
【京都】五条にうどん店がオープン。こだわりの自家製麺で人気沸騰中「おうどん一」
地下鉄五条駅からすぐの場所にオープンした「おうどん一(おうどんはじめ)」。東京の行列店で腕を磨いた店主が、地元・京都で開業した注目の新店です。古民家をリノベーションした温もりある空間で、王道からインパクト抜群の変わり種まで、多彩な自家製うどんが堪能できます。
町家をリノベーションした温もり空間
五条エリアは、京都駅と四条の中間に位置し、ホテルやゲストハウスも多く、国内外の観光客が行き交う今注目のエリアです。飲食店やカルチャースポットも続々と登場し、今後ますます注目されていく五条エリアに2025年6月2日、うどん店「おうどん一(はじめ)」がオープンし、早くも話題を集めています。
店舗は、もともと古民家だった町家をリノベーション。長い時間を経て味わいを増した梁や柱はそのままに生かしつつ、造作のカウンターや照明には現代的な要素を取り入れています。
伝統とモダンが同居するその空間は、どこか懐かしく、それでいて新鮮。天窓からはやわらかな日光が差し込み、木造ならではの温もりを一層引き立てています。
開店して初めて迎える秋には、庭のモミジが赤く色づくかもしれないと店主の青木さん。今はまだ未使用の2階部分も、今後は団体利用やイベントなど多様な用途に活用する計画があるとのこと。これからの進化にも期待が高まります。
東京の名店で培った技術と「一から」の挑戦
店主の青木さんは、東京の人気店「うどん慎」で6年間腕を磨いた実力派。その後、地元である京都に戻り、念願の独立を果たしました。店名「おうどん一」には、「一からのスタート」という新たな挑戦への強い想いが込められているのだとか。
うどんは毎日店内で打つ自家製で、小麦粉・水・塩というシンプルな素材だからこそ、技術と感性が試されます。青木さんは季節や気候に合わせて配合を微調整し、常に最高の状態で麺を提供。
麺や出汁をとる際に使う水も、京都の軟水にこだわっています。「クセがなく、出汁の旨味を邪魔しないんです」と青木さん。讃岐うどんをベースにしたつるもち食感の麺と、昆布と鰹でとる関西風の出汁。二つの土地の良さを融合させた独自の味わいが「おうどん一」の大きな魅力です。
王道から変わり種まで、多彩なメニューを取り揃え
まず紹介するのは、人気の「地どり天とぼたん焼ちくわ天と温泉卵、レモン添えぶっかけうどん」。しっかりとしたコシのある冷たい麺に、青森名産のぼたん焼ちくわ天と、人気の地どり天を豪快にのせた一品。
揚げたての天ぷらに、温泉卵のまろやかさとレモンの爽やかさが加わり、食べ応えと清涼感を兼ね備えた贅沢な一品です。
続いておすすめなのが、京都ではまだ珍しい変わり種のうどん「パルミジャーノチーズとベーコン天釜玉うどん」。海外からの観光客にも親しみやすいよう、ベーコンやチーズなど洋風の食材を使用。まるでカルボナーラのような濃厚なコクが味わえる一杯です。
「食材や器など、なるべく自分の生まれ育った京都の物を使いたい」と青木さんは語ります。器は京都・山科の清水焼団地にある工房「TOKINOHA」に依頼して制作された清水焼。
うどん以外に、お酒と合わせたくなる一品料理もラインナップ。「うどん屋のゼッポリーネ(うっポリーネ)」は、イタリアの伝統的な軽食・ゼッポリーネをうどん粉で作った「おうどん一」のオリジナルフードです。もちもち感とあおさの香りがクセになり、ワインとも相性抜群です。
6月にオープンしたばかりながら、観光客はもちろん、地域の人々にも広く愛される店を目指して日々挑戦中。「もっとお店のことを知っていただき、五条という街と一緒にお店を盛り上げていきたい」と青木さん。五条エリアの新たな顔として、これからますます注目を集めそうです。
■おうどん一(おうどんはじめ)
住所:京都府京都市下京区東洞院五条下ル和泉町523-1
TEL:075-204-1798
営業時間:11~15時(14時30分LO)、17~21時(20時30分LO)※土・日曜、祝日は11~21時(20時30分LO)
定休日:水曜
アクセス:地下鉄五条駅から徒歩3分
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Photo:道海史佳
Text:伊藤祐樹(エディットプラス)
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