【淡路島】「亀の井ホテル 淡路島」リニューアル! 播磨灘を望む天然露天風呂や創作会席で“の〜んびり島時間”
瀬戸内海に浮かぶ淡路島に佇む「亀の井ホテル 淡路島」(兵庫県)が、「淡路クルージング」をコンセプトに、この夏リニューアルオープン。播磨灘(はりまなだ)を望む天然温泉露天風呂や、船旅をテーマにした客室、“現代の名工”に選ばれた料理長による淡路島の旬食材を使った会席料理が魅力的です。神戸からのアクセスもよいので、+αのトリップにもぴったり!編集部が宿泊体験してきました!
豪華クルーズ船みたいな外観のホテルが、マジックアワーに映える

淡路島は、美しい海岸線と、大鳴門橋(鳴門海峡大橋)をわたって島に入った途端にのんびりした空気に変わる“異世界トリップ感”で人気のリゾートエリア。近年は「ニジゲンノモリ」や「HELLO KITTY SMILE」など新スポットのオープンが続いていることから、注目度が俄然高まっています。
神戸(神戸三ノ宮駅バスターミナル)と、大阪(大阪駅バスターミナル)からそれぞれ高速バスで70分ほどと、都会からアクセスがよい点も魅力的!

「亀の井ホテル 淡路島」は、そんな淡路島の高台に位置する、全室オーシャンビューの温泉リゾートホテル。今回のリニューアルでは「淡路クルージング」をテーマに、もともと船の形を模していたホテルの外観をツートーンカラーに塗り替え、まるで豪華クルーズ客船のようなビジュアルになりました。
ロビーのフロントの背景には、30年前から使用されている淡路島の伝統建材「淡路瓦」(あわじがわら)が使用され、現代的な空間デザインと調和しています。
ロビーからは屋外の芝生テラスに出ることができます。そこからホテルの建物を見上げると、丸い窓や鉄製の手すり、船長がいる操縦室のようにみえる上階の部屋など、より豪華クルーズ客船らしいディティールを楽しめます。
晴れた日の夕方は、播磨灘のサンセットと、豪華客船の競演にうっとりすること必至!
海・風・空と光が溶け合う「天然温泉露天風呂」と、播磨灘を一望する「展望大浴場」
お風呂は1階に新設された「天然温泉露天風呂」と最上階(5階)にある「展望大浴場」の2つがあるのでぜひ両方体験したいところ。
今回のリニューアルの目玉である天然温泉露天風呂は夕方から夜にかけて入浴すると、光のきらめきが湯船に映り込み、まるでアートのように美しい空間美を堪能できます。
女性用「天然露天風呂」の正面には桜の木が1本あり、3月下旬から4月上旬には満開の桜を見ながら入浴できる贅沢まで味わえるそう。
最上階の「展望大浴場」からは播磨灘が一望でき、晴れた日には西は小豆島、東は明石市街まで見渡せる大パノラマが広がります。
湯船からは、九州と大阪を結ぶフェリーや韓国・釜山からやってきた大型タンカー、港から出漁する漁船など刻々と移ろう海の動きを眺められ、飽きることがありません。日が沈むと対岸にある神戸製鉄の工場が煌々と点灯し、夜には姫路港などの夜景も楽しめます。
天然温泉露天風呂付のプレミアルームも登場!
部屋はほとんどがオーシャンビューで、全12タイプ。すべて「淡路クルージング」をコンセプトに大幅リニューアルされ、豪華客船に見立てた意匠が散りばめられています。
まず目に飛び込んでくるのが、航海中を思わせる青&白のツートーンの壁面で、瀬戸内海のゆらぎをイメージした模様がほどこされています。照明は、船具を連想させる真鍮のもの。月あかりが波にきらめく瀬戸内の海で眠りにつくーそんな幻想的な気分に浸れます。
「オーシャンビュースーペリアルーム」には船を彷彿とさせる丸形の窓やテラスがあり、淡路島の近海をクルージングしているような気分に!
すべての部屋の床には、淡路島南端と四国を結ぶ鳴門海峡で発生する世界最大級の激しい潮流「鳴門の渦潮」をモチーフにしたカーペットが敷かれています。
今回宿泊した「オーシャンビュースーペリアツインルーム」の窓からも、美しい播磨灘が望めました。ホテルが高台にあるため見晴らしは抜群!
今回のリニューアルで新登場した「天然温泉露天風呂付プレミアムルーム」は、ソファベッドを使えば最大4名泊まれる広めの客室に加え、専用テラスを備えた贅沢な設え。部屋にいながら1日中天然温泉を楽しめる特別なプライベート空間です。森野支配人いわく、「北淡路エリアでは露天風呂付きの客室は珍しい」とのこと。
"現代の名工”に選ばれた料理長が手がける創作会席に舌鼓
「亀の井ホテル 淡路島」の主役の一つが、令和5年度に厚生労働省の「現代の名工」に選ばれた料理長が腕をふるう創作会席。そのおいしさは「温泉宿ホテル総選挙2024」において、料理自慢部門で関西エリア第1位、全国第5位に輝いたほど。
会席料金も朝食代も宿泊料に含まれているインクルードスタイル。淡路島の旬の味覚を五感で楽しめる特別な食体験が待っています。
会席の内容は季節や仕入れによって変わりますが、今回いただいたのはホテルおすすめの 「土地の恵み会席」。
「海の幸いろいろ」では、通常のアナゴの2倍以上大きい「伝助穴子(でんすけあなご)」の薄造りに注目。内臓処理を徹底し血液分をすべて抜いて薄造りにして生で提供するという、このエリアならではの食文化を体験できます。
ちなみに料理長が昨年「現代の名工」に選ばれたのは、淡路島南部の福良で養殖されている「淡路島3年とらふぐ」の「テッサ(フグ刺し)」を引く薄造りの技術が高く評価されたため。冬には「淡路島3年とらふぐ」が主役の特別会席も登場予定だそう。
「黒毛和牛しゃぶしゃぶ」では、淡路島産タマネギと黒毛和牛のマリアージュを堪能。淡路島名物のタマネギは「えぐくない、辛くない、苦くない」と好評で、さらに収穫後に小屋で約3カ月間熟成させることで甘みがアップしているそう。ポン酢と胡麻だれ、お好みでいただきます。
そのほか、淡路島産秋サワラを昆布でしめうま味を閉じ込めた「淡路産鰆の藻塩たたき」や淡路島の郷土料理「こけら寿司」も添えられています。
香ばしく焼き上げられたカマスのうま味を堪能「近海産のカマス杉板焼 吹き寄せ盛」も美味。
会席のおともには、淡路の地酒「千年一」の飲み比べセットがおすすめ。
しぼりたての原酒をそのまま火入れ殺菌し原酒独特の濃さとうまさを楽しめるやや甘口の「原酒淡路」、米独特のうま味が溶け込んだコクのある辛口で、絞ったまま水を加えない原酒ならではの濃厚な味わいが魅力の「特別純米原酒」など、味の違いをぜひ楽しんでみて。

レストランも全面改装。淡路島名物のタマネギをモチーフにしたやわらかな間接照明が温かい空間です。
食後に小腹がすいたら、宿泊客限定の無料サービス「地獄めぐり 夜鳴き担々麺」 にもトライ。
「亀の井ホテル」発祥、「亀の井ホテル 別府」がある大分県・別府市名物「地獄温泉」にちなんで、赤・黒・白の3つの“地獄(味)”を 月替わりで 提供中です。
淡路島タマネギづくしな朝食ビュッフェで、活力をチャージ
朝食は島の恵みをビュッフェスタイルで。朝からしっかりエネルギーチャージできます。
注目は、淡路島の名産タマネギを使ったメニューの数々。「淡路島産皮つき玉葱のオーブン焼き」は糖度の高い淡路島タマネギをふんわりと焼き上げ、シンプルながらも甘みとうま味が凝縮されています。
タマネギの甘みとスパイスのマリアージュ、とろっとしたルーがクセになる「淡路玉葱たっぷりカレー」や、「しらすと玉ねぎの掻き揚げ」「淡路島玉ねぎと油揚げとキャベツの煮物」などでタマネギの奥深さを知ることができます。
ほかにも「現代の名工」が手がけた「料理長の山椒麻婆豆腐」もおすすめ。
自然豊かな淡路島で大切に育てられた乳牛から搾った生乳を短時間殺菌し、新鮮なまま製品化した「淡路島牛乳」などもあり充実のラインナップです。
うずしお見学クルーズ・酒蔵見学、タマネギ収穫などアクティビティ大充実
淡路島の美食や自然を満喫できるご当地アクティビティプラン(要別途料金)も登場。明治4年(1871)創業の「千年一酒造」の見学とみやげが付いた特別プランでは、島の米と水にこだわった伝統の技を間近で体感できます。利き酒体験もでき、日本酒ファンにはたまらないはず。
そのほか、以下のようなバラエティ豊かな体験が待っています。(※すべて要事前予約)
・世界三大潮流の一つ「うずしお」を間近で楽しむ「Wanny&Manabee 貸切クルーズフィッシング うずしお見学」(1人1万6800 円~/90分。約50分の釣り体験含む)」
・日本酒の新しいステージとして注目される希少なヴィンテージ酒を深堀りできる「ヴィンテージ酒 セルフブレンド体験」(1人3300円)
・希望者は地元のタマネギのまるかじりまでできる「濱田ファームでの淡路島玉ねぎ収穫体験」(1人2200円)
・創業130年以上の歴史をもつ「薫寿堂」での「お香作り体験」(1人1100円)
さらにホテル周辺には「ニジゲンノモリ」や「HELLO KITTY SMILE」などの注目レジャー施設が。
「ニジゲンノモリ」ではアニメ『鬼滅の刃』とコラボした全長1.3kmの山道をプロジェクションマッピングを見ながらゆく「ナイトウォーク」(開催中~2025年12月14日)が人気です。
伝統的な淡路島に加えて、“新しい淡路島”も味わってみたいところ!
お香の髪飾りがキュート! 淡路島の魅力が詰まった売店
ホテル1階のみやげ売り場では、淡路島の魅力が詰まったアイテムの数々に目移りしてしまいます。
淡路島が全国生産量の約7割を占めるお香のコーナーでは、髪飾りやプレゼントのラッピングのリボンとして使える香り付きのコード「AROMA CORD」など、淡路島「薫寿堂(くんじゅどう)」で人気のお香も購入可能。
「たまねぎんちゃく」や、「あわじしまのバターチキンカレー」など、自宅で淡路島の味を再現できるおみやげもズラリ。
神戸から高速バスで約70分という好アクセスながら、のんびり島時間に癒やされる「亀の井ホテル淡路島」。アートのように美しい「天然温泉露天風呂」、「展望大浴場」から眺める播磨灘の絶景、"現代の名工"が手がける淡路島の旬の料理、船旅気分を味わえる客室で、注目エリア・淡路島の魅力にひたってみてはいかが?
■亀の井ホテル 淡路島(かめのいほてる あわじしま)
住所:兵庫県淡路市富島824
TEL:0799-82-1073
時間:チェックイン15時~/チェックアウト~11時
料金:1泊2食付き1人 1万2700円~
アクセス:神戸方面から高速バスで約1時間10分、車で約1時間30分
Text :Riyua joe(mogSore)
Phot :mogSore、ホテル亀の井 淡路島(一部)
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