【京都・和カフェ】自分で茶葉を焙じて作る! できたてのほうじ茶と組み合わせ無限大の完全予約制アフタヌーンティー
実はホテルのロビーとして活用するために誕生したカフェが、SNSで注目を集め予約必須の人気店に。阪急烏丸駅から徒歩1分の「TEA LOUNGE ISOLA(てぃー らうんじ いぞら)」は、“自分で作る”が楽しい日本茶カフェです。
阪急烏丸駅から徒歩1分の好立地に登場! ラグジュアリーなティーサロン

京都の繁華街の中心となる四条通とオフィスが立ち並ぶ烏丸通の交差点を1本西へ。烏丸室町の北東角にあるビルの2階にあるのが、いまSNSで話題のアフタヌーンティーがいただける「TEA LOUNGE ISOLA(てぃー らうんじ いぞら)」です。

ビル内にある「MOKU KYOTO」は、京都では珍しい1フロア貸切りの宿泊施設で、7階から10階までの4室が用意されています。2階の「TEA LOUNGE ISOLA」は、宿泊のチェックインラウンジとして設けられた施設。

エレベーターの扉が開いた瞬間、目の前にラグジュアリーな空間が広がります。

受付を兼ねたカウンターは、一枚板の表面に凹凸をつける名栗(なぐり)加工を施した幕板を備えた立派なもの。天井の明かりにも京都らしい紋様が描かれています。

奥に進むと四条通に面して広く窓が取られており、窓に面して二人掛けのカウンター席、手前にソファ席が用意されています。“低く暮らす京都”のコンセプトのもとにインテリアを揃えてあり、ゆったりリラックスできる空間になっています。
“おいしいを作る”楽しさを体感できる和アフタヌーンティー
さて、SNSで注目を集めているのが15時から始まるISOLAのアフタヌーンティー「お団子・お餅の16種のスイーツ御膳」。だんご、求肥、わらび餅に16種類ものトッピングが付く手の込んだメニューだけに1日10食限定の予約制。

お品書き付きで上段(奥)、下段(手前)のトッピングを確認。よく見るとトッピングには小さく団子と大福のイラストが添えられていて、どのトッピングが団子に合うか、大福(求肥)に合うかがわかるようになっています。

しっかりといこされた炭で団子を炙ります。軽く焦げ目をつけてふっくらやわらかく。


みたらしのタレにつけて、きなこをまぶしたり、抹茶あんやほうじ茶あんをのせたり、抹茶のソースにくぐらせて抹茶フォンデュにして食べるのもいいですね。

もちもちの求肥には抹茶あんとフレッシュなオレンジを組み合わせてみました。「トッピングに対して団子や求肥の数が少ないかな?」と思ったのですが、単品で食べられるアイスやあんことの組み合わせに使える白玉などもあるので、よいバランスです。追加でだんごの注文(1本70円)も可。

自由度があって、自分で創作できるのがいいですよね。こちらのアフタヌーンティーは、急須でいれるお茶付きで、お茶は京都府宇治市「吉田銘茶園」の「玉露」、三重県多気町「川原製茶」の「深蒸し玉露」、静岡県「石松園」の「森の改良 手揉み茶」、高知県沢渡「ビバ沢渡」の「沢渡茶」、京都府和束町「Goodies」の「綾部煎茶」、鹿児島県知覧市「農絆卓恵」の「薩摩知覧碾茶」の6種類から選べます。
日本茶の新境地。自分で焙じ、エスプレッソマシンで抽出するほうじ茶
「MOKU KYOTO」と「TEA LOUNGE ISOLA」がおもてなしにおいて大切にしているテーマは「冷暖自知」。「水が冷たいか暖かいかは飲んで初めて分かるように、仏法の悟りは、人から教えてもらうものでなく、体験して親しく知ることのできるものである」という禅の教えです。そのおもてなしの心をよりよく体感できるのが「焙じて愉しむお茶」。

自分で味の組み合わせを考えて作る「お団子・お餅の16種のスイーツ御膳」と同じように、体験型。焙烙(ほうろく)とよばれる焙じ器で茶葉を焙じることから始めます。

まずは1分間空煎りした焙烙の中に茶葉を入れて、1分間焙じます。ほうじ茶の香ばしい香りがしてきたら少し揺らして満遍なく茶葉に熱を加えて。

いい塩梅にほうじ茶の茶葉ができたら、いったんお店の方が引き上げて、お湯を注いでくれます。そこで登場するのが直火式のエスプレッソメーカー「マキネッタ」。

分解し、小さな穴の開いた真ん中の部分に茶葉をいれ、下のボイラー部分に水を入れてセットします。

水が沸き、蒸気が発生するとボイラー内部の気圧が上昇。さらに加熱を続けると、蒸気圧によって押し出された湯が、茶葉の入った容器の穴から入り込みます。蒸気の圧力を受けてお茶が抽出され、抽出されたお茶はノズルを通って上のサーバーに溜まっていって、できあがりです。

日本茶本来の急須でいれる入れ方とはまるで違うため、全国の茶園に足を運び、生産者さんに茶葉を選定してもらい、さらに試飲してもらって、このエスプレッソメーカーで入れる方法に最適な茶葉を農家さんとともに探したそう。「国産和栗のしぼりたてモンブラン」(1350円)などの単品メニューも用意されているので、この「焙じて愉しむお茶」と合わせて楽しむのもよいですね。
ちょっぴり贅沢な気分を味わいたいとき、京都らしいおもてなしに触れたいとき「TEA LOUNGE ISOLA」を訪れてみてはいかがでしょうか。
■TEA LOUNGE ISOLA(てぃー らうんじ いぞら)
住所:京都府京都市下京区函谷鉾町77 MOKU KYOTO 2F
TEL:075-201-0100
営業時間:11時30分~19時(LO18時)
定休日:なし
アクセス:阪急烏丸駅から徒歩1分
Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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