【静岡・夢のつり橋】寸又峡温泉から歩いて静岡屈指の絶景スポットへ

【静岡・夢のつり橋】寸又峡温泉から歩いて静岡屈指の絶景スポットへ

静岡県 自然 絶景 吊り橋 おでかけ るるぶ&more.編集部
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海のイメージが強い静岡県ですが、県中央部の北側は南アルプス南部に連なる山間部が広がります。大井川支流の寸又川の峡谷「寸又峡(すまたきょう)」は、大井川最後の秘境ともいわれる、自然豊かな場所で、絶景スポットとして知られる「夢のつり橋(ゆめのつりばし)」があります。その起点となる寸又峡温泉から、夢のつり橋をめぐるプロムナードコース(遊歩道)を案内します。

Summary

スタートは寸又峡温泉から

寸又峡温泉入口のバス停。かつてこの地を走っていた森林鉄道のトロッコ列車が展示されている
寸又峡温泉入口のバス停。かつてこの地を走っていた森林鉄道のトロッコ列車が展示されている

夢のつり橋に行くは、まず玄関口となる寸又峡温泉に向かいます。車でアクセスする場合は、新東名高速道路島田金谷ICから1時間30分程度。寸又峡温泉手前の県道77号線は、道幅が狭く、車のすれ違いが困難な場所が複数あります。そのため渋滞が発生することがあり、混雑時には交互通行が実施されます。

公共交通機関の場合は、JR東海道本線の金谷駅で大井川鐵道大井川本線に乗り換えて、家山駅で下車。千頭駅前行きの川根本町町営バスに乗り換え、千頭駅前で寸又峡温泉行きのバスに乗り継ぎます。

寸又峡温泉は、宿泊施設が6軒ほどの小さな温泉地です。昭和30年代(1955~)に山間の源泉から集落まで温泉が引かれて、温泉街が始まりました。
温泉街の入口あたる駐車場やバス停からは緩やかな登り坂となっており、プロムナードコースまでは徒歩で8分ほど。

プロムナードコースから夢のつり橋へ

夢のつり橋へは、寸又峡温泉からプロムナードコースを歩いて向かいます。およそ30分ほどですが、夢のつり橋は基本的に一方通行で、一周90分ほどかかります。

ゲート脇から進入する際、係員に寸又峡谷保全協力金(1人500円)を支払います。

コースの大半は、舗装された道路なので本格的な登山用のシューズは不要ですが、急勾配の階段があるため歩きやすい靴で訪れましょう。

スタート地点から約15分で、天子(てんし)トンネルに到着。トンネル手前では、眼下に寸又峡に架かる「猿並橋(さんなみばし)」が見えます。長さ96m、高さ11m。対岸の朝日岳(標高1826m)に生息するニホンザルの群れが、この橋を渡って行き来していたことが名前の由来です。

天子トンネル前にはトイレがあります。ここを過ぎると、しばらくトイレはないので気をつけて下さい。

天子トンネルの内部は夏でもひんやり。この一帯は、冬になると上流から「天子の鬼の風(龍神の風)」と呼ばれる冷たい風が吹き抜けるそう。この風にあたると病気にならず、健康でいられるのだとか。

トンネルを出ると、分かれ道。夢のつり橋は右側へ。

道を進むと、階段があります。この階段を降りると、夢のつり橋までもう少し。

歩き始めて約30分で、夢のつり橋に到着! ターコイズブルーに似た神秘的な色の寸又川に架かる、長さ90mの吊り橋です。

川の色が青く見えるのは、「チンダル現象」で、水中の微粒子により青い光が反射され、赤い光は吸収されるため。天気や時期によって、写真よりも鮮やかな青や、より緑っぽい色に見えることもあります。

夢のつり橋を渡って帰路へ

夢のつり橋は定員が10名のため、オーバーした場合は橋のたもとで待機することになります。
また、混雑時には一方通行となり、往復できません。ハイシーズンとなる紅葉の時期には、橋を渡るのに3時間近く待つことも。

夢のつり橋の足場は、板が2枚あるのみ。橋を吊るワイヤーも細く、歩くたびに揺れるのでとてもスリリング。スマートフォンやカメラを落とさないように気をつけて!

橋を渡り終わると、約300段の上り階段が待ち構えています。

階段の途中には、夢のつり橋を見下ろせるスポットがあります。休憩用のベンチも設けられている場所もあるので、自分のペースで上りましょう。

階段を上り終わると分かれ道に出ます。帰路につく場合は飛龍橋方面へ向かいましょう。反対方面へ進むと、約100m先に尾崎坂展望台があります。

尾崎坂展望台には、森林鉄道のディーゼル機関車が展示されています。またトイレや自動販売機、ベンチ、テーブルがあるので、ひと休みするのに最適。

以前はこの展望台から夢のつり橋が見られたようですが、現在は周辺の木々が生長したため見ることができません。

来た道を戻り、飛龍橋に向かいます。こちらは、森林鉄道の線路が通っていた橋で、昭和初期から昭和50年代(1975~)にかけて盛んだった林業の歴史を今に伝えるスポットです。

帰路の途中には、夢のつり橋を一望できる絶景ポイントがあります。ここから徒歩15分ほどで天子トンネルに到着。往路と同じ道で寸又峡温泉まで戻ります。

スタートから90分ほどで入場ゲートまで戻ってきました。寸又峡の美しい自然を見ながら歩けるので、リラックス効果も抜群。静岡県の秘境の地まで足をのばして、忘れられないような体験をしてみてはいかがでしょうか。


Text&Photo:新間健介(エイジャ)

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