5月の誕生石「エメラルド」ってどんな石?色や由来を解説

5月の誕生石「エメラルド」ってどんな石?色や由来を解説

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1月から12月まで、あなたが生まれた特別な月に宿る、運命の宝石。それが誕生石です。古くから自分の誕生石をお守りとして身に着けることで、見えない力に守られ、健康や幸運が訪れると信じられてきました。指先に輝く小さな宝石が、ときに勇気を与え、心を癒やしてくれる──そんな不思議な魅力を秘めた誕生石。今回は、5月の誕生石「エメラルド」の魅力をご紹介します。

Summary

5月の誕生石「エメラルド」ってどんな石? 色や由来を解説

新緑がまばゆい5月にぴったりの誕生石が、神秘的な緑色をたたえる宝石エメラルド。
世界を旅する途中、現地のジュエリーショップでエメラルドを見つけたことがある方も多いのでは?

エメラルドは、ダイヤモンド、ルビー、サファイアと並ぶ「世界四大宝石」のひとつです。

最初に知られたエメラルド鉱山はエジプトにあり、その歴史は古くまでさかのぼるといわれています。
永遠の若さ・不死の象徴とされ、富と権力を誇示する装飾品であり、古代エジプトでは、絶世の美女として名高いクレオパトラが最も愛した宝石として有名。
クレオパトラは自分の名前をつけたエメラルドの鉱山を所有するほどこの石に夢中だったそうで、アクセサリーだけでは飽き足らず、砕いて粉末にしたエメラルドをアイシャドウとして使用していたという話も伝えられています。

エメラルドの語源は諸説あり、有力なのは「緑の宝石」を意味するギリシャ語「smaragdos(スマラグドス)」。発音が変化して「emerald(エメラルド)」になったのだそう。

現在、日本では結婚55周年目の結婚記念日を「エメラルド婚式」とよんで祝い、エメラルドをパートナーに贈る人もいます。

エメラルドの石言葉や意味は?

エメラルド2
エメラルドには「幸運」「幸福」「愛」「希望」など、幸せや愛に関する石言葉が込められています。

ギリシャ神話・愛の女神ヴィーナスに捧げられたといわれるエメラルドは「愛の石」ともよばれ、グリーンは男性と女性を結びつける愛の色。「恋愛成就」のお守りとしてとても人気があります。

夫婦で幸せな結婚生活を送るための守りジュエリーとしてもおすすめ。

「希望」「新たな始まり」など未来を象徴する石ともいわれ、その緑深い庭園のような色合いは「癒やし」や「精神の安定」などのヒーリングパワーも秘めています。

エメラルドの鉱物データ

エメラルド3
和名 翠玉(すいぎょく)、緑柱石(りょくちゅうせき)
鉱物 ベリル(緑柱石)
鮮やかな緑色
モース硬度 7.5~8
おもな産地 コロンビア、ブラジル、ザンビア、ジンバブエ、マダガスカル、パキスタンなど


エメラルドはベリル(緑柱石)という鉱物のグループに分類され、水色のアクアマリンやピンク色のモルガナイトと同じ仲間。宝石内のクロムやバナジウム、鉄などの微量の元素によってエメラルドの緑色の濃さが変わってきます。

世界最大の産出国はコロンビア。産出国によって品質が異なり、コロンビア産は深みのある緑、ザンビア産は透明度が良く美しく濃い色が特徴です。

エメラルド以外の5月の誕生石を紹介

翡翠(ひすい)

翡翠1

翡翠ってどんな石

もうひとつの5月の誕生石は、東洋でいにしえの時代から尊ばれてきた翡翠(ひすい)です。

つややかな深緑の半透明な宝石は、中国では古くから「玉」とよばれ大事にされてきました。その歴史は古く、紀元前3000年頃の中国大陸にまで遡るといわれ、皇帝の力を表す石として尊ばれてきました。日本でも、縄文時代から翡翠は勾玉(まがたま)に使われ、時の権力者たちに愛されてきた宝石です。

名前の由来は、清流に生息する青緑の羽を持つ鳥・翡翠(かわせみカワセミの羽の色のように美しい石であることからこの名前になったのだとか。

硬度的にはダイヤモンドやルビーほどではないものの、粒子が手をつないでいるような結晶構造なので、とても割れにくい石。先史時代から各地で武器や石器の材料として使われ、強力な護符や魔除けとされてきました。

翡翠の石言葉や意味

石言葉は「飛躍」「福徳」「忍耐」
古来より「奇跡の石」とよばれてきました。

特に中国では、翡翠は古くから「五徳(仁・義・礼・智・勇)」を高める宝石とされ、単なる装飾品にとどまらず、人格を磨き、運を招き入れるためのお守りのような存在だったようです。

日本でも、縄文時代の遺跡から翡翠製の勾玉(まがたま)が多数出土しているように、その神秘性と力は古くから信じられてきました。

翡翠の鉱物データ

和名 翡翠(ひすい)
鉱物 硬玉(ジェイダイト)・軟玉(ネフライト)
淡緑から濃緑。そのほか黒、ラベンダー、黄色、赤、オレンジなども
モース硬度 6.5~7(硬玉)、5~6(軟玉)
おもな産地 中国、ミャンマー、日本の糸魚川

日本随一のヒスイ産地として有名な糸魚川。糸魚川地域(姫川)周辺は、法律により翡翠の採掘が禁止されています。このため糸魚川翡翠は大変珍しいものとなっています。

翡翠には、硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)があり見た目は似ていますが、両者は鉱物的に全く成分が異なります。

まとめ

エメラルドは、クレオパトラが愛したという歴史的なロマンスもあり、結婚55周年の「エメラルド婚式」にも贈られる特別な宝石。幸せや愛に関する石言葉も込められており、強いパワーが感じられる石です。

 東洋の神秘的な輝きを放つ翡翠は日本でも古代からお守りとして尊ばれてきました。翡翠をつけて古墳時代にまつわる地方を巡る旅に出るのも面白そう。いずれの石も人生や旅のお守りとして、春の新緑のようにキラキラとアナタを輝かせてくれることでしょう。

【監修者プロフィール】
bloom

ジュエリーブランド「BLOOM」

公式サイト:https://www.bloom.co.jp/
公式SNS:https://www.instagram.com/bloom_official_jp/

どんな日にも寄り添うベーシックジュエリーに”フェミニン”な甘さが特徴の、日本の人気ジュエリーブランド。ハートやリボン、お花などをモチーフにしたかわいらしいデザインが多く、普段使いから特別なジュエリーまで幅広いラインナップが揃う。

Text:mogShore
Photo:「BLOOM」提供

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