ブラジャー・シャワーキャップが用意されています。セットされた竹かごもかわいい!
浴槽に入る前に、パック希望者はより肌により浸透させるため、メイクを落とすのがおすすめです。クレンジングも用意されています。
ロッカールームで紙のパンツとブラジャーに着替えたら、いよいよ発酵温熱木浴ルームへ!
いざ体験! 数秒で至福の世界へ
レディース専用の心斎橋本店には、一つの発酵温熱木浴ルームに、浴槽が3つ。なかにはフカフカのヒノキパウダーがたっぷり入っています。ドアを開けると、発酵したヒノキの芳醇な香りと、湿気を多分に含んだしっとりと温かい空気で、早くもリラックスモードに。実は発酵温熱木浴ルームにいるだけで「菌活」したことになり、肌が潤う効果があるのだとか。
「酵素風呂は独特の香りが苦手」という人も多いそうですが、「えん発酵温熱木浴」では高い基準をクリアする品質管理が保たれているため独特の香りは感じづらく、まるで森林浴をしているかのよう! 鼻から吸って口から吐く、深く長い呼吸を心がけると、より深くリラックスでき温浴効果も高まるのだそう。
フカフカのパウダーの上にのると、下から一気に温かくなります。そこで、今回オーダーした「美肌木浴」コースに付く、白糠や酵素粉末をブレンドした「えんスペシャルボディパック」を自分で塗ります。
背中はスタッフにお任せ。首からつま先まで、くまなくパックに包まれて、一気に優雅な気分に浸れます。
施術後は、肌しっとり&全身ホカホカ
浴槽に横になると、スタッフがフカフカの温かいヒノキパウダーを全身に掛けてくれます。粒子が細かく、肌にフィットし、とても気持ちいい! 自然発酵で65~85度になりますが、体感温度は42~43くらい。少し熱いお湯に入ったような感じで、一気に心身がほぐれていくのがわかります。
入浴時間は約15分。目を閉じて視界からの情報をシャットアウトし、パウダーの肌触りや温度、香りを存分に感じてみてください。
スタッフが5分おきに様子を見に来てくれるので、安心です。例えば頭を高くしてほしいとか、足元をしっかり温めたいなど、要望を遠慮なく伝えてみて。熟練のスタッフが慣れた手つきでヒノキパウダーを整えてくれます。
体験した人から「今まで出たことのないほどの量の汗が出た!」「入った日は調子がいい」「サウナは熱すぎて苦手だけど、これは大丈夫」という声も多いそう。
オプションメニューも充実! フェイスパックで+αのケアを
オプションメニューのおすすめは、フェイスパック。4種類あり、イチオシは「よもぎフェイスパック」2200円。奈良県で無農薬栽培されたヨモギのパウダーと酵素の粉末を合わせたもので、ニキビなどの肌荒れやかゆみ、赤みを鎮静するとともに美白効果も期待できます。
ホカホカのヒノキパウダーを目の上にのせる、「眼精ほっこりパック」も人気です。温熱効果で目の周りの血流がよくなり、筋肉をほぐして目元がスッキリ。眼精疲労に効果的といわれ、肩こりや頭痛、ドライアイが解消する人もいるそう。
入浴後のリラックスタイムも大切な時間
施術後はシャワールームでヒノキパウダーを洗い流します。シャンプーとコンディショナーには、ビューティーブランド「uka(ウカ)」のものが用意されています。
発酵温熱木浴の最大の特徴は「2次発汗」といって、しばらく汗が止まらない場合も。館内着に着替えたら、汗がひくまでパウダールームでリラックスして過ごしましょう。温かいルイボスティーとハーブソルトも無料で用意されています。
汗が引いたらナチュラルなメイク室で、ゆっくりメイクを。希望者には、オプションでニールズヤードレメディーズのスキンケア(化粧水、乳液、ハンドクリーム)の貸出しも。トップサロンの技を再現する「Refa」のドライヤーやブラシも完備しています。ロッカールームで着替えたら受付に戻り、終了です。
受付では、コースの最初に食べたペースト状の『えんの発酵「食」』や酵素飲料、ハーブソルトといったオリジナル発酵食品を販売。どれも発酵保存料や着色料は無添加です。ほかにもヒノキの天然薬効成分とアロマをブレンドしたハンドスクラブや、ヒノキ精油入りのバスソルトを扱っているので、ぜひチェックしてみてください。
発酵温熱木浴は、約15分の温浴で深部体温が約2度上がるといわれ、体がポカポカ温まります。入浴中は、温かいヒノキパウダーに包まれることで体が一気に緩み、香りでも癒やされる、とっておきの時間が過ごせます。入浴後は、「自分史上最高?」と思うほど肌も超しっとり。古くて新しい温浴体験、おすすめです!
■えん発酵温熱木浴 心斎橋本店
(えんはっこうおんねつもくよく しんさいばしほんてん)
住所:大阪府大阪市中央区博労町4-3-12 ミドーエルファンビル6F
TEL:06-6251-4318
営業時間:11時~21時30分(最終受付20時)
定休日:第3水曜
アクセス:Osaka Metro御堂筋線心斎橋駅、または本町駅から徒歩約5分
※予約制。予約は公式サイトから、当日も空いていれば可
※心斎橋本店の利用は女性のみ。中学生以上
Text:こばやしみもざ
Photo:沖本明
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