京都・北山「ANEMOS」のカリッと仕上げたワッフルが絶品! 自家焙煎コーヒーとともに
20代でコーヒーにハマり、コーヒーを極め、自ら自家焙煎したコーヒーを提供するお店「風とCOFFEE 喫茶カゼコ」を開いた森風渡さん。その2号店「ANEMOS(あねもす)」が2025年1月、京都北山の閑静な住宅街にオープンしました。時代を感じるインテリアと骨董好きな森さんのセンスが気持ちよく調和した店内で、ゆったりとした時間が流れます。
畑の横にあるレトロ喫茶「ANEMOS」

京都市営地下鉄北山駅から徒歩約8分。閑静な住宅街の、小さな畑の横にある古い洋風の一軒家の2階が自家焙煎のスペシャルティコーヒーとアメリカンワッフルのお店「ANEMOS」です。目指して来なければつい見過ごしてしまいそうな小さな看板の横の階段を上がって2階へ。

レトロな“べんがら色”の腰壁や巾木、花柄の絨毯は建築当時のものをそのまま利用。乳白色のガラスのペンダントライトやテーブル、タペストリーや小物類は森さんが新たに揃えたものなのだそうですが、まるでこの場所に何十年もあったかのようにしっくりと馴染んでいます。

布製のカレンダーは骨董市で見つけたもの。お店の雰囲気とマッチしています。ひとつひとつ丁寧に選んだものだけで作り出された素敵な空間です。
SNSで話題! 旬の果実をたっぷりのせたアメリカンワッフル
コーヒーと並ぶ「ANEMOS」のスペシャリテは、季節のワッフル。10月中旬の取材日はイチジクが主役。春はイチゴ、夏は桃、秋は栗と季節ごとに主役が入れ替わります。ワッフルはベルギータイプではなく、ビッグサイズのアメリカンタイプ。ワッフル自体の甘さは控えめで、フルーツの自然な甘さを引き立てます。

ほどよく熟したフレッシュなイチジクは、甘みがあってやわらかくてジューシーでワッフルにぴったり。京都府城陽市は完熟イチジクの有名な産地で、初秋の京都に来たなら、イチジク系のデザートは必食です。
10月中から11月にかけてはモンブランが登場。モンブランとワッフルの相性抜群です。
定番ワッフルで人気なのは、アフォガード。アフォガードは、バニラアイスクリームにエスプレッソのショットをかけて食べるイタリア発祥のデザートです。コーヒーを極めた森さんが入れるエスプレッソですからコーヒーの香り、濃さともに申し分なく、バニラとの相性も抜群。

ワッフルは最適な温度で焼き上げるので、ふんわり香ばしく、「少し量が多いかな?」と思っていても気づけばペロリと完食してしまうおいしさです。そして、この日はアフォガードのほうが少し長く焼いてあったのかカリッとしていて、ほろ苦く、個人的に好みの味でした。「焼き加減のリクエストはできますか?」と聞いてみたら「OK」とのこと。カリッと食感が好きな方は、カリッと焼いてとリクエストしてみてもいいかもしれません。
コーヒー好きにイチオシ。厳選豆×自家焙煎のハンドドリップコーヒー

豆と焙煎を極める森さんのお店ですので、コーヒーのおいしさは間違いなし。ハンドドリップのコーヒーを3種類、エスプレッソ系としてエスプレッソ・カフェラテ・オーツラテの3種類が用意されています。ハンドドリップのコーヒー豆は豆の仕入れによって不定期に入れ替え。
この日、用意されていたのは「コスタリカ産 ボルカンアズール ゲイシャ アナエロビックナチュラル」「エチオピア産 ディミトゥ ウォシュド」「ブラジル産 イエローブルボン ナチュラル」。

メニュー名にあるアナエロビックは発酵方法、ウォッシュドやナチュラルは豆の精製方法です。豆によって製法が違うので、製法による味の違いを詳しく知りたい方は、森さんに聞いてみて。コミュニケーションもこの店の楽しみのひとつです。

詳しいことはわからなくても、コーヒーとワッフルとレトロ空間でゆったりとした時間を過ごすだけでも価値ありです。
■ANEMOS(あねもす)
住所:京都府京都市北区上賀茂薮田町57−1 2F
TEL:なし
営業時間:12~18時
定休日:木・金曜
アクセス:京都市営地下鉄北山駅から徒歩8分
Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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