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温泉の効果的な入り方5ステップ。のぼせ対策・分割浴で、温泉を120%楽しむ!

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温泉に入るとき、「正しい入り方ってどうすればいい?」と疑問に思うことはありませんか? 正しい手順とマナーを知っておくことで、温泉の効果を存分に実感できるんです。この記事では温泉初心者の方や入り方を見直したい方へ、基本の5ステップや守るべきマナー、効果アップのコツまでたっぷりご紹介。快適な温泉タイムの参考にしてみてくださいね。

Summary

温泉の入り方がわかる基本の5ステップ

温泉に入る女性

温泉デビューでも迷わない! 温泉の入り方には、安全かつ効果的に楽しむための基本的な手順があります。覚えておきたい5つのステップをチェックしましょう。

●ステップ1:入浴前に水分補給
●ステップ2:かけ湯で体を慣らす
●ステップ3:温泉に浸かってから体を洗う
●ステップ4:分割浴で5~10分ずつ入る
●ステップ5:上がり湯はせず水分補給

それぞれのステップについて詳しくご紹介します。

ステップ1:入浴前に水分補給

温泉を楽しむ前に、まずは水分補給から始めましょう。
温泉に入ると体温が上昇し、思っている以上に汗をかきます。脱水症状を防ぐために、入浴前にコップ1杯程度の水を飲んでおくのがおすすめです。
特に長時間の入浴を予定している方や、高齢の方は忘れずに水分補給を。入浴前のひと手間が、快適な温泉タイムを支えてくれます。

ステップ2:かけ湯で体を慣らす

いきなりザブン!はNG。かけ湯で体を温泉の温度に慣らすことが大切です。
急激な温度変化は心臓に負担をかけてしまいます。足先から始めて、膝、腰、肩へと順番にかけ湯をしていきましょう。
かけ湯には体を清潔にするという意味もあります。10杯程度のかけ湯を丁寧に行えば、準備万端で温泉タイムのスタートです。

ステップ3:温泉に浸かってから体を洗う

温泉に入る前は、まずかけ湯をして体を湯温に慣らしましょう。かけ湯で汗や汚れを軽く流せば、そのまま湯船に入ってOKです。
温泉に浸かることで体が温まり、毛穴が開くため、その後の洗浄効果がアップします。また、温泉成分をしっかり肌に浸透させるためにも、最初の入浴は重要なポイント。
目立つ汚れがある場合は軽く洗い流してから入浴し、本格的な洗体は温泉で温まった後がベストタイミングです。ただし、かけ湯をしてから入浴することを忘れないでください。

ステップ4:分割浴で5~10分ずつ入る

温泉の入り方で特に覚えておきたいのが「分割浴」というテクニック。
1回の入浴時間は5~10分程度を目安に、長時間の連続入浴は避けましょう。一度湯船から出て5~10分ほど休憩を挟むのがコツです。
この入浴と休憩を2~3回繰り返す分割浴なら、体に負担をかけずに温泉効果をしっかり実感できます。

ステップ5:上がり湯はせず水分補給

最後は「上がり湯なし」で温泉成分をキープ。
温泉にはさまざまな有効成分が含まれていて、入浴後も肌に残ることで効果が続きます。シャワーで洗い流してしまうのはもったいない!
ただし、酸性が強い温泉や肌に刺激を感じる場合は、軽く流してもOKです。入浴後は再び水分補給をして、ゆっくり休憩しましょう。

温泉の正しい入り方|時間・回数・温度の目安

温泉

「何分入ればいいの?」「何回入っていい?」温泉の入り方で迷いがちな、入浴時間や回数、温度についてまとめました。知っておきたい3つの重要な目安をチェック!

●1回の入浴時間は5~10分が目安
●2~3回に分けて入る「分割浴」が理想
●高温の温泉に入るときの注意点

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1回の入浴時間は5~10分が目安

温泉は短時間でも効果があります。長時間の入浴は体に負担をかけ、のぼせや立ちくらみの原因になることも。そのため、1回の入浴時間は5~10分程度を目安にしましょう。
温泉は成分が濃いので、短時間でも十分な効果が得られます。初めての温泉や高温の湯では、まず5分程度から試してみるのがおすすめです。

2~3回に分けて入る「分割浴」が理想

温泉通が実践している「分割浴」が、実はいちばん効果的です。5~10分入浴したら一度湯船から出て、5~10分程度休憩します。この入浴と休憩のサイクルを2~3回繰り返すのがベスト。
休憩中は脱衣所や休憩室で水分補給をしながらリラックス。分割浴なら体への負担を抑えながら、疲労回復効果もしっかり実感できます。

高温の温泉に入るときの注意点

熱~いお湯が好きな方も、ちょっと待って! 高温の温泉には特別な注意が必要です。
42度以上の高温泉では、入浴時間を3~5分程度に短縮しましょう。高温の湯は血圧が急上昇しやすく、心臓への負担も大きくなります。
高温泉に入る際は、まずぬるめの湯で体を慣らしてから移動するのが安心です。頭に濡れタオルを乗せれば、のぼせ防止にも効果的ですよ。

温泉に入るときに守るべきマナー

風呂桶を持つ女性

気持ちよく温泉を楽しむために、押さえておきたいマナーがあります。知らないと恥ずかしい思いをすることも…。温泉デビュー前にチェックしたい5つの基本マナーをご紹介!

●湯船にタオルを浸けない
●髪が湯に浸からないようまとめる
●浴場内では静かに過ごす
●洗い場では周囲に配慮する
●脱衣所に戻る前に体を拭く

マナーを守って、みんなが快適な温泉タイムを過ごしましょう。

湯船にタオルを浸けない

温泉マナーの基本中の基本! 湯船にタオルを浸けるのは絶対NGです。
タオルには汗や皮脂、洗剤などが付着していて、湯船に浸けると温泉が汚れてしまいます。温泉はみんなで共有する場所だからこそ、衛生面への配慮が大切。
タオルは頭の上に乗せるか、浴場の縁に置いておきましょう。体を隠したい場合でも、湯船の外で使うのがルールです。

髪が湯に浸からないようまとめる

ロングヘアの方は要注意! 髪が湯に浸からないようにする配慮が必要です。
髪をそのまま湯船に入れると、抜け毛が浮いたり、他の方に不快感を与えたりします。ヘアゴムでまとめるか、タオルで覆うなどの工夫をしましょう。

浴場内では静かに過ごす

温泉は心と体を癒す場所。静かな環境作りも大切なマナーです。
多くの人がリラックスや癒しを求めて温泉に来ています。大声で話したり、騒いだりするのは周りの迷惑になってしまいます。
近年は、「黙浴(もくよく)」を推奨している温泉や銭湯も増えています。必要最低限の会話で静かに入浴するというスタイルで、周囲への配慮として広がっています。
浴場内での電話やスマホの使用も厳禁。静かな空間を保つことを心がけましょう。

洗い場では周囲に配慮する

洗い場では「周りへの気配り」が大切です。
シャワーのお湯や石鹸の泡が隣の人にかからないよう注意しましょう。シャワーを使う際は、周囲を確認してから水を出すのがマナー。
使った椅子や桶は、軽く洗ってから元の場所に戻します。次に使う人が気持ちよく利用できるよう、ひと手間の配慮を忘れずに。

脱衣所に戻る前に体を拭く

体が濡れたまま脱衣所に入ると、床が水浸しになって滑りやすくなります。特に高齢の方や子どもにとっては転倒の危険も。
浴室の出口付近で、タオルを使って全身の水気をしっかり拭き取りましょう。脱衣所をきれいに保つ、最後の大切なマナーです。

効果的な温泉の入り方のコツ

温泉に入る女性

せっかく温泉に来たなら、効果を最大限に引き出したい! ちょっとした工夫で、温泉の健康効果がぐんとアップします。温泉通が実践している3つのコツをご紹介。

●頭に濡れタオルで、のぼせ防止
●半身浴で心臓への負担軽減
●食事前に入浴する

今日から実践できるテクニックをチェックしましょう。

頭に濡れタオルで、のぼせ防止

温泉で「頭に濡れタオル」を見かけたことはありませんか? 実はこれ、理にかなった方法なんです。
温泉に入ると体が温まり、頭部に血液が集中してのぼせやすくなります。冷たい水で濡らしたタオルを頭にのせれば、頭部の温度上昇を抑えられます。
タオルが温まってきたら、再び冷水で濡らし直しましょう。特に高温の温泉では効果抜群です。

半身浴で心臓への負担軽減

肩までどっぷり浸かるのが気持ちいい? でも、体への負担を考えるなら「半身浴」がおすすめです。
肩まで浸かる全身浴は、水圧によって心臓に大きな負担がかかります。みぞおちあたりまでの半身浴なら、心臓への負担を軽減しながらじっくり温まれます。半身浴は血行促進効果も高く、疲労回復にぴったり。

食事前に入浴する

「ご飯のあとの温泉が楽しみ!」その気持ち、よくわかります。でも実は、食事前の入浴がベストなんです。
食後すぐに入浴すると、消化に必要な血液が全身に分散してしまい、消化不良を起こす可能性があります。食事の前に入浴を済ませれば、このリスクを避けられます。
なお、旅館の部屋に置かれている温泉まんじゅうには「入浴前に軽く食べるとよい」という昔ながらの知恵があります。温泉に入るとエネルギー消費が増え、空腹時は低血糖でふらつきやすくなるため、糖分補給がのぼせ予防につながると言われています。

空腹すぎる状態での入浴は避け、軽く甘いものをとった上で温泉を楽しむと安心です。食後に入る場合は、最低30分~1時間ほどあけるようにしましょう。

【男女別】温泉の入り方のポイント

お風呂のれん

温泉の入り方には、男女それぞれに気をつけたいポイントがあります。体の特徴や身だしなみの違いによって、注意すべきマナーも変わってきます。

男女別に押さえておきたいポイントをチェック!

●女性の温泉の入り方
●男性の温泉の入り方

それぞれ詳しく見ていきましょう。

女性の温泉の入り方

女性が温泉を楽しむ際の「髪のまとめ方と美容ケア」をご紹介します。
長い髪は必ずヘアゴムでまとめるか、タオルで覆って湯船に浸からないようにしましょう。髪が湯に入ると、他の方に不快感を与えてしまいます。
メイクは入浴前に落としておくのがマナー。化粧品が湯に溶け出すと、温泉の質を損ねる原因になります。
温泉成分によっては肌が乾燥しやすくなるので、入浴後はすぐに保湿ケアを。

男性の温泉の入り方

男性が温泉を楽しむ際は「基本マナーの徹底と配慮」を心がけましょう。
入浴前のかけ湯は念入りに行い、体の汚れをしっかり落とすことが大切です。特に足元や腰回りは丁寧に洗い流しましょう。
浴場内では大声での会話や騒ぐ行為は避け、静かに過ごすことを意識して。他の方との距離感にも配慮が必要です。
ひげ剃りは洗い場で行い、湯船の中では絶対にNG。洗い場で使ったシャワーや椅子は、次の人のために軽く洗ってから戻しましょう。基本的なマナーを守ることが、スマートに温泉を楽しむことにつながります。

まとめ|温泉の入り方を押さえて安心・快適に楽しもう

温泉の入り方について、基本的な手順からマナー、効果的なコツまでたっぷりご紹介しました。
温泉を安全かつ快適に楽しむためには、正しい入浴手順を守ることが何より大切です。入浴前後の水分補給を忘れず、かけ湯で体を温度に慣らしてから入りましょう。1回5~10分の分割浴を2~3回繰り返せば、体への負担を抑えながら温泉効果をしっかり実感できます。

湯船にタオルを浸けない、髪をまとめる、静かに過ごすといったマナーを守ることも忘れずに。頭に濡れタオルをのせたり、半身浴を取り入れたりすれば、のぼせ防止や心臓への負担軽減といった健康効果もアップします。

男女それぞれの注意点を意識しながら、この記事でご紹介した温泉の入り方を実践してみてください。正しい知識とマナーを身につければ、温泉がもっと楽しく、もっと快適になりますよ。素敵な温泉タイムをお過ごしください。

photo:pixta

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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