【静岡・由比(ゆい)】「駿河湾の宝石」桜えびを名店「くらさわや」で味わう

【静岡・由比(ゆい)】「駿河湾の宝石」桜えびを名店「くらさわや」で味わう

静岡県 海鮮料理 食・グルメ ご当地グルメ るるぶ情報版(国内)編集部
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日本で唯一、桜えび漁が認められている静岡県。水揚げされるのは、静岡市の由比港と焼津市の大井川港の2カ所だけ。その希少性と透き通るような美しい姿から、桜えびは「駿河湾の宝石」ともよばれています。今回は、静岡市の由比で桜えび料理の名店として知られる「くらさわや」を訪ねました。

Summary

かつては東海道の宿場街、今は桜えびの街「由比」

くらさわやの店頭に掲示されている「東海道」の案内

桜えびが水揚げされる港がある由比は、江戸時代に東海道の宿場として賑わいました。今でも、町にはその歴史を伝える施設が整備されています。かつて東海道を西に向かった旅人は、由比宿で英気を養ってから難所として知られた薩埵峠(さったとうげ)に挑みました。

由比で桜えび漁が始まったのは明治時代。それ以前から桜えびが偶然に獲れることはあったものの、漁法が分からず、本格的な漁は行われていませんでした。しかし、あじ漁に出かけた漁師が、偶然にも桜えびを獲るための方法を発見。以降、桜えび漁は本格化しました。

由比の旧東海道

くらさわやは、由比港から薩埵峠に向かう旧東海道沿いにあります。道は狭く、車のすれ違いが困難なため、車でアクセスする際は注意が必要です。清水方面から国道1号を進み、西倉沢の信号を左折して旧東海道へ進入して由比方面に向かうようにしましょう。

くらさわやの外観

くらさわやの店舗は見晴らしのよい場所にあり、天気がよければ、店内から富士山が見えます。また、眼下に走る国道1号や東海道本線、東名高速道路、その先に広がる駿河湾も一望。現在では絶景スポットとしても知られる薩埵峠にも負けないような景色が出迎えてくれます。

桜えび料理を堪能できる「桜えびセット」

桜えびセット3575円
「桜えびセット」3575円

くらさわやでは、桜えび料理をメインに、静岡市の漁港で水揚げされた「しずまえ」の地魚も味わえます。

桜えびは、3月中旬~6月初旬と10月下旬~12月下旬のわずかな期間しか漁が行われません。これは産卵期の桜えびを保護するためのものですが、それでも近年は漁獲量が減少傾向にあります。

店主の渡辺さんは、桜えびの鮮度にとことんこだわっていて、競りのある日には毎日市場へ通い、仕入れた桜えびは独自の方法で冷凍保存しています。そのため、くらさわやでは漁期以外でも新鮮な桜えびを味わえます。

生桜えび

くらさわやでおすすめのメニューは、桜えび料理を一度に楽しめる、「桜えびセット」3575円です。生の桜えび(写真)をはじめ、釜揚げ、かき揚げ、釜飯で桜えびを堪能できます。それぞれ異なる調理をされた桜えびの香りや食感、風味の違いを楽しめるのが最大のおすすめポイント。

卓越した技術で揚げる名物の「かき揚げ」

桜えびのかき揚げ

特にかき揚げは、渡辺さんの技が光る逸品。衣をできるだけ少なくして、カラッと揚げてあります。サクサクの衣のなかに弾力のある桜えびがぎっしりで、噛むほどに桜えびのうま味、甘み、香ばしさが口の中に広がります。単品で注文する場合は1枚715円。

くらさわやの店内

くらさわやは、グルメ漫画の金字塔『美味しんぼ』の「桜エビ大作戦」に登場したほどの有名店。静岡が全国に誇る新鮮な桜えび料理を求めて、開店前から行列ができることもあるので気をつけて下さいね。

■くらさわや
住所:静岡県静岡市清水区由比東倉沢69-1
TEL:054-375-2454
営業時間:11~14時LO、17~19時LO
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)

Text:新間健介(エイジャ)
Photo:大塚七恵

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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