
【長野・小布施】フルーツ王国・信州に誕生。ガーデンカフェ「pique-nique(ピクニック)」のりんご畑で、さわやかなピクニックを!
長野市北部に伸びる国道18号線は、道の両サイドにりんご畑が広がり、観光農園やりんご直売所が軒を連ねることから、「アップルライン」とよばれています。2024年11月、そのアップルライン沿いにガーデンカフェ「pique-nique(ピクニック)」がオープンしました。名前のとおり、カフェに隣接する畑でピクニックや収穫体験が楽しめる注目のスポットです。早速体験に訪れてみました!
さわやかな秋空の下、りんご畑で楽しむピクニックは格別
「pique-nique」は、100年以上続く果樹農家「フルプロ農園」の4代目が開いた店。温暖化などの影響で果物の規格外品が増え、味はおいしいのに市場に出せない果物をなんとか活かしたい。生食のりんご離れ、果物離れを食い止め、この土地で育まれた果物のおいしさをたくさんの人に知ってほしい。そんな思いからできたお店では、カフェメニューを味わうことはもちろん、さわやかな空の下、ピクニックランチやりんご狩り、栗拾い体験などが楽しめます。
おすすめは、4月〜11月まで楽しめるピクニックランチ「お手軽にピクニックセット」1人1800円(公式Webサイトから事前予約制。1人〜予約可、2時間制)です。カフェのカウンターでりんごジュースやコーヒー、台湾茶などからドリンクを選び、ピクニックバスケットを受け取ったら、畑へ向かいましょう。
「りんご狩 入口」と書かれたアーチをくぐれば、そこは0.5haの広大なりんご畑。紅玉に秋映、シナノゴールドなど約15品種のりんごの木が、時期を追って赤や黄色の実をつけます。
ピクニックセットで味わえるのは、サンドイッチにサラダジャー、季節のフルーツ、ドリンク。サンドイッチは照り焼きチキン、ハムマヨエッグ、エビカツポテトサラダから選べます。そのほか、カフェでテイクアウトしたメニューも持ち込めます。レジャーシートやカトラリーも無料で貸してくれるから、手ぶらで楽しめる気軽さも魅力です。
果樹園の心地いい風と光を感じながら味わうメニューは、格別なおいしさ!目の前には緑まぶしいりんごの木々。信州の秋を五感で楽しみ尽くせます。
秋は果物狩りも満喫しよう!
秋はりんご狩りや栗拾いが体験できる(公式Webサイトで予約制)のも、ガーデンカフェならではです。
りんご狩りは9月中旬〜11月で、1人600円。そのとき食べ頃の品種を案内してもらえます。収穫したりんごをカフェに戻って味わえば、もぎたてのジューシーな甘さにちょっと感動するはず。複数の品種が旬を迎える時期なら、食べ比べも楽しそうです。食べきれない分は1kg500円でお持ち帰りできるから、おみやげにぜひ。
9月中旬から10月中旬までは、栗拾い(1人1200円)も体験できます。栗は小布施町の名産品で、江戸時代に幕府に献上されていたほど、質の高さはお墨付き。大ぶりで艶があり、濃厚な甘みの小布施栗の収穫体験ができるスポットは、実はかなり貴重なのです。
拾った栗は、容器に入る分だけ入れてお持ち帰りできます。
蛇口から注ぐりんごジュースで喉を潤して。カフェメニューも絶品揃い!
木をふんだんに使った居心地のいいカフェでは、窓から農園の緑を眺めて、のんびりとした時間が過ごせます。
カフェメニューで絶対に外せないのが、蛇口から出るりんごジュース!なんと、本物のりんごの木から蛇口が突き出していて、自分でグラスに注げるのです。中身は、自社で加工したふじりんご100%のジュース。ひと口飲めば、その濃厚な甘さに、りんごジュースってこんなにおいしかったっけ?と感激するはずです。
りんごを使った食事メニューでおすすめなのは、「りんごと野菜のキーマカレー」。10種類のスパイスが使われており、一見辛いのかな?と思いきや、すりおろしりんごの効果でまろやかなコクと深みのある甘みが感じられます。
100%信州牛のパテにスライスしたりんごをはさんだ「信州牛ハンバーガー」1090円や、店長・陳さんが作るりんごピューレ入りの「台湾魯肉飯」890円も人気です。
スイーツのおすすめは、くるみのサブレの上に、クリームチーズと生クリーム、サワークリームなどで作る球体のチーズケーキがのった「りんご農家のブリュレチーズケーキ」。
皿が運ばれてくると、目の前でキャラメリゼしてくれるのが楽しい!ほんのり香ばしさをまとったチーズケーキは、さわやかでなめらかな口溶けです。茶葉が花開くような、見た目も美しい台湾茶とも相性抜群です。
このほか、旬のフルーツにカスタードを合わせた季節限定のタルト450円~なども提供しています。
季節ごとに内容が変わる「旬のフルーツ食べ放題」1300円(金・土・日曜の14時〜16時限定)にも注目を。
りんごだけでなく、ネクタリン、桃、梨、シャインマスカットなど、その時期にいちばんおいしいフルーツをおかわり自由で味わえます。
信州みやげにぴったり。りんご農家のジャムや七味
カフェでは自社農園産果物の加工品も販売しています。自家製のりんごジュースは、蛇口のジュースと同じふじ100%。りんごやアプリコット、梅など、旬のフルーツのおいしさをぎゅっと閉じ込めたジャムも絶品です。
「りんごにかけるシナモン七味」は、善光寺門前の八幡屋礒五郎とコラボしたもので、「りんごにかけておいしい」をテーマにフレンチのシェフが監修。シナモンをベースに、レモン、山椒、島こしょうなどがブレンドされ、ひと振りで深みのあるりんごスイーツが完成します。なんと、生のりんごに振りかけてもおいしさが引き立つのだとか。これさえあれば、お家でのりんごライフが楽しくなりそうです。
農園での体験を通じて季節のフルーツのおいしさをより深く味わえる「pique-nique」。この秋は、農園併設カフェならではの贅沢な体験を楽しんでみませんか?
◾️pique-nique garden&cafe(ピクニック ガーデン アンド カフェ)
住所:長野県上高井郡小布施町吉島2890
電話:なし
営業時間:11時〜16時
定休日:木曜(10〜11月は無休)
※冬季は定休日が増える可能性あり。SNSで確認を
※ピクニックランチ、果物狩りは公式Webサイトから要予約
Text:塚田真理子
Photo:宮崎純一
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