
【おとなのソロ部】なんと組み合わせは100通り以上! 京都「梅体験専門店 蝶矢」でオリジナル梅シロップ・梅酒作りを体験
阪急京都線の烏丸駅から徒歩約8分。六角通にある「梅体験専門店 蝶矢 京都六角店(うめたいけんせんもんてん ちょうや きょうとろっかくてん)」にやってきました。こちらでは自分好みの梅シロップや梅酒作りが体験できます。梅といってもたくさんの種類があり、そのなかから好みの梅や砂糖、お酒が選べて、なんと組み合わせは100通り以上。梅コンシェルジュの説明やアドバイスをもとに、梅酒作りの奥深さやおいしさに目覚める体験を詳しくレポートします。
阪急烏丸駅から徒歩8分! 「梅体験専門店 蝶矢」でオリジナル梅酒作り
白と白木を基調としたシンプルでスタイリッシュな店内。梅体験施設「蝶矢」では厳選された素材を使って梅ジュースや梅酒を作る体験ができます。体験は事前予約制。公式サイトの予約ページにて2週間前の午前0時から受付が開始されます。定員は6名。10時から1時間刻みで開催されています。所要時間は作る本数によっても変わりますが、45〜55分。作った後は自由に退店できます。
予約時間が来たら、席に案内されます。テーブルに用意されたトレイには梅シロップ・梅酒の作り方がまとめられたレジュメがあるので安心。体験の流れもレジュメに記されています。体験は梅コンシェルジュがナビゲートしてくれます。
時間内であれば1人何本でも作れますので、おみやげにする人も多いそう。20歳未満は梅シロップのみ。20歳以上であれば、梅シロップ・梅酒の両方を作ることができます。
まずはボトルを選びます。ボトルはリユースでき、2回目以降はボトルを持参すれば材料代のみで作ることができます。
水割り、ソーダ割り、紅茶割りなど、3通りの飲み方を楽しみたいので、3杯分のMサイズで作ることにします。
梅シロップと砂糖を試飲して、自分好みの組み合わせを決定!
肝心な素材選びがスタート。まずは5種類の梅で漬けたシロップを味見して、どの梅を使うかを決めます。
用意されていたのは以下の梅です。
完熟南高(かんじゅくなんこう)
鶯宿(おうしゅく)
有機南高(ゆうきなんこう)
パープルクイーン
古城(ごじろ)
「完熟南高」と「鶯宿」は追加料金なし。ほかの梅はS +32円、M +97円、L +194円のオプション料金がかかります。
梅コンシェルジュがそれぞれの梅の味わいの特徴を説明してくれました。
「完熟南高」は芳醇かつフルーティで濃厚な味わい、「鶯宿」は穏やかで上品な味わい。そして「有機南高」は大地の味わいの颯爽とした香り、「パープルクイーン」はまるでさくらんぼのような甘酸っぱい香りに華やかな色合い。そして「古城」はシャープな酸味に微かなビター感が特徴です。
それぞれの梅シロップを味わってみると、品種によって味わい、香りともに大きく異なることに驚きます。そもそも梅ってこんなに風味豊かだったの!?と目から鱗。厳選されたハイクオリティな梅を漬けられるのが何よりうれしいポイントですね。
味見した結果、「完熟南高」のフルーティーな味わいと、まるで桃のような華やかな香りに魅了されました。対称的に古城のビターな大人の味わいにも惹かれます。これは南高梅が開発されるまで和歌山でもっとも生産されていた品種です。
「よりビターな味わいにしたいなら、古城をアガベシロップで漬けるのがおすすめです。力強いシャープな酸味と個性的な味にハマりますよ」と梅コンシェルジュが教えてくれました。しかも古城の梅キットは京都店限定です。
使用する砂糖も試飲できます。種類は、氷砂糖、金平糖、アガベシロップ、はちみつ、てんさい糖。氷砂糖は素材の個性をそのまま引き出すスタンダードタイプ。金平糖はほんの微かに香ばしく、すっきりとした甘み。はちみつはメロンのような香りがプラスされ、酸味が引き立った味わいに。てんさい糖は香ばしくしっかりとコクのある濃密な味わいに仕上がります。
アガベシロップはテキーラにも用いられるアガベという植物の根茎から抽出された甘味料です。白砂糖の1.5倍の甘みを感じられるにもかかわらず、低GIでカロリーも低いことから体にいい甘味料として注目されています。
こちらは力強い個性がありながら、口当たりなめらかな味わいに仕上がります。「古城」とアガベシロップの組み合わせとも迷いましたが、今回は王道の「完熟南高」をチョイス。フルーティーで華やかな味わいに、愛らしいルックスの金平糖で作ってみることにします。
さて、さらにお酒を選びます。お酒はウォッカ、ジン、ホワイトラム、ブランデーの4種類。S275円、M550円、L825円です。
「すっきりとした風味に仕上げるならジン、バニラのような甘い香りが好きなら、ホワイトラムもおすすめですよ」と梅コンシェルジュ。「完熟南高」のフルーティーさをダイレクトに味わってみたかったので、ジンをチョイスしました。さて、この組み合わせでどんな味わいになるのでしょうか。
作り方はとっても簡単! まずは冷凍されている梅のヘタを外します。梅はすべて収穫後に急速冷凍され、鮮度を封じ込め、氷点下で追熟されています。だから一年中梅体験を楽しむことができるのです。
梅と砂糖を交互にボトルに入れます。梅酒の場合は、最後にお酒を注いで完成! 梅シロップは室温で1週間、1日1回よく混ぜたら完成。完成後は冷蔵庫保存で早めに飲んでください。また、梅酒は室温で2週間、1日1回よく混ぜて1カ月で完成です。作成後は、直射日光を避けて保存します(梅酒は室温でOK)。
「梅キット」は贈り物にも喜ばれるスタイリッシュなパッケージ♪
梅キットのボトルのパッケージを3つ合わせると山並みと梅の実のイラストが現れるスタイリッシュなパッケージにも注目。中身をこぼさずに遠方に持ち運びたい、冷蔵庫に寝かせて入れたい場合は、シリコン製のこぼれないキャップ(440円)が別売りされています。
今回のお会計は、M(3杯分)2400円とジンM550円、こぼれないキャップ440円+税金で3584円でした。2回目以降はボトルをリユースできるので、キットの1/3から半額程度の値段で作れます。また、リピーターなら限定の梅で梅ジュースや梅酒が作れる「特別梅体験」にも参加できます♪
季節限定! ノンアルコールのテイクアウトドリンクも店頭販売
店頭では期間限定のテイクアウトドリンク(ノンアルコール)が登場。2025年9月20日から11月10日までは「秋の月あかり 梅ソーダ」です。梅シロップをベースに、バタフライピーティーが溶け合う色は、秋の空のようにノスタルジック。そこに完熟南高梅がまるで月のようにぽっかり優雅に浮かび、甘酸っぱいあんずジャムの果肉とまろやかな桂花茶の香りが味わいに余韻をもたらします。
1粒の梅から100通りもの梅シロップや梅酒を作ることができる梅体験はいかがだったでしょうか。知れば知るほどに奥深い日本の梅の世界。厳選された梅のおいしさに驚き、組み合わせによってはかなり味の幅を楽しむことができるのも新たな発見でした。梅コンシェルジュがいるので、初心者でも安心して楽しめる体験に加え、新感覚の梅ドリンクもおいしかったです。体験は予約するのがおすすめすが、ですが、梅キットやドリンクは予約がなくとも購入できます。作るのはもちろんですが、育てるのも楽しい梅体験。ぜひ実際に訪れてみてくださいね。
■梅体験専門店「蝶矢」 京都六角店
(うめたいけんせんもんてん ちょうや きょうとろっかくてん)
住所:京都府京都市中京区六角通堺町東入堀之内町108 CASA ALA MODE ROKKAKU 1F
TEL:なし
営業時間:10〜19時
定休日:無休
アクセス:阪急京都線烏丸駅から徒歩約8分
■おすすめの利用シーン:京都で体験したいとき、自分好みの梅酒を作りたいとき、新感覚な梅ドリンクを味わってみたいとき、気の利いたおみやげを探しているとき
Text:鴨 一歌
Photo:小川康貴
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