【難読地名ランキングTOP10】読み方クイズで実力チェック!
「特牛」「喜連瓜破」「不入斗」…これらの地名、あなたは読めますか? 日本全国には漢字を見ただけでは読めない難読地名がたくさん存在し、その土地の歴史や文化が詰まっています。今回は、難読地名とはそもそも何かという基礎知識をはじめ、全国各地の難読地名一覧、難易度別ランキング、全20問のクイズまでご紹介。それぞれの由来も解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
難読地名ってそもそも何?

難読地名とは、漢字を見ただけでは読めない地名のこと。日本全国には「え、これどう読むの!?」と思わずいいたくなるような地名がたくさん存在します。その多くには、その土地ならではの歴史や文化が隠されているんです。
ここでは下記の2つの特徴について解説します。
●普通の読み方とは全然違う
●その土地の歴史や文化が詰まっている
それぞれ見ていきます。
普通の読み方とは全然違う
難読地名の最大の特徴は、一般的な音読みや訓読みでは全く読めないことです。
例えば「生振」という地名を見て、あなたはどう読みますか? 正解は「おやふる」(北海道石狩市)。このように、漢字本来の読み方とは全く異なる読み方をするため、初めて見た人ならほとんど読めないはず!
地元の人しか正しく読めないケースも多く、地名クイズの定番ネタになっているのも納得です。こうした難読地名は、日本の地名文化のユニークさを物語っています。
その土地の歴史や文化が詰まっている

難読地名が生まれた背景には、その土地の歴史や文化が深く関わっているとされています。
昔から使われていた言葉に漢字を当てはめたり、アイヌ語を漢字で表したりした結果、不思議な読み方が生まれたと考えられています。例えば北海道には「長万部(おしゃまんべ)」など、アイヌ語由来の難読地名がたくさん!
また、縁起を担いで良い漢字を選んだり、その土地の地形や自然を表現したりする際にも、独特な読み方が定着したといわれています。つまり難読地名を知ることは、その土地のルーツを知ることにもつながるんです。
全国の難読地名一覧

ここからは、日本全国の難読地名を地域別に一覧でご紹介! 北海道から沖縄まで、各地には読めそうで読めない不思議な地名がたくさん。旅行前にチェックしておけば、現地で「あ、これ知ってる!」と自慢できちゃうかも。地域ごとの特色も見えてくるので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
北海道・東北の難読地名
北海道・東北エリアには、アイヌ語由来とされる難読地名が数多く存在します。アイヌ語の音を漢字に当てはめたため、想像できないような読み方になっていると考えられています。
特に北海道は「〇〇内(ない)」「〇〇別(べつ)」で終わる地名が多く、これらはアイヌ語の「ナイ(沢)」「ペッ(川)」に由来するとされています。
地名クイズの常連になっている地名も多くあります。

北海道・東北を訪れる際は、地名の読み方を事前にチェックしておくと便利ですよ。
関東の難読地名
関東エリアの難読地名は、歴史的な地名や地形を表す漢字が使われていることが多いです。古代から続く地名に当て字を使ったケースが多いとされ、漢字の意味と読み方が全く結びつかないのが特徴。
都心部から少し離れた郊外エリアに特に多く見られ、神奈川県や茨城県には初見では絶対に読めない地名も!

関東の難読地名は、その土地の由来を知ると「なるほど!」と納得できるものが多いです。
中部の難読地名
中部エリアには、山や川などの自然地形に由来すると考えられる難読地名が目立ちます。
特に山間部には古くからのよび名に漢字を当てたとされる地名が多数。地形を表す古語が残っているケースも多いとされ、その土地の自然環境が地名に反映されているのが特徴です。

中部地方を旅行する際は、地名の読み方を覚えておくと街歩きの際もスムーズですよ。
近畿の難読地名
近畿エリアの難読地名は、歴史の深さを感じさせるものが多いのが特徴です。古都・京都や大阪には、平安時代から続くとされる由緒ある地名が数多く残っており、貴族文化や寺社仏閣に関連する優雅な地名が多いともいわれています。
特に大阪府は難読地名の激戦区で、地元の人でも読み間違えることがあるほど!

近畿の難読地名は、その土地の歴史や文化を知る入口にもなりますよ。
中国・四国の難読地名
中国・四国エリアには、海や港に関連すると考えられる難読地名が多く見られます。瀬戸内海沿岸を中心に、古くから漁業や交易で栄えた土地ならではの地名が残っているとされています。
海運文化が反映された地名や、古代の製鉄・鉱山に関連する地名も多いと考えられています。
山口県には特にユニークな読み方をする地名が集中しています。

中国・四国地方を旅する際は、地名の由来も合わせて調べると旅がもっと楽しくなります。
九州・沖縄の難読地名
九州・沖縄エリアには、方言や琉球語の影響を受けたと考えられる難読地名が多数あります。福岡県には独特な読み方をする地名が集中しており、地元民でも読めない地名があるほど。
古代の大陸交流や火山地形を反映した地名も多いとされ、南国特有の文化が色濃く残っているといわれています。

九州の難読地名は、その土地の方言や文化を感じられる面白さがありますよ。
難読地名ランキングTOP10

ここでは、日本全国の難読地名の中から「これは読めない!」と話題の地名をランキング形式でご紹介します!
今回のランキングは「初見で読める可能性の低さ」を基準に選定しました。具体的な判断基準は下記の通りです。
●使われている漢字が日常的に見ないもの
●一般的な音読み・訓読みでは読めない
●文字数が多く複雑な組み合わせ
●漢字の意味から読み方を推測できない
あなたはいくつ読めますか? 友達や家族とクイズ形式で楽しむのもおすすめです。

この10個は、地名に詳しい人でも初見では正解率が極めて低い超難問揃い。もし全部読めたら、あなたは難読地名マスター認定です!
難読地名クイズ|あなたはいくつ読める?

さあ、ここからはクイズタイム! 全20問の難読地名クイズに挑戦してみましょう。初級レベルから超難問まで、バラエティ豊かな問題を用意しました。
友達や家族と一緒に挑戦すると盛り上がること間違いなし!
採点基準
●18問以上:難読地名マスター! もはやプロレベル!
●15~17問:かなり優秀! 地名の知識が豊富です
●10~14問:まずまず合格! 難読地名の面白さがわかってきたはず
●5~9問:平均的! これから学んでいきましょう
●0~4問:全然OK! 難読地名はみんな最初は読めません
それでは、さっそく第1問から挑戦してみましょう!
<第1問:行方(茨城県行方市)>
茨城県にある「行方」という地名。一見すると簡単そうに見えますが、これが意外と読めないんです。
正解:なめがた
「行方」を「なめがた」と読むのは、古い日本語の読み方が残ったものとされています。霞ヶ浦に面したこの地域の地理的特徴から来ているという説があります。「行方不明」の「ゆくえ」とは全く違う読み方なので要注意!
<第2問:十三(大阪市淀川区)>
大阪市淀川区の「十三」。たった2文字、しかも数字なのに読めない人続出の難読地名です。
正解:じゅうそう
「十三」は「じゅうそう」と読みます。阪急十三駅がある繁華街として有名なエリアですね。「じゅうさん」と読みたくなりますが、大阪では「じゅうそう」が正解。淀川に架かっていた「十三の渡し」が地名の由来という説があります。居酒屋や飲食店が多く、大阪の下町情緒あふれる地域として親しまれていますよ。
<第3問:宍粟(兵庫県宍粟市)>
兵庫県の「宍粟」。「宍」という漢字、日常生活ではほとんど見かけませんよね。
正解:しそう
「宍」は肉を意味する漢字で、「粟」は穀物のこと。この2つを合わせて「しそう」と読みます。兵庫県北西部に位置し、豊かな自然に囲まれたエリアです。「宍」という漢字は「にくづき」ともよばれ、古くから使われてきましたが、現代ではこの地名くらいでしか見ることがありません。
<第4問:乙訓(京都府乙訓郡)>
京都府の「乙訓」。古都らしい雅な雰囲気が漂う地名ですが、初見で読むのは至難の業です。
正解:おとくに
「乙訓」は「おとくに」と読みます。平安京の西側に位置し、古代から重要な地域とされていました。現在の乙訓郡は大山崎町のみで構成されていますが、歴史的には向日市や長岡京市を含む広い地域を指す名称です。「乙」を「おと」、「訓」を「くに」と読む独特な読み方は、奈良時代から続く伝統的な地名なんですよ。
<第5問:雑餉隈(福岡市博多区)>
福岡市博多区の「雑餉隈」。3文字すべてが難しい漢字で、見た瞬間に「無理!」と言いたくなる地名です。
正解:ざっしょのくま
「雑餉隈」は「ざっしょのくま」と読みます。西鉄天神大牟田線の駅名にもなっている地名で、福岡空港からも近いエリアです。「雑餉」は兵糧(食料)のことを指し、戦国時代にこの地域が物資の集積地だったことが由来という説があります。歴史が詰まった地名なんですね。
<第6問:不入斗(神奈川県横須賀市)>
神奈川県横須賀市の「不入斗」。これは超難問!3文字から読み方を推測するのはほぼ不可能です。
正解:いりやまず
「不入斗」で「いりやまず」と読みます。「入らず」という意味が込められた地名です。昔この場所に斗(ます)が入らなかったという伝承や、崖地で立ち入れなかったという説など、由来には諸説あります。横須賀市内でも屈指の難読地名として有名で、地元の人でも読み間違えることがあるそうですよ。
<第7問:百舌鳥(大阪府堺市)>
大阪府堺市の「百舌鳥」。世界遺産の古墳群で一躍有名になった地名ですが、読めますか?
正解:もず
「百舌鳥」は「もず」と読みます。百舌鳥古墳群には仁徳天皇陵古墳をはじめ、多くの古墳が点在しています。「もず」という鳥の名前を漢字で書くとこうなるのですが、100の舌を持つ鳥という意味ではありません。鳴き声が他の鳥の真似をすることから「百の舌」と書くようになったとされています。大阪の難読地名の代表格です!
<第8問:垳(埼玉県八潮市)>
埼玉県八潮市の「垳」。なんと1文字だけの地名! これが読めたら天才レベルです。
正解:がけ
「垳」は「がけ」と読みます。たった1文字で地名を構成するという珍しいケースです。土へんに「行」と書いて「がけ」。この漢字自体が国字(日本で作られた漢字)で、非常に珍しい文字なんです。日常生活ではまず見ることがない漢字ですが、この地域の地形が崖地だったことから名付けられたとされています。
<第9問:喜連瓜破(大阪市平野区)>
大阪市平野区の「喜連瓜破」。4文字すべてが想像を超える読み方をする、日本最高峰の難読地名!
正解:きれうりわり
「喜連瓜破」は「きれうりわり」と読みます。大阪メトロ谷町線の駅名にもなっている地名です。「喜連」と「瓜破」という2つの地域が合わさった地名で、それぞれに歴史があります。「瓜破」については、弘法大師空海がこの地で瓜を割ったことが由来という説があります。難読地名ランキングでは堂々の1位!
<第10問:膳所(滋賀県大津市)>
滋賀県大津市の「膳所」。琵琶湖のほとりにある、城下町として栄えた歴史ある地名です。
正解:ぜぜ
「膳所」は「ぜぜ」と読みます。江戸時代には膳所城があり、城下町として発展しました。琵琶湖の美しい景観を望める地域で、現在もJR膳所駅周辺は住宅地として人気です。「膳」を「ぜ」と読む発想がないと絶対に読めない難読地名。滋賀県を代表する難読地名のひとつなんですよ。
<第11問:及位(山形県最上郡)>
山形県最上郡の「及位」。2文字のシンプルな地名ですが、読み方は全く想像できません。
正解:のぞき
「及位」は「のぞき」と読みます。「及」も「位」も「のぞき」とは全く関係がなさそうな漢字の組み合わせですよね。由来には諸説ありますが、山岳修験道の修行で、険しい断崖から宙づりになって崖の横穴を覗き込む「のぞきの行」を行った者が京で高い位を授かったことから「及位」とよばれるようになったという説があります。山形県には独特な読み方をする地名が多いですが、これもその代表格。初見で読める人はほぼゼロの超難問です。
<第12問:一口(京都市伏見区)>
京都市伏見区の「一口」。たった2文字のシンプルな漢字なのに、読み方が超意外!
正解:いもあらい
「一口」は「いもあらい」と読みます。「ひとくち」でも「いっこう」でもありません。昔この地域で芋を洗っていたことが地名の由来とされています。京都には雅な地名が多いですが、この「一口」は庶民的な暮らしが感じられる地名ですね。巨椋池(おぐらいけ)という大きな池があった地域で、水が豊富だったことも芋洗いに関係していそうです。
<第13問:特牛(山口県下関市)>
山口県下関市の「特牛」。難読地名マニアの間では超有名な、日本屈指の難読地名です!
正解:こっとい
「特牛」は「こっとい」と読みます。「牛」を「とい」と読むなんて、一体誰が想像できるでしょうか! 由来には諸説あり、小さな入り江を示す「琴江(ことえ)」が訛ったという説、重荷を負う屈強な牛という意味から取ったという説などがあります。下関市の海沿いにある小さな集落ですが、この地名の衝撃度は日本一クラス。難読地名ランキングでは必ず上位に入る超難問です。
<第14問:海士有木(千葉県南房総市)>
千葉県南房総市の「海士有木」。4文字の難問で、海に関係する地名であることはわかりますが…?
正解:あまありき
「海士有木」は「あまありき」と読みます。「海士」は海に潜って魚介類を採る海女さんや海人のことを指します。「有木」は文字通り木があることを示していて、海と森が共存する房総半島らしい地名ですね。千葉県市原市に位置し、漁業が盛んだった頃の面影を地名に残しています。
<第15問:四月朔日(群馬県など各地)>
各地に存在する「四月朔日」。日付を表す漢字が並んでいますが、全く違う読み方をします!
正解:わたぬき
「四月朔日」は「わたぬき」と読みます。旧暦の4月1日(朔日)に、冬の間着ていた綿入れの衣服から綿を抜いて、春夏用の衣服に仕立て直す習慣があったことから来ているとされています。日付を表す漢字なのに、季節の習慣を表す読み方をするという、日本文化の面白さが詰まった地名。姓としても使われていて、全国各地に点在しています。
<第16問:御油(愛知県豊川市)>
愛知県豊川市の「御油」。東海道五十三次の宿場町として栄えた歴史ある地名です。
正解:ごゆ
「御油」は「ごゆ」と読みます。江戸時代、東海道の宿場町として多くの旅人で賑わいました。歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」にも「御油 旅人留女(ごゆ たびびととめおんな)」として描かれています。「おあぶら」と読みたくなりますが、正解は「ごゆ」。愛知県の難読地名として有名で、地元では親しまれている地名なんですよ。
<第17問:頴田(福岡県飯塚市)>
福岡県飯塚市の「頴田」。「頴」という漢字が読めるかどうかがポイントです!
正解:かいた
「頴田」は「かいた」と読みます。かつては頴田町という独立した自治体でしたが、現在は飯塚市に編入されています。「頴」は稲の穂先を意味する漢字で、この地域が稲作の盛んな場所だったことを示しているとされています。炭鉱の町としても栄えた歴史があり、福岡県の産業発展に貢献した地域です。
<第18問:転法輪(奈良県奈良市)>
奈良県奈良市の「転法輪」。仏教用語のような漢字が並んでいますが、どう読むでしょう?
正解:てんぽうりん
「転法輪」は「てんぽうりん」と読みます。仏教用語の「転法輪(てんぽうりん)」がそのまま地名になったとされ、お釈迦様の教えを車輪が回るように広めるという意味があります。奈良は日本仏教発祥の地だけあって、仏教に関連する地名が多く残っています。古都の歴史と文化が色濃く反映された地名ですね。
<第19問:廿日市(広島県廿日市市)>
広島県廿日市市の「廿日市」。「廿」という珍しい漢字がキーポイントです。
正解:はつかいち
「廿日市」は「はつかいち」と読みます。「廿」は「二十」を意味する漢字で、毎月20日に市が開かれていたことが地名の由来とされています。世界遺産の厳島神社がある宮島への玄関口として知られ、多くの観光客が訪れる街。「廿」という漢字は普段あまり見かけませんが、この地名では現役で使われ続けています。
<第20問:柞原(大分県大分市)>
最終問題は大分県大分市の「柞原」。柞原八幡宮で有名な地域ですが、読めますか?
正解:ゆすはら
「柞原」は「ゆすはら」と読みます。柞原八幡宮は大分県を代表する由緒ある神社で、地元の人々から親しまれています。「柞」は「ユス」という木の名前で、この木が多く生えていた土地だったことが由来とされています。「さくばら」でも「ははら」でもなく「ゆすはら」。九州の難読地名として知られ、大分県の歴史を感じさせる地名なんですよ。
まとめ|難読地名を知ると日本がもっと面白い
難読地名は、ただ「読めない地名」というだけではありません。それぞれの地名には、その土地の歴史や文化、人々の暮らしが詰まっています。
今回ご紹介した難読地名は、日本全国に存在する数千もの難読地名のほんの一部。旅行先で難読地名を見かけたら、ぜひその由来を調べてみてください。知らなかった日本の一面が見えてくるはずです。
難読地名を知ることは、日本をもっと深く知ること。友達や家族とクイズを楽しみながら、日本各地の魅力を再発見してみてくださいね!
※地名の由来などの諸説はいくつかあるので、記載してある内容がすべてではありません。
Photo:PIXTA




