かっぱ橋でマイ包丁探し!一生モノに出合える「つば屋庖丁店」
「いい包丁を買えば一生使える」と料理上手な人はいうけれど、どうやって選べばいいのかよくわらかない…。そこで出かけたのは、かっぱ橋道具街の専門店「つば屋庖丁店」。プロから家庭用まで1600本以上のなかから、手にとってじっくり選ぶことができるんです。
家庭用からプロ用までズラリ!自分にフィットする包丁が見つかる
奥に細長くのびた店内に入ってみると、日常使いの洋包丁や小さなペティナイフ、和包丁、出刃包丁、刺身包丁など、シーンに合わせたものすごい数の包丁が壁にびっしり並んでいて圧倒されます。
洋包丁より和包丁のほうがこんなに軽いんだ…と感心していたところで、ふと気付きます。こんなに気軽に包丁を握れるのは、むき出しのまま展示してあるおかげかも!と。デパートなどではショウケースにしまってあるので、実際に手にとって吟味できるのは、すごく貴重なことなのかもしれません。
いい包丁を使うと断然、料理がおいしくなる!
「つば屋庖丁店」で作っている包丁には「鍔屋(つばや)」の銘が入っていて風格を感じます。スパッと切れるいい包丁を使うと「料理が断然おいしくなる!」そうです。キレの悪い包丁だと食材の断面がぐずぐずになって味にムラが出てうまみが逃げてしまうのだとか。
包丁というのは鋼の塊を熱してトンカン打ちつけながら、形を作るとともに強くしていきます。これを鍛錬といって、もともとは日本刀を作るための技術。これが世界から抜群に高く評価されていて、外国の人たちがわざわざ海を超えて日本へ足を運ぶ理由です。
かっぱ橋で研ぎや修理にも対応してくれる
職人が作るいい包丁というのは、家庭用でも短くても10年は使え、手入れ次第では2代、3代と受け継いでいけるのだとか。「つば屋庖丁店」では他社ブランドでも、包丁研ぎの依頼やサビついた持ち手の修理にも対応してくれます。自分で研ぎたい人には砥石も種類豊富にそろっています。
今回、平日の午前中に訪れましたが、外国人客がひっきりなしに入ってきてスタッフは流暢な英語やフランス語で接客していました。さすが浅草はグローバル。それを眺めているだけでも、日本人こそ一生モノの包丁を手に入れねば!と気分が高揚してきますよ。
text:松本いく子
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