書店が運営するカフェ&バー「SLow Page 麻布台ヒルズ店」で、こだわりドリンクと楽しむ読書時間
忙しい毎日で、気づけば本から遠ざかっている…。そんな方にこそ訪れてほしい、とっておきのサードプレイスを「麻布台ヒルズ」で見つけました。書店が手がけるカフェ&バー「SLow Page 麻布台ヒルズ店」(すろーぺーじ あざぶだいひるずてん)です。コーヒーと本、そして少しのお酒が重なり合う癒しの空間をご紹介します。
書店の中にある、8席だけのカフェ&バー
東京メトロ・六本木一丁目駅から徒歩約7分の場所にある複合施設「麻布台ヒルズ」、タワープラザ4階へ。今回訪れたのは、京都発の老舗書店「大垣書店」の一角にひっそりとたたずむカフェ&バー「SLow Page 麻布台ヒルズ店」です。
書店併設のカフェと聞くと、広い客席で本を読むスペースを想像しがちですが、ここはカウンター8席のみというコンパクトな造りが特徴。

足を踏み入れてみると、まず感じるのはほどよい“おこもり感”。にぎやかな商業施設内にありながら、時間の流れがふっと緩むような空気があります。隣接するギャラリースペースとの兼ね合いでテーブル席は配置できないそうですが、結果、他店にはない落ち着いた空間が誕生しました。
「ブックカフェ」というよりも、コーヒーも飲めて、お酒も飲めて、たまたま横に本屋さんがある—そんな自然な距離感。わざわざ“本を読みに行く”という気負いがなく、「ちょっと座りたい」「ひと息つきたい」という感覚で立ち寄れるのが、この店ならではの魅力です。
食事やお茶、バータイムを楽しめる「SLow Page 麻布台ヒルズ店」。昼どきは上層階のオフィスで働く人たちのテイクアウト利用が多く、12時~13時30分頃がやや混雑する時間帯。一方、14時以降は比較的入りやすく、ゆっくり過ごしたい人におすすめです。夜は20時まで営業していて、仕事帰りに一杯だけ、という使い方も可能。
客層はオフィスワーカーや麻布台ヒルズの居住者が中心。ご近所の常連さんが、ふらっと立ち寄ります。書店のざわめきも心地よく聞こえ、女性ひとりでも入りやすい空間です。
サイフォンコーヒーと名物カレー。昼夜選べる2つのセット
まずオーダーしたいのが、サイフォン式で淹れるコーヒー。京都・北山の焙煎所で自家焙煎された豆を使用し、目の前で丁寧に抽出されます。コポコポと音を立てながら仕上がっていく様子は、つい眺めてしまうほど。
一杯の注文で約2杯分と量もたっぷり。まろやかで角のない味わいで、ゆっくり本を読みながら飲むのにちょうどいいバランスです。価格は800円と、この立地を考えると良心的。
あわせたいスイーツは、同ガーデンプラザA 2階にあるチョコレート専門店「Minimal(みにまる)The Specialty 麻布台ヒルズ」のしっとりなめらかな「生ガトーショコラ」770円。「この生ガトーショコラを食べたくてSLow Pageに来る」という人もいるのだそう。チョコレートのコクがしっかりありながら重すぎず、コーヒーとの相性も抜群です。
もうひとつの看板メニューがカレー。日替わりで提供されますが、なかでも「欧風ビーフカレー」1400円はゴロっとした牛肉が存在感たっぷりで、食べごたえ十分。

ルーはオリジナルで、ごはんにはバターとチキンコンソメで下味がついています。ひと口目はやさしく、あとからじんわりスパイスの余韻が広がる味わい。
このほかグリーンカレー、バターチキンカレー、パキスタンカレーが日替わりで登場し、訪れるたびに違う味を楽しめるのもポイントです。
ドリンクはウイスキーや日本酒、カクテルなどアルコールも充実。なかでも「山崎ハイボール」1400円は量もたっぷりで、カレーとの相性のよさに驚かされます。昼はコーヒーとケーキ、夜はカレーとハイボール—時間帯によって表情が変わるのも、この店の楽しさです。
本と器と人。「大垣書店」がつくる“居場所”としてのカフェ&バー
「SLow Page 麻布台ヒルズ店」を訪れて改めて感じたのが、細部まで行き届いた空間づくり。コーヒーカップやプレート、カレースプーン、お水のグラスまで、すべてが京都ゆかりの作家たちによるもの。
実際に店で使われている器の一部は購入することができ、気に入ったものがあれば“連れて帰れる”のもうれしいポイント。
カウンターの天板や各席に配置されたトレイには、木に和紙を貼った素材を使用。やわらかな質感と落ち着いた色合いが、視覚的にもリラックスさせてくれます。紙の本が並ぶ書店と、その一角にある和紙を多用したカフェ&バー。紙の世界が地続きでつながり、肩の力が抜けるような居心地のよさです。

カウンター8席というコンパクトさゆえ、お客さん同士やスタッフとの距離が近く、自然と会話が生まれることもあります。話上手なスタッフさんとのちょっとしたやり取りや、本好きの常連さんとの何気ない会話が、思いがけず楽しい時間になることも。

この店を手がけるのは、京都発祥の老舗書店「大垣書店」。麻布台ヒルズ店は、「大垣書店」として初の東京進出店舗であり、書店・ギャラリー・雑貨店・カフェ&バーがひとつになった複合型の書店です。
単に本を売る場所ではなく、“本と人、人と人がつながる場”を目指しているのが「大垣書店」のスタイル。店内ではギャラリー展示やイベントが行われることもあり、訪れるたびに新しい発見があります。

本が好き。コーヒーが好き。お酒も好き。そんな“大人の好き”が重なる人にとって、「SLow Page 麻布台ヒルズ店」はまさに理想的な場所。ひとりで静かに過ごしてもよし、誰かと語らってもよし。本と飲みものをそばに、とっておきのサードプレイスを見つけました。
近所にあったら毎日通いたい、まさにそんな一軒です。「大垣書店」で本を買って、「SLow Page 麻布台ヒルズ店」へ。本を身近に感じられる新習慣を始めてみませんか?
■SLow Page 麻布台ヒルズ店(すろーぺーじ あざぶだいひるずてん)
住所:東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ タワーズプラザ4F
TEL:03-5570-1700
営業時間:11~20時(フード19時30分LO、ドリンク19時45分LO)
定休日:無休
Text:山田裕子(editorial team Flone)
Photo:斉藤純平(editorial team Flone)
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