 おでかけ
                          
            
                更新日:2025.10.31
                
                おでかけ
                          
            
                更新日:2025.10.31
              【おとなのソロ部】人気ベーカリー「365日」&「代々木公園」へ。“パン飲み時間”でチェアリング
ピクニックやキャンプがしたいけど、道具を揃えるのも少し面倒。そんな方におすすめしたいのが、思い立ったらひとりでも気軽に楽しめる「チェアリング」。今回は人気ベーカリー「365日」でパンを買って、都心のオアシス「代々木公園」で“チェアリング”を楽しみます!
公園すぐのベーカリー「365日」。ピクニックのお供をテイクアウト
 
東京・小田急線代々木八幡駅から徒歩2分の場所にあるのが、朝から焼きたてパンの香りが漂う人気ベーカリー「365日」。店名には、“毎日おいしいものを”という思いが込められています。
こちらのお店には80種類以上のパンが並び、同ブランド4店舗のなかでも最多の品揃え。その日に販売するラインナップは固定されており、開店時にはほとんどのパンが並ぶように準備されています。定期的に焼きたてが追加されるため、時間帯を問わず同じパンが楽しめるのもうれしいポイントです。
 
お店を率いるのは、オーナーシェフの杉窪章匡(すぎくぼ あきまさ)さん。かつてはフランス・パリの星付きレストランで研鑽を積み、“ガストロノミー(美食)”の精神をパンづくりに取り入れた職人です。
料理もデザートも、そしてパンも作れる料理人を目指して奮闘したという杉窪さん。帰国後、その経験を生かして「ガストロノミーなベーカリー」として「365日」をオープンしました。

パンはどれも、素材の味を引き立てる“クリアな味わい”が特徴。小麦粉の配合や粉砕の仕方をレシピごとに変え、発酵時間をあえて短めにすることで、具材の味がしっかりと感じられる仕上がりになるのだとか。パンと具材がバランスよく溶け合い、ひと口ごとに奥行きのある風味が広がります。
 
そんな「365日」でぜひ味わってほしい3つのパンがこちら。まずは店名を冠した定番「365日」540円。北海道産小麦〈前田さんのキタノカオリ〉と〈梅野製粉のミナミノカオリ〉を使用し、同じく北海道産ブランド「よつ葉乳業」の〈よつ葉バター〉の塩気がアクセントになった、もちもちの塩パンです。
 
続いてはシグネチャー的存在の「クロッカンショコラ」454円。濃厚なショコラガナッシュとサクサク食感のチョコレートが重なり合う、上品な“大人のおやつパン”。
 
そしてチーズ好きにおすすめなのが「エメンタールフランセ」486円。有塩バターと香ばしいナチュラルチーズのコクが広がる、満足感のある一品です。
「365日」で使うチーズは、すべてナチュラルチーズ。ベーカリー業界では珍しいこだわりなのだそう。その味わいをしっかり感じてもらうためにも、チーズ系のパンはぜひひとつ試してほしい——杉窪さんのイチオシです。


店内にはパンのほかにも、“おいしい生活”を彩るアイテムがたくさん。提携農家から届く季節の野菜や乳製品、厳選された調味料、フランスやイタリアのナチュラルワイン、そして自家焙煎コーヒー(テイクアウトもOK)まで。食にまつわる上質なものが揃っています。
 
杉窪さんと相談して決めた、チェアリングにおすすめのパンとナチュラルワイン(抜栓も可)を手にしたら、次は「代々木公園」へ! ここから、“ひとりチェアリング”の時間が始まります。
好きな景色を自分でつくる。“ひとりチェアリング”の道具たち

「365日」でパンとドリンクを購入し、「代々木公園」までは徒歩4分ほど。原宿や渋谷、表参道からもアクセスしやすい都会のオアシスです。
23区内の都立公園で5番目に広く、芝生広場や噴水池、森林エリアなど多彩なゾーンがありますが、今回は中央広場でチェアリングを楽しむことに。場所を探しながら歩いていると、それだけで心がゆるんでいくのを感じます。

「チェアリング」とは、“chair(椅子)”に行動を表す“~ing”をつけた造語。その名の通り、持ち運びしやすいアウトドア用チェアを持って、公園や川辺、海、山など好きな場所でくつろぐ遊びのスタイルです。
 
キャンプのように本格的な装備はいらず、アウトドアチェアのほかカップ、皿、カトラリーなど、身近なアイテムがあればすぐに始められます。写真のようにトートバッグひとつで公共交通機関を使って移動できるのも、おひとりさまにはうれしいポイント。思い立ったときにふらりと出かけられる手軽なアウトドアです。

アウトドアチェアは、軽くて組み立ても簡単。数分もあれば完成し、ひとりでも迷うことなく扱える手軽さが魅力です。

今回は公園で食べたり飲んだりしながらくつろぐため、地面との距離が近く、リラックス感のある低めのチェアを選びました。
 

パンとワインを片手に、ひとり時間の心地よさを味わう
 

テーブルに「365日」で選んだパンと惣菜を並べて、いよいよお楽しみタイム。まずは、テイクアウトした商品を紹介します。

バターの風味がしっかりありながら、軽やかな口どけが魅力の「クロワッサン」357円

「自家製ベーコン×クリームチーズサンドイッチ」702円。ベーコンは店で仕込み、噛み切りやすいパンに仕上げたこだわりの一品。

「焼きバナナのアーモンドトースト」432円。北海道産の小麦を使った食パンにアーモンドクリームとバナナをのせて焼き上げ、仕上げにアプリコットジャムを塗ったスイーツトーストです。

左から、ナッツの食感も楽しい「パン釜で焼いたかぼちゃのサラダ」(100g 432円)。紫キャベツを赤ワインビネガーでマリネした「紫キャベツのマリネ」(100g 432円)。惣菜は量り売りなので、食べたい分だけ購入できます。

ナチュラルワインは、イタリア・エミリア=ロマーニャ州の「DESPINA 2023」3905円をセレクト。微発泡の白ワインで、アロマティックな香りと心地よいタンニンが印象的。

食べやすさや味のバランス、パン飲みにぴったりのおつまみ惣菜——。これらはすべて「365日」の杉窪さんからの提案です。パンや惣菜を自然の光のなかで味わうと、より豊かな香りを感じられるから不思議です。
 
食後は、残ったワインを片手にゆったりとジャーナリングの時間。ノートを広げ、今日買ったパンの名前や味の印象、チェアリングで感じた空気を書き留めてみます。小さな思い出を手書きで残すひとときが、心を整えてくれるよう。

さらに青空の下でのんびり読書タイム。誰にも気兼ねすることのない、心地よい集中時間が過ぎていきます。

ふと顔を上げると、歩いてゆくカップルやフリスビーで遊ぶ人たちの姿が。そんな光景を眺めていると、穏やかな幸福感が広がっていきます。

気づけばウトウトとまどろみの世界へ。貴重品はショルダーバッグにまとめているので、うっかり寝落ちしても安心。

心ゆくまでくつろいだあとは、使った道具を片づけ、夕方の光に包まれながら公園をあとにします。まるでフランス映画のラストシーンのように、“Fin”の文字が浮かぶ瞬間。ひとりの休日が、静かに幕を閉じます。
風や光、草や土の香りを感じながらリラックスできるチェアリング。ひとりでも“ぼっち”じゃない、ひとり“だからこそ”楽しめるぜいたくな時間。過ごしやすい季節に、チェアを持って自分だけの時間を見つけに出かけてみませんか?
■365日(さんびゃくろくじゅうごにち)
住所:東京都渋谷区富ケ谷1-2-8
TEL:03-6804-7357
営業時間:7~19時
定休日:無休
■代々木公園(よよぎこうえん)
住所:東京都渋谷区代々木神園町2-1(代々木公園サービスセンター)
TEL:03-3469-6081
■おすすめの利用シーン:ひとりでアウトドアを楽しみたいとき、ひとりでおいしいパンを味わいたいとき、広々した空間でリラックスしたいとき、ひとり飲みがしたいとき
Text:山田裕子(editorial team Flone)
Photo:斉藤純平
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
 
           
                   
                     
             
             
             
             
            


 
   
             
             
             
             
             
            
 
           
           
          
