森の隠れ家レストランで、草津の地食材を凝縮した絶品イタリアンを

森の隠れ家レストランで、草津の地食材を凝縮した絶品イタリアンを

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日本屈指の温泉として知られる草津。温泉地だけあって、グルメというと和食のイメージが強いですが、実は本格イタリアンが味わえる隠れ家レストランがあるんです。地元の天然食材をふんだんに使った、この地だからこそ味わえる知る人ぞ知る「草津イタリアン」をご紹介します。

Summary

日本最初のペンションに併設するレストラン

その本格イタリアンが味わえるのは、温泉街から少し離れた「綿貫ペンション」内にある「リストランテ アル ロドデンドロ」。

綿貫ペンションは、昭和44年(1969)に創業し、日本で最初のペンションとして知られている老舗ですが、そのペンションの3代目である綿貫龍秀さんが2003年にオープンさせたレストランです。

ペンションの玄関とは別に、半地下のような少し低い位置にレストランの入口があり、中に入るとこぢんまりしたレストランスペースが広がっています。

木を基調にした素朴な店内で、シェフに案内され、緑色のクロスが掛けられた席に座ると目線が地面と同じ高さになり、なんだか森の隠れ家に来たかのような気分になります。

鹿やイノシシなどのジビエ、キノコなど地元の天然食材がたっぷり

こんな穴場レストランで味わえるのは、鹿やクマ、イノシシなど、地元の山に生息する野生の生き物を調理するジビエや、天然のキノコなど。この地ならではの山の恵みを多彩に料理してくれるのです。

お店の入口にも鹿や熊の毛皮がかかっていたりして、ちょっとドキリとすることも。お話しを伺ってみると、野生動物の皮をはぐところからシェフ自ら行うそう。かなりの本格派です。

イタリアで修業したシェフによる手間暇かけたコース

イタリア各地で修業をしたシェフの綿貫さんは、生まれも育ちも草津という生粋の草津っ子。イタリアの人気レストランで磨いた腕と、地元の食材について知り抜いた経験で草津ならではのイタリアンを仕立てます。

鹿や熊をハムにしたり、釣ってきたニジマスを燻製にしたり、天然のキノコをピクルスにしたり。時間と手間をかけて丁寧に作り上げた前菜からコースがスタート。

珍しいものばかりですが、思っていたよりもクセが少なく食べやすくびっくり。熟練のシェフだから出せる味わいなんだな、と感心してしまいました。

前菜のほかに、パンやパスタにメイン、デザートなどが付いて盛りだくさんのランチコースは5400円。パンやパスタ生地、デザートやプチ菓子まですべて手作りの手間暇かけた味わいです。

草津温泉へ行く際にはぜひ、季節の草津の味覚を堪能しに訪れてみてくださいね。すべてシェフが一人で切り盛りしているので、訪れる際には予約を忘れずに。

text:五島薫
photo:幡原裕治

  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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