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お酒にはどんな種類がある? 3つの分類と選び方

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お酒の種類について詳しく知っていますか? お酒の基本的な分類や特徴を理解しておけば、居酒屋やバーでのお酒選びがグッと楽しくなります。今回は、お酒の種類について、醸造酒・蒸留酒・混成酒の3つの分類から、ビールやワイン、焼酎、ウイスキーなど代表的なお酒を一覧で解説。初心者におすすめの飲みやすいお酒や、コンビニで買えるお酒も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

Summary

お酒の種類の基礎知識

お酒基礎知識

お酒の種類を理解するには、まず基本的な知識を押さえておくと便利です。下記2つのポイントを知っておけば、居酒屋やバーでのお酒選びがグッと楽しくなりますよ。

●お酒の定義(酒税法の基準)
●製法による3つの分類(醸造酒・蒸留酒・混成酒)

お酒の定義(酒税法の基準)

お酒は酒税法で「アルコール分1℃以上の飲料」と定められています。

つまり、アルコール度数が1%以上含まれている飲み物がお酒として扱われます。逆に、アルコール度数1%未満のノンアルコール飲料は、お酒には分類されません。

例えば、ビールはアルコール度数が約5%あるのでお酒ですが、ノンアルコールビールは0.00%なのでお酒ではないんですね。

製法による3つの分類(醸造酒・蒸留酒・混成酒)

お酒の種類は製法によって「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の3つに分けられます。

それぞれ作り方が違うため、味わいやアルコール度数にも大きな差が出てきます。初心者がお酒を選ぶとき、この3つの分類を知っておくとメニュー選びがスムーズになるのでおすすめ。

下記の表で、それぞれの特徴をチェックしてみましょう。

分類表

この3つの違いを覚えておけば、飲み会でのお酒選びに自信がもてるようになりますよ。


醸造酒のお酒の種類

お酒

醸造酒は、穀物や果実を発酵させて作るお酒です。アルコール度数が比較的低めで飲みやすいため、お酒初心者にもおすすめの種類。コンビニや居酒屋でも手軽に手に入るものが多いのもうれしいポイントです。

代表的な醸造酒は下記の3つがあります。

●ビール・発泡酒
●ワイン
●日本酒

それぞれの特徴をチェックしていきます。

ビール・発泡酒

ビールは麦芽を主原料として発酵させたお酒で、アルコール度数は約5%程度。のど越しの良さと爽快感が魅力で、食事との相性も抜群。コンビニやスーパーで気軽に買えるため、日本でよく親しまれている醸造酒のひとつです。

キリンやアサヒ、サントリーなど国内メーカーの商品が豊富に揃っているので、好みの味を見つけやすいのもうれしいですね。炭酸のさわやかさがあるため、暑い日や食事のお供にもぴったりです。

<ビールと発泡酒の違い>
ビールと発泡酒の違いは、使用する麦芽の割合にあります。ビールは麦芽の使用比率が50%以上と定められていますが、発泡酒は50%未満でも作れます。そのため、発泡酒は原材料費を抑えられ、価格が安くなる傾向があります。

味わいについては、ビールの方が麦芽の風味が強く感じられることが多いです。一方で発泡酒は軽やかでスッキリとした味わいが特徴。

手頃な価格でお酒を楽しみたい人や、軽めの飲み口が好きな人には、発泡酒がおすすめです。

ワイン

ワインはブドウを発酵させて作る醸造酒で、アルコール度数は10~15%程度。赤ワイン、白ワイン、ロゼワインなど色による分類があり、それぞれ味わいや香りが大きく異なります。
赤ワインは渋みとコクがあり肉料理に合い、白ワインはスッキリとした味わいで魚料理との相性がいいです。

コンビニでも1000円前後から購入でき、気軽に試せるのが魅力。スーパーやワインショップでは、数百円から数万円まで幅広い価格帯の商品が揃っています。料理に合わせてワインを選ぶ楽しみを味わえるのも、ワインならではの魅力ですよ。

日本酒

日本酒は米を発酵させて作る日本の伝統的な醸造酒で、アルコール度数は15%前後。
純米酒、吟醸酒、大吟醸など製法や精米歩合によってさまざまな種類があります。フルーティーな香りの吟醸酒から、米のうま味をしっかり感じられる純米酒まで、バリエーション豊富。

冷やして飲む冷酒、常温の冷や、温めた熱燗など、温度によって味わいが変化するのも日本酒の面白いところ。コンビニでも300ml程度の小瓶サイズが売られているので、初めての人でも試しやすいですよ。

和食との相性が抜群なので、寿司や刺身と一緒に楽しむのがおすすめです。

蒸留酒のお酒の種類

お酒2

蒸留酒は、醸造酒を加熱して蒸留させることで作るお酒です。
アルコール度数が概ね20~40%と高め(銘柄によりそれ以上も)なのが特徴。醸造酒よりもアルコールが凝縮されているため、少量でもしっかりとした飲みごたえを感じられます。
ロックや水割り、カクテルのベースとしてもよく使われるので、バーで注文する機会も多いはず。代表的な蒸留酒は下記の7つです。

●焼酎
●ウイスキー
●ブランデー
●ジン
●ウォッカ
●ラム
●テキーラ

それぞれの特徴を見ていきます。

焼酎

焼酎は米や麦、芋などを蒸留して作る日本の代表的な蒸留酒で、アルコール度数は25%前後です。芋焼酎は甘い香りとコクが特徴で、麦焼酎はスッキリとした飲み口が魅力。米焼酎はまろやかな味わいが楽しめます。

お湯割りや水割り、ロックなど好みに合わせて飲み方を選べるのがうれしいポイント。コンビニでも900㎖ボトルが1000円前後で購入できるため、コスパも抜群です。居酒屋では定番メニューで、初心者でも注文しやすいお酒ですよ。

ウイスキー

ウイスキーは大麦などの穀物を蒸留して樽で熟成させたお酒で、アルコール度数は40%前後。スコットランド産のスコッチ、アメリカ産のバーボン、日本産のジャパニーズウイスキーなど、産地によって味わいが異なります。樽で熟成させることで生まれる、香ばしい香りと深いコクが魅力です。

ロックやハイボール、水割りなど飲み方のバリエーションが豊富。特にハイボールは炭酸で割るため飲みやすく、初心者にもおすすめの飲み方です。コンビニでも手軽に買えるので、自宅でゆっくり楽しむのにもぴったりですよ。

ブランデー

ブランデーは果実を蒸留して樽で熟成させたお酒で、アルコール度数は40%前後です。おもにブドウを原料とするものが一般的で、華やかな香りとまろやかな甘みが特徴。フランスのコニャックやアルマニャックが特に有名です。

ストレートやロックで香りを楽しむのが定番の飲み方ですが、温めて飲むのもおすすめ。食後酒として少量をゆっくり味わうのが大人の楽しみ方です。高級なイメージがありますが、コンビニでも手頃な価格のブランデーが買えるので、気軽に試せます。

ジン

ジンは穀物を蒸留して、ジュニパーベリーなどのボタニカルで香りづけしたお酒。アルコール度数は40%前後です。
さわやかな香りとキレのある味わいが特徴で、カクテルのベースとして大活躍。ジントニックやマティーニなど、バーで人気のカクテルに使われています。

そのまま飲むよりも、トニックウォーターやジュースで割って楽しむのが一般的。カクテルにすることで飲みやすくなります。コンビニでも購入できるので、自宅でカクテル作りに挑戦してみるのも楽しいですよ。

ウォッカ

ウォッカは穀物やジャガイモを蒸留して作る無色透明のお酒で、アルコール度数は40%前後です。クセがなくクリアな味わいが特徴で、カクテルのベースとして幅広く使われています。スクリュードライバーやモスコミュールなど、フルーツジュースと相性抜群。

ロシアやポーランドが本場ですが、日本でもコンビニで気軽に購入できます。カクテルにすると飲みやすくなるため、初心者にもおすすめ。冷凍庫でキンキンに冷やしてストレートで飲むのが、本場流の楽しみ方です。

ラム

ラムはサトウキビを原料として蒸留したお酒で、アルコール度数は40%前後です。ホワイトラム、ゴールドラム、ダークラムなど色や熟成期間によって種類が分かれます。サトウキビ由来の甘い香りが特徴で、バニラやキャラメルのような風味を感じられます。

モヒートやピニャコラーダなど、フルーツを使った南国風カクテルのベースとしてよく使われています。お菓子作りに使うこともできるため、料理好きな人にもおすすめ。コンビニでも購入できるので、自宅でカクテルパーティーを楽しむのにぴったりです。

テキーラ

テキーラはメキシコ原産のアガベ(竜舌蘭)を蒸留して作るお酒で、アルコール度数は40%前後。独特の香りと強い味わいが特徴で、ショットで一気に飲むイメージが強いかもしれません。でも実は、マルガリータやテキーラサンライズなど、カクテルにすると飲みやすくなるんです。

シルバー、ゴールド、アネホなど熟成期間によって種類があり、それぞれ味わいが異なります。熟成期間が長いほど、まろやかで飲みやすくなるのが特徴。バーで注文すれば、ライムと塩と一緒に提供されることが多く、本格的な飲み方を体験できますよ。

混成酒のお酒の種類

お酒3

混成酒は、醸造酒や蒸留酒に果実や糖分、香料などを加えて作るお酒です。
ベースとなるお酒に甘みや風味をプラスしているため、飲みやすいものが多いのが特徴。お酒が苦手な人や初心者でも楽しみやすいタイプです。

代表的な混成酒は下記の3つがあります。

●リキュール
●梅酒・果実酒
●サワー・チューハイ

それぞれの特徴を見ていきましょう。

リキュール

リキュールは蒸留酒に果実やハーブ、香料、糖分などを加えて作るお酒で、アルコール度数は15~40%程度。カシスやピーチ、カルーアなど種類が豊富で、それぞれ個性的な風味を楽しめます。甘みがあるものが多いため、お酒初心者でも飲みやすいのが魅力です。

カクテルのベースとして使われることが多く、カシスオレンジやピーチウーロンなど居酒屋の定番メニューに登場します。コンビニでも小瓶サイズが売られているので、自宅でカクテル作りに挑戦するのもおすすめ。ジュースやソーダで割れば、自分好みの甘さに調整できるのもうれしいポイント。

梅酒・果実酒

梅酒や果実酒は、焼酎やホワイトリカーに梅や果実を漬け込んで作るお酒で、アルコール度数は10~15%程度です。

梅酒は梅の酸味と甘みのバランスが良く、日本で最もポピュラーな果実酒。他にもいちご酒やゆず酒など、さまざまなフルーツで作られた果実酒があります。自宅で手作りすることもできるので、好きな果実を使ってオリジナルの果実酒作りに挑戦してみるのも楽しいですね。

サワー・チューハイ

サワー・チューハイは焼酎をソーダやジュースで割った飲み物で、アルコール度数は3~9%程度。レモンサワーやグレープフルーツサワー、ウーロンハイなど味のバリエーションが豊富。炭酸の爽快感とフルーツの風味で、食事との相性も抜群です。

居酒屋では定番メニューとして人気が高く、価格も手頃。コンビニでは缶チューハイとして350ml缶が150円前後で買えるため、晩酌にもぴったりです。アルコール度数が低めのものが多いので、お酒が苦手な人の入門編としてもおすすめです。

初心者向けのお酒の種類と選び方

お酒4

お酒初心者がお酒を選ぶとき、種類が多すぎてどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。

そんなときは、飲みやすさや購入のしやすさ、シーンに合わせて選ぶのがおすすめ。自分に合ったお酒を見つけることで、お酒の楽しみ方がグッと広がります。

初心者が押さえておきたいお酒選びのポイントは下記の4つ。

●甘くて飲みやすいお酒
●コンビニで購入できるお酒
●バーで楽しめるお酒
●プレゼントやギフトにおすすめのお酒

それぞれ詳しく見ていきましょう。

甘くて飲みやすいお酒

お酒初心者には、甘みがあって飲みやすいお酒から始めるのがおすすめ。アルコールの刺激が少なく、ジュース感覚で楽しめるものが多いため、お酒が苦手な人でも抵抗なく飲めます。
下記の表で、初心者向けの甘くて飲みやすいお酒をチェックしてみましょう。

甘くて飲みやすいお酒 表

まずは甘めのお酒から挑戦して、少しずつお酒の世界を広げていきましょう。

コンビニで購入できるお酒

コンビニなら24時間いつでもお酒が買えるので、思い立ったときに手軽に試せるのが魅力。初心者向けの商品が豊富に揃っていて、価格もお手頃です。下記の表で、コンビニで買えるおすすめのお酒を見てみましょう。

コンビニで購入できるお酒

気軽にいろいろな種類を試して、自分の好みを見つけてみてくださいね。

バーで楽しめるお酒

バーでお酒を楽しむなら、カクテルから始めるのが初心者にはおすすめ。バーテンダーが好みに合わせて作ってくれるので、「甘めで飲みやすいもの」とリクエストすれば安心。
下記の表で、初心者向けの定番カクテルをチェックしましょう。

バーで楽しめるお酒 表

何を頼んでいいかわからないときは、バーテンダーに相談してみましょう。初めてでも心配いりませんよ。

プレゼントやギフトにおすすめのお酒

お酒をプレゼントするなら、見た目が華やかで特別感のあるものを選ぶのがポイント。相手の好みや予算に合わせて選べるよう、下記の表でギフト向けのお酒をまとめました。

プレゼントやギフトにおすすめのお酒 表

相手の好みがわからないときは、お店のスタッフに相談すると失敗が少なくなりますよ。

お酒を楽しむときの注意点

お酒は楽しい時間を過ごすためのものですが、飲み方を間違えると健康を害してしまいます。
お酒と上手に付き合っていくためには、いくつかの大切なルールを守る必要があります。特に初心者は、自分の適量がわからず飲みすぎてしまうこともあるので注意しましょう。

お酒を楽しむために押さえておきたい注意点は下記の3つです。

●飲みすぎない
●適量を守る
●20歳未満は飲酒禁止

それぞれ詳しく見ていきましょう。

飲みすぎない

お酒を飲みすぎると、体に大きな負担がかかってしまいます。アルコールは肝臓で分解されますが、飲みすぎると肝臓が処理しきれなくなります。短期的には二日酔いや頭痛、吐き気などの症状が出て、長期的には肝臓の病気や生活習慣病のリスクが高まります。

飲み会で周りに合わせて無理に飲んだり、一気飲みをしたりするのは絶対にNG。自分のペースでゆっくり飲むことが大切です。楽しいお酒の時間を台無しにしないためにも、自分の限界を知って飲みすぎには十分注意しましょう。

適量を守る

お酒の適量は、1日あたり純アルコール量で20g程度とされています。純アルコール量とは、お酒に含まれるアルコールの量のことです。下記の計算式で求められます。

【純アルコール量の計算式】

純アルコール量の計算式

0.8という数字は、アルコールの比重(重さ)を表しています。アルコールは水より軽いため、1㎖あたり約0.8gになります。

例えば、ビール500㎖の場合は以下のように計算します。

500㎖× 0.05(5%) × 0.8 = 20g

この計算式を使えば、どのお酒でも純アルコール量がわかります。下記の表で、お酒の種類ごとの適量をチェックしてみましょう。

純アルコール量の計算式 表

※日本酒1合(180㎖・15%)は約21.6gで「20gの目安」をわずかに上回ります。体格・体調により適量は異なります。この量を目安に、週に2日は休肝日を設けるのがおすすめです。

20歳未満は飲酒禁止

日本では20歳未満の飲酒が法律で禁止されています。未成年者飲酒禁止法によって定められていて、20歳未満の人がお酒を飲むことは犯罪です。脳や体がまだ成長段階にある若い人がお酒を飲むと、発育に悪影響を及ぼすリスクが高いためです。

20歳未満の人にお酒を提供した大人も罰せられるため、居酒屋やコンビニでは年齢確認が厳しく行われています。お酒を買うときや飲食店で注文するときは、身分証明書の提示を求められることもあるので準備しておきましょう。

20歳になってから、正しい知識を持ってお酒を楽しむことが大切ですよ。


お酒の種類まとめ

お酒の種類は製法によって醸造酒・蒸留酒・混成酒の3つに分類されます。

ビールやワイン、日本酒などの醸造酒は度数が低めで飲みやすく、初心者におすすめです。焼酎やウイスキーなどの蒸留酒は度数が高めですが、水割りやハイボールにすれば楽しめます。梅酒やリキュールなどの混成酒は甘みがあり、お酒が苦手な人でも挑戦しやすいです。

適量を守って、自分にあったお酒を見つけて楽しんでくださいね。

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●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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