【東原妙子のおでかけコーディネートvol.2】きちんとなのに差がつくパーティスタイル
ファッションエディターの東原妙子です。毎月テーマをたてて、私服コーディネートをご紹介する連載。第2回は、パーティスタイルについて。パーティだからといって、急に頑張りすぎて悪目立ちするのは避けたいし、かといって、あまりに普段通りのカジュアルも場違いだし…と、あれこれ考えた結果、結局無難なワンピースに落ち着く、という人も多いようです。でも、せっかくのハレの日! ワクワクと心躍る華やかなドレスアップスタイルを楽しみつつも、いつもの自分らしさも忘れない。そこに、トレンド感もひとさじ。目指したいのは、そんなドレスアップスタイルです。
Summary
パンツを選ぶことで、ドレスアップ上級者に見える
ワンピースを着る女性が大半のパーティの場で、パンツを履く。それだけで、ぐっと大人っぽくてドレスアップ慣れした感じに見えますよね。ワイドパンツにブラウスやジャケットでもいいけれど、きっと一番失敗が少ないのは、オールインワンだと思います。上下の組み合わせに悩まず、ワンピースと同じ感覚でコーディネートできるし、全身を覆ってくれるので実は体型カバーにも有効。自分の体型に似合ってすっきり見える一枚を選んだら、あとは小物次第でさまざまなアレンジができる万能の一枚です。
艶やかサテン、透けるレース。“素材感”で格上げを
今回選んだのは、光沢があって肩がキャミソールタイプのオールインワン。夜のパーティならこれ一枚でもいいのですが、結婚式など昼間のパーティなら肌の露出はもう少し控えめに。このとき、上に何かをはおるよりも、透けるレースのブラウスを下に重ね、その繊細な素材感でいっそうドレッシーな印象に仕上げたい。このオールインワン、普段はTシャツやカットソーを重ねてデイリーに着ているアイテムなんです。そういう“いつものテイスト”を取り入れることで、トレンド感や頑張りすぎないこなれた雰囲気が出せるはず。
靴とバッグは本格的にフォーマルなもの、がルール
デイリーにも着られる服だけに、中途半端なものを合わせるとたちまちカジュアルになってしまうので、靴とバッグは思い切りフォーマルなものを合わせるのがルールです。バッグは、小さなカクテルバッグ。手にもつ姿がエレガントに決まります。そして、靴はヒールがあってもなくてもよいと思いますが、かっちりベーシックなパンプスは避けて。そのアのドレスコードによりますが、一般的にはベロアやサテン素材、ビジューのついたもの、また形は華奢なサンダルなど、足もとから抜け感と華やかさをアピールしたいですね。
赤リップと大ぶりアクセサリーでドラマチックに
仕上げのアクセサリーも重要。ガチャガチャとたくさん飾るよりも、大ぶりのイヤリングをしたら、手もとは厳選したダイヤモンドのジュエリーをあしらって、大人らしく品のいいクラスアップを。また、パーティというと、急に盛りに盛ったヘアメイクで現れて「一体、誰!?」となる人がたまにいますが、私は普段よりは手をかけるとはいえ、あまり特別なまとめ髪やメイクをしないことが多いんです。なので、ヘアメイクがカジュアルなぶん、真っ赤なリップを効かせて“おめかし感”を演出します。
パーティは、いつもと違うおしゃれを楽しめる場。無難なだけじゃない、ちょっと差のつくスタイルを探してくださいね。