
夏のドライブ旅をノートに/ 北海道・ニセコエリア【mini_minorの旅ノートレッスンvol.9】
車窓から広がる景色を眺めながら、風や緑を感じて走る時間。都会を離れて自然の中へ向かうドライブは、それだけで小さな旅のようです。道すがら目にした美しい風景や、ふと立ち寄ったカフェとの出合いも特別な思い出に。今回は札幌から車で約2時間、北海道・ニセコエリアを巡る夏のドライブ旅をノートに残しました。ドライブの思い出ノートづくりや、次の旅のヒントになればうれしいです。
気ままに出発、偶然の絶景に立ち止まる
札幌を出発して、行き先は「ニセコ方面」とだけ決めたのんびりドライブ。 窓の外に広がる緑を眺めながら、「今日はどんな景色に出合えるだろう」と胸が躍ります。
ランチへ向かう途中、ふと目に入ったのは京極町の国道沿いにある「更進ビューポイントパーキング」。
目の前にそびえる羊蹄山、その裾野を流れる尻別川、そして広い空。 3つの景色の重なりがあまりにきれいで、思わず車を止め、カメラのシャッターを切りました。
そのまま河原の堤防に腰を下ろし、風景の中にしばし身を置くと、夏の太陽に照らされた山や森の緑、川の水面のキラキラした光が心に染み込むよう。こんな偶然の出会いこそ、気ままなドライブ旅の醍醐味です。
地元素材に心惹かれる蕎麦ランチ
旅の幕開けにふさわしい絶景に心が満たされた後は、楽しみにしていたランチタイム。
「農家のそばや 羊蹄山」は、羊蹄山の湧水と地元産のそば粉で打つ十割蕎麦が人気のお店。しかし残念ながらこの日は売り切れ(涙)で、二八蕎麦の「鴨せいろ」をオーダー。北海道・滝川町産のジューシーな鴨肉が入った温かいつゆに、さわやかな香りとしなやかな食感の冷たい蕎麦が重なり合った味わい深いひと皿でした。
夏のニセコを空中散歩
午後は「ニセコ東急 グラン・ヒラフ サマーゴンドラ」へ。
営業は夏季限定(2025年は7/19〜8/31、今季は終了)なのですが、緑鮮やかな羊蹄山やニセコの自然を眼下に望める特別な体験です。
8人乗りのゴンドラに揺られながらゆっくりと高度が上がっていくたびに、空に浮かぶような感覚に包まれ、自然と一体になるような時間が流れました。
夏の定番スイーツを食べ比べ
自然を満喫したあとは、夏定番スイーツでひと息。
紅茶専門店「ルピシア」が手掛ける「夏摘みダージリンソフトクリーム」は、ひと口食べると紅茶の香りと生乳のコクが絶妙に重なる特別な味。
「道の駅ニセコビュープラザ」では、さっぱりした甘さが魅力のニセコ高橋牧場のバニラソフトも堪能しました。2種類のソフトクリームの味の余韻とともに、北海道の夏がしっかり心に刻まれました。
緑と山を望むカフェで旅の締めくくり
夕暮れが近づき、旅の締めくくりに立ち寄ったのは、喜茂別町のカフェ「ドライブインソーケシュ」。
廃業になった食堂をリノベーションしたお店で、大きな窓からはニセコエリアのシンボルの一つ・尻別岳や隣接する町民公園の緑が見えます。
香り豊かなコーヒーとトラベラーズノートを傍らに、今日の旅のひとときを振り返る時間は格別でした。
旅の余韻を閉じ込める、ドライブの思い出ノート
旅が終わったら記憶が薄れないうちに、この日の思い出をノートにまとめ。ノートに記すことで、旅の余韻をもう一度味わい、長く楽しむことができます。
まずは、旅のスケジュールをざっくりまとめていきます。
マスキングテープで作ったラインの上に黒丸を順に描けば、簡単にタイムラインができるので、それに沿ってまとめるとスムーズ。
出合った景色やおいしかった食事のことなどを順に書き添えます。
イラストの代わりに、写真やシールを組み合わせてまとめるのもおすすめです。今回私は、おそばやソフトクリームはイラストで、道の駅やカフェの様子は野菜やコーヒーカップのシールで表現してみました。
さらに、現地でもらったパンフレットなどから素材を切り抜いて貼るのも、その場の空気や楽しさを残すひと工夫。今回はニセコ高橋牧場のリーフレットを使用。「NISEKO」の地名や羊蹄山、牧場の写真など、その場所らしさを感じられる部分を選んで切り抜きました◎
こうして旅をノートに残すと、ページを開くだけであの日の風景や空気、味わいがよみがえります。「キレイ」「おいしい」「うれしい」「楽しい」…忘れたくない気持ちをぎゅっと詰め込んで、自分だけのトラベルノートを作ってみてください♩
Text&Photo:mini_minor
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