バーナーの炎でアツアツ体験!ガラス工房でオリジナルアクセ作り
房総半島の山間にある小さなガラス工房「アルコス」。ここでは耐熱ガラスと酸素バーナーを使って、自分だけのオリジナルアクセサリーを製作できます。「アルコス」のガラスアクセサリーは、角度や光の当たり具合によって表情が変わってなんだか不思議な雰囲気。緑あふれる里山の中で、宇宙みたいなネックレスを作ってみませんか。
手作りの工房に流れるスローな空気を堪能
房総半島の山間部にあるアルコスまでは、都心から車で約2時間半。自然たっぷりの景観を楽しみながらのんびりと車を走らせていると、緑の中から現れたのは小さな工房。なんとこの工房、ブラジル人のオーナー、ソウザ・ムリロさんの手作りなんです。
きれいに手入れされていて気持ちのいいお庭。晴れた日はここに来ただけで癒しのパワーが充填されそうです。
工房の中に入ると、目に飛び込んでくるのは光を反射してキラキラと輝くガラス細工たち。大自然の中にあるからか、物語の中に迷い込んだような気分に。
アクセサリーを作る前に、アルコスのガラス細工について教えてもらいました。ここで使っているのはボロシリケイトガラスという耐熱ガラス。普通のガラスとは違って細かい造形ができるそう。
先端が黄色いガラス棒には銀が入っており、バーナーでかける温度によって、低い順から紫→青→黄色→白と色が変化するとのこと。この時点ではできあがりがまったく想像できません!
バーナー体験で心も体も温度急上昇!
説明もそこそこに、さぁアツアツ体験!開始とともに現れるこの炎…!一般的なガラス細工ののんびりとしたイメージと違って、酸素バーナーで直接ガラスを熱していく作業はドキドキが止まりません。
最初は酸素バーナーの勢いにかなりビクビクしてしまいますが、説明を聞きながら作業をしているとだんだんと慣れてきます。ここからしばらくバーナーでの作業になるので、説明やアドバイスはきちんと聞いて安全に作業してくださいね。
バーナーで熱を加えてガラスをやわらかくしたら、台にムニュッと押し付けて平らにし、土台を作ります。固かったガラス棒が簡単に変形するのが面白い!
今度は銀入りのガラス棒も一緒に温めて、ガラス玉にポツポツと刺しドットを書いていきます。この段階では何がどうなっているのかサッパリわからないのですが、何度も繰り返していくうちに集中モードに。ガラスにガラスを刺す感触がなんとも独特で、これはハマります。
この作業でガラス玉に描かれるデザインが決まってしまうとのことですが、素人にはまだ完成品が想像できません…。
デザインを施す作業が終わったら、オニキスパウダーを付けて再びガラスにバーナーの炎をあてます。せっかくのデザインが消えているようにしか見えませんが…!
まるで宇宙のよう!神秘的なアクセサリーの完成
オニキスパウダーを付けて仕上げると、そこにはまるで宇宙のように神秘的なガラス玉が!透明のガラス球にただガラス棒を刺していっただけなのにこの輝きと模様。思わず胸がときめきます。
最後に、紐を通すための穴の部分を作ります。できたガラス玉に別のガラス棒を熱しながら接着し、キリを使って穴の形を少しずつ整えたらバーナー作業は終了!ネックレスにするための革紐を選びます。
どの色にしようか迷うなぁ~。ふと目線を紐から上にあげると、紐かけにもかわいらしいガラス玉が!思わずテンションが上がります。
開始から1時間で完成!光の当たり具合によって表情が変わる、幻想的なアクセサリーができました。ペンダントのほかに、置物やビー玉も作れます。大切な人へのプレゼントにもおすすめです。
text:高橋みゆき
photo: 向井紀代子
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