「季節のフルーツと酒かす最中」

京都人も憧れる避暑地、京都・貴船の川床を予算約1300円で体感。行列覚悟でも行きたい「兵衛cafe」

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京阪「出町柳駅」から叡山電車に揺られて約30分。貴船口駅から車で約15分で水の神、縁結びの神をまつる貴船神社を中心とした貴船エリアへ。夏の暑さが厳しいことで知られる京都の避暑地で見つけた、とっておきのカフェ「兵衛Cafe(ひょうえかふぇ)」へご案内します。※川床の営業は例年5月1日~9月30日

Summary

「京の奥座敷」で、川までの距離30㎝の“リバーサイドカフェ”

貴船神社

叡山電車の貴船口駅から貴船神社まではバスで約8分、歩くと約30分。そこから奥宮まではさらに15分ほど歩きます。貴船神社の界隈からたくさんの飲食店が立ち並びますが、今回目指す「兵衛Cafe」は奥宮付近、旅館街の最奥エリアに位置します。

川

美しい自然に囲まれた貴船は“京の奥座敷”ともよばれ、夏季には川床(かわどこ)でのお食事を目当てに多くの観光客で賑わいます。街中を流れる鴨川の川床(かわゆか)と比べるとマイナス5~10度ほど。

「兵衛Cafe」川床

貴船川の上に席を設けるお店の多くは老舗の料理旅館や茶屋。ランチでも予算1万円以上のお店が多いなかで「兵衛Cafe」はドリンク1杯から「貴船の川床」を楽しむことができる、とっておきのスポット。

川床入口前

貴船川の上に席を設けるお店の多くは老舗の料理旅館や茶屋。ランチでも予算1万円以上のお店が多いなかで「兵衛Cafe」はドリンク1杯から「貴船の川床」を楽しむことができる、とっておきのスポット。

「兵衛Cafe」川床 2

席の場所は川面からおよそ30㎝。ここまで川との距離が近い“リバーサイドカフェ”は全国を探しても貴船だけでは? 置き石で、席の場所を示すのも風情があります。貴船をよく知る人の話では、川床で最初にカフェを始めたのが、ここ「兵衛cafe」なのだとか。

「兵衛Cafe」川床 3

せせらぎの音、滴る緑、ひんやりとした川風を全身で感じて、深呼吸するたびに体内がデトックスされていくよう。注文した商品は出来上がるのを待ち、指定された席へ運ぶセルフスタイル。今回の注文は2310円でしたが、1ドリンク(660円~)+川床席料(550円)の1210円から利用できます。

神主を祖に持つ料理旅館が手抜きなしで作るカフェメニューが美味!

「季節のフルーツと酒かす最中」880円~(季節によってフルーツ・価格が変更)、「ほうじ茶レモンソーダ」880円 ※川床チャージ550円
「季節のフルーツと酒かす最中」880円~(季節によってフルーツ・価格が変更)、
「ほうじ茶レモンソーダ」880円 ※川床チャージ550円

チョイスしたのは「季節のフルーツと酒かす最中」とノンアルコールカクテルの「ほうじ茶レモンソーダ」。これがもうどちらも絶品のおいしさ! さすがは先代が貴船神社の神主を務められていた由緒ある料理旅館のカフェだけあります。貴船の自然が感じられる季節の和花が添えられているのも風雅。

「季節のフルーツと酒かす最中

人気メニューの「季節のフルーツと酒かす最中」の小豆は手作りで炊いていて、豆本来の風味を引き立たせるやさしい甘さ。その上に重ねたのは酒粕を使用した自家製チーズケーキ、そして季節、フルーツのみずみずしさとの調和が見事です。

「季節のフルーツと酒かす最中」と「ほうじ茶レモンソーダ」

そして、特筆したいのが「ほうじ茶レモンソーダ」のすがすがしさ。「とくに珍しいものは入れていません」とのことなのですが、スパイスのようなハーブのような清涼感が感じられて本当に美味。ひんやりした川床で飲む「ほうじ茶レモンソーダ」は、最高です。

オフシーズンは室内のカフェでゆったりとした時間を

「兵衛Cafe」店内

さて、こちらの「兵衛Cafe」、川床の営業は例年5月1日~9月30日に限られますが、お店は年中営業されています。ピークシーズンを避けて訪れれば、ゆったりとさきほどご紹介したメニューを堪能することができますよ。

ハーブティ「おくきぶね」1800円
ハーブティ「おくきぶね」1800円

おみやげ用に、ハーブティ専門店「maka」とのコラボレーションで生まれた「おくきぶね」の販売もあります。自然豊かな奥貴船をイメージして緑茶、よもぎ、レモンマートル、ペパーミント、ジャスミン、レモングラスをブレンドしたハーブティはふわっとした清涼感で、飲むたびにこの奥貴船の清流を思い出させてくれそう。

染色作家 玉井佐知さんのデザインを使用したオリジナル団扇(1100円)
染色作家 玉井佐知さんのデザインを使用したオリジナル団扇(1100円)

珍しいオリジナル商品もありました。鮮やかな発色が美しいうちわは、染色作家・玉井佐知さんのデザインで作ったオリジナル。京都を拠点に制作活動を行う玉井さんが「気生根(きふね)」の地が持つ根源的なエネルギーと神聖な気に触れ、インスピレーションを受けて生まれた作品だそう。旅の思い出としてもいいですし、年々暑くなる夏の暮らしを涼しく彩るアイテムとしてもおすすめです。

何をとっても魅力的な「兵衛cafe」。川の流れを上流に向かって歩いた先にある別天地でやすらぎと美食の時間を。「貴船の床は敷居が高い」と思って足を遠ざけていた人にこそ、訪れてみて欲しいおすすめの一軒です。

■兵衛cafe(ひょうえかふぇ)
住所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町101
TEL:075-741-3077
営業時間: 11~16時LO
定休日:不定休
アクセス:叡山電鉄の貴船口駅前から京都バス貴船バス停で下車し徒歩約14分、叡山電鉄の貴船口駅から車で約15分


Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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