
【白みりんミュージアム】 流山発祥の「白みりん」が学べる最新ミュージアム
日々の料理に欠かせない調味料「みりん」。近年では調味料としてだけでなく、美容や健康の面からも注目を集めています。今回は、千葉県の北西部に位置する流山市に2025年3月にオープンした「白みりんミュージアム(しろみりんみゅーじあむ)」をご紹介します。白みりん発祥の地として知られる流山市でその魅力に触れてみましょう。
日本初の「白みりん」をテーマにしたミュージアム
流山市の江戸川沿いに位置する「白みりん発祥の地」流山本町。江戸時代から大正時代にかけて、江戸川の水運や白みりんの醸造で栄えてきたこの町に、2025年3月、日本初の白みりんをテーマにした「白みりんミュージアム」が誕生しました。和食に欠かせない調味料である本みりんの原形、白みりん。こちらのミュージアムでは、白みりんの発酵醸造文化や歴史を学ぶことができます。
エントランス周辺は無料展示エリアになっており、まず目に入るのは見上げるほど大きな「仕込桶」。高さ約2メートル、底の直径約1.9メートル、そして容量は約5400リットルにもなります。
白みりんミュージアムのシンボルであるこちらでは、もろみをかき混ぜるバーチャル「櫂入れ体験」もできます。※体験は有料展示エリア(入場料300円)への入場者のみ。
思った以上に力が必要な工程ですが、しっかりとかき混ぜることができると現れるある仕掛けも。力いっぱい体験してみましょう。
5つの有料展示エリアで白みりんを学ぶ
有料展示エリアは事前予約が必要。全部で5つに分かれており、各エリアで白みりんの歴史や魅力を様々な方法で知ることができます。
【➀流山白みりんヒストリー】
まずは「流山白みりん」誕生の秘密を知ることから。こちらはみりんの起源から江戸時代に流山で誕生した白みりんの長い歴史が紹介されているエリアです。流山の醸造業発展の歴史、また白みりんがどのように食文化に影響を与えたのかを当時の写真も交えながら辿っていきます。
【➁流山白みりんシアター】
白みりん誕生には先人たちの努力と情熱が不可欠でした。ここでは、そんな先人たちの白みりんに対する熱い想いが詰まった約20分間の動画を視聴できます。流山にゆかりのあるあの有名人も登場…! 見応えたっぷり、白みりんの魅力たっぷりの動画をお楽しみください。
【➂みりんができるまで】
実際にみりんができる過程を学ぶことができるエリアです。プロジェクションマッピングを活用したバーチャル工場見学や、自分が工場長になってみりんづくりを体験できるゲームなど、楽しい展示がたくさん。みりんがどのように作られているのかを知れば、よりおいしく感じられること間違いなしです。
【④白みりん体験広場】
みりんを使ったレシピを映像で紹介する展示で、伝統的な和食からアレンジレシピまで、みりんを使った料理の新しい発見ができます。メニューはQRコードを読み取り持ち帰ることも可能なので、レシピを参考に色々な料理にチャレンジしてみたいですね。
【⑤かもしアエール】
白みりんを使った発酵食品の料理教室やワークショップが開かれるキッチンスタジオ。発酵の魅力を“かもし合う”場として参加者の交流を深めます。開催時間も含め公式ホームページで確認、事前の予約をしていきましょう。
世界に一つだけのみりんマイボトル
最後に搾りたてみりん(550円)の購入も可能です。 自分でボトルにみりんを注ぐのですが、透明なボトルに注ぐと改めてその透明度にびっくり!
記念ラベルの写真撮影(100円)をしたら、ボトルに貼って完成です。世界に一つだけのマイボトルをぜひお土産にしてくださいね。
白みりんを使ったお土産とスイーツにも注目
こだわりの逸品や地元ならではのグルメ、雑貨などを取りそろえたショップ「ながれやまぐるり」。もちろんこちらでは白みりんを使った商品が大人気です。万上の純米本みりん(左:「万上流山白味淋」1100円)や、みりんベースのほんのり甘いお酒(右:「万上流山本直し」1980円)はみりん発祥の地である流山らしい商品です。
さらには流山でしか食べることのできない限定スイーツも。白みりんを使った「限定ソフトクリーム」(480円)は、みりんの甘みがソフトクリームのなめらかな舌触りとマッチします。お酒から調味料、さらにはスイーツまで、幅広く白みりんの味わいを楽しむことができます。
「白みりん」をテーマとしたミュージアムはいかがでしたか?
学んで体験して味わえば、あなたも白みりんの虜になること間違いなし!
■白みりんミュージアム(しろみりんみゅーじあむ)
住所:千葉県流山市流山3-358-1
TEL:050-1724-3926
開館時間:9~17時
定休日:月曜(月曜が祝日の場合、火曜)
料金:有料展示エリア300円/キッチンスタジオみりん体験550円
公式サイト:https://shiro-mirin.com/museum/
Text:るるぶ情報版編集部
Photo:村岡栄治
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