別府温泉ってどんなところ? 「べっぷ地獄めぐり」や「別府八湯」、アクセス、グルメまで完全ガイド
別府温泉に行くなら、どの温泉地に泊まり、何を楽しむかがポイント。「べっぷ地獄めぐり」や別府ロープウェイからの絶景、名物グルメまで、1日でもしっかり満喫できます。別府温泉へのアクセスや泉質の違い、旅のスタイル別の宿選びもチェックして、自分だけの別府温泉旅行を計画してみませんか?
別府温泉ってどんなところ?|別府温泉へのアクセス方法

別府温泉は、大分県別府市に位置する日本を代表する温泉地。別府市公式データによると、源泉数は2832、湧出量は毎分10万1910ℓと、いずれも日本一を誇ります。
別府温泉の最大の特徴は、「別府八湯」とよばれる8つの温泉地が市内に点在していること。それぞれの温泉地で異なる泉質や効能を楽しめます。温泉の蒸気を活用した「地獄蒸し料理」や、観光名所として有名な「ぺっぷ地獄めぐり」など、温泉文化と観光が融合した独自の魅力があります。
別府温泉へのアクセス方法
別府温泉は別府市内全域に広がる温泉地の総称のため、公共交通機関でのアクセスの場合はJR別府駅を目指すのが基本。JR別府駅から各温泉地へ移動する形になります。主要な交通手段別のアクセス方法をまとめました。別府駅から各温泉地へは、路線バスやタクシーで移動できます。
別府八湯の温泉地の泉質と特徴をチェック

別府八湯とは、別府市内に点在する8つの温泉地の総称。それぞれの温泉地で、異なる泉質や雰囲気を楽しめます。別府八湯は下記の8つで構成されています。
●別府(べっぷ)温泉
●浜脇(はまわき)温泉
●観海寺(かんかいじ)温泉
●堀田(ほりた)温泉
●鉄輪(かんなわ)温泉
●明礬(みょうばん)温泉
●柴石(しばせき)温泉
●亀川(かめがわ)温泉
それぞれの温泉地の特徴を詳しく紹介します。
別府(べっぷ)温泉
特に北浜地区には、海を望む客室や浴室、露天風呂などをもつ設備の整った宿泊施設が多いです。また、大正13年(1924)創業のレトロなムードの「駅前高等温泉」や砂湯もある「竹瓦温泉」などの共同浴場も多数あり、手軽に別府の湯を楽しめます。地獄めぐりの定期観光バスも別府駅から運行しています。
浜脇(はまわき)温泉
圧注浴や気泡浴、寝湯、打たせ湯、サウナなどを備えるクアハウス型の温泉で、日帰り入浴施設の「湯都ピア浜脇」をはじめ、「浜脇温泉」などの共同浴場が多数点在していて、気軽に温泉が楽しめます。宿泊施設も比較的エコノミーな料金で宿泊できる施設が数軒あります。
観海寺(かんかいじ)温泉
地熱が豊富で湯煙も多く立ち上り、温泉情緒も漂います。「杉乃井ホテル」併設の棚湯の眺望が見事な「スギノイパレス」、コバルトブルーに温泉の色が変化する「いちのいで会館」など、多彩な温泉で日帰り入浴も楽しめます。大型温泉リゾートや小規模な高級旅館から、湯治向きの宿までバラエティに富む宿が点在。
堀田(ほりた)温泉
市営温泉のなかで入湯客数ナンバーワンを誇る「市営堀田温泉」や、渓谷沿いに露天風呂がある「夢幻の里」などの日帰り入浴施設があります。初夏にはホタルも見られます。
鉄輪(かんなわ)温泉
宿泊施設は、高級和風旅館から湯治向きの宿まで多彩に揃います。瀧湯がある「ひょうたん温泉」や大衆演劇が連日楽しめる「ヤングセンター」など、バラエティーに富む日帰り入浴施設があるのも、湯の街別府を代表する温泉地ならでは。
明礬(みょうばん)温泉
硫黄分をたっぷり含んだ温泉が豊富に湧出し、湯治向きの宿や日帰り入浴施設が山里に点在。「別府温泉保養ランド」の露天鉱泥湯は、美肌を求める女性客で賑わいます。「岡本屋売店」で販売する温泉噴気で蒸した「地獄蒸しプリン」も温泉土産の名物になっています。
柴石(しばせき)温泉
内湯のほかに、露天風呂、蒸し湯、貸切風呂がある市営の共同浴場の「柴石温泉」ほか、湯治向きの宿泊施設もあります。近くにある地獄めぐりの「血の池地獄」「竜巻地獄」も別府を代表する観光地。
亀川(かめがわ)温泉
宿泊施設は、湯治向きの宿から露天風呂付きの客室を持つ宿まで、多彩な宿泊施設が点在しています。
別府温泉の人気観光スポット

別府温泉には温泉以外にも魅力的な観光スポットが数多くあります。代表的な観光スポットは下記の通り。
●べっぷ地獄めぐり
●別府ロープウェイ
●別府タワー
それぞれのスポットの特徴を詳しく紹介します。
べっぷ地獄めぐり
7地獄のうち、海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄は国指定名勝。代表的な海地獄は涼しげなコバルトブルーですが、泉温は98℃。龍巻地獄は一定の間隔で熱湯が勢いよく噴き出す間欠泉。血の池地獄の真っ赤な池の色の正体は酸化鉄で、噴気までが赤みを帯びて見えます。この龍巻と血の池は他の地獄から約3kmほど離れているので、タクシーかバスを利用するのがおすすめ。
海地獄
別府地獄巡りのひとつ。1200年前の鶴見岳爆発でできた、別府地獄のなかで最大の面積を誇ります。鮮やかなコバルトブルーの色はとても地獄には見えませんが、実は摂氏98℃の熱湯。そのお湯をオーブンの鉄板に流し込んで蒸し焼きにした「地獄蒸し焼きプリン」は、表面はほんのり焦げてパリッと香ばしく、中はとろっとなめらか。海地獄へ行ったらぜひ味わってくださいね。
鬼石坊主地獄
灰色の熱泥の沸騰する様子がツルツルの坊主頭に似ていることからその名がついた、別府の地獄めぐりのひとつ。血の池地獄同様に、『豊後風土記』に登場するほど歴史が古く、1950年代後半に一旦閉鎖されるものの、復活を願う声に応えて平成14年(2002)に再開されました。施設奥にある温泉館(別途有料)も人気。
かまど地獄
別府鉄輪温泉にある、「地獄の噴気を使った実験ショー」や3丁目のコバルトブルーの源泉を使用した足湯、温泉の蒸気を利用した「のど・肌の湯」、飲む温泉などを楽しめる体験型観光施設です。
1丁目から6丁目までの地獄があり、1カ所でさまざまな地獄を満喫できます。園内の売店では、かまど地獄名物の温泉ピータン(蒸しタマゴ)や醤油プリンも販売していて人気。また、土産売店では、限定の「ゆずこしょう醤油」や「3丁目のバスパウダー」、大分の銘菓などがあります。
鬼山地獄
別名ワニ地獄。クロコダイル・カイマンなど、熱帯地方の子ワニから大ワニ約60頭が温泉池にうごめいています。迫力満点のエサやりシーンは必見!
白池地獄
風情ある和風庭園内にある、青みを帯びた白色の池。噴出時には無色透明な湯が、池に落ちると温度と圧力の低下により青白く変わるといわれています。
もうひとつの目玉は温泉熱を利用した熱帯魚館で、巨大魚ピラルクやピラニアなどが飼育されています。国の名勝にも指定。
血の池地獄
「べっぷ地獄」めぐりのメインスポット。園内には足湯があり、10円玉を入れると酸性の湯でピカピカに。『豊後風土記』に「赤湯泉」と記された歴史ある場所で、国の名勝に指定されています。
龍巻地獄
一定の間隔で、105℃の熱水と噴気が地中から噴き上がる間欠泉の地獄。石囲いで止められていますが、実際は約30mほど噴き出す力があります。同様の間欠泉はアイスランドやニュージーランドにもありますが、ここほど短い周期では噴き上がらないそう。
別府ロープウェイ
別府タワー
別府温泉のおすすめ旅館・ホテルの選び方
別府温泉は、別府八湯とよばれる8つの温泉地で構成されています。旅行のスタイルや目的に合わせて温泉地を選ぶと、より快適に別府温泉を楽しめます。
ひとり旅、女子旅、カップル旅行のそれぞれに適した温泉地を紹介します。
ひとり旅におすすめの温泉地
ひとり旅には別府温泉と浜脇温泉がおすすめ。別府温泉はJR別府駅周辺に位置するため、アクセスが便利で観光の拠点に適しています。素泊まりプランが充実したビジネスホテルや湯治宿が多く、気軽に利用できます。
浜脇温泉は共同浴場が点在していて、地元の人と交流しながら温泉を楽しめます。地元ガイドが案内してくれる「別府八湯ウォーク」に参加すれば、ひとりでも別府の魅力を深く知ることができます。
女子旅におすすめの温泉地
女子旅には鉄輪温泉と亀川温泉がおすすめ。鉄輪温泉は湯けむりが立ち上る情緒ある温泉街で、地獄蒸し体験やおしゃれなカフェが楽しめます。温泉街の散策やむし湯体験など、女子旅ならではの思い出作りに最適です。
亀川温泉は美人の湯として知られ、美肌効果が期待できます。色浴衣のレンタルサービスがある宿も多く、温泉街での写真撮影も楽しめます。
カップルにおすすめの温泉地
カップル旅行には明礬温泉と柴石温泉がおすすめ。明礬温泉は標高約350mの高原に位置し、別府市街地や別府湾を一望できます。湯の花小屋が立ち並ぶ景観が美しく、ロマンチックな雰囲気を楽しめます。
柴石温泉は国民保養温泉地に指定された静かな温泉地で、露天風呂付き客室がある宿も多くあります。プライベートな空間で2人きりの時間を過ごせます。
別府温泉のグルメ
別府温泉では、温泉の恵みを生かした独自のグルメを楽しめます。 温泉の蒸気を使った調理法や、戦後に伝わった麺料理、大分の海の幸を使った郷土料理など、別府ならではの食文化が根付いています。
●地獄蒸し料理
●別府冷麺
●とり天
●だんご汁
●りゅうきゅう
●関あじ・関さば
●やせうま
●地獄蒸しプリン
地獄蒸し料理

地獄蒸し料理は、温泉から噴出する約100℃の蒸気で食材を蒸す調理法。 江戸時代から鉄輪温泉で用いられてきた伝統的な調理法で、塩分を含む温泉蒸気で蒸すため食材本来のうまみが引き出されます。 油を使わずヘルシーで、野菜や魚介類、肉、卵などさまざまな食材を蒸すことができます。
鉄輪温泉周辺には地獄蒸し体験施設が複数あり、自分で食材を蒸す体験ができます。 施設で食材を購入できるため、手ぶらで気軽に楽しめます。
別府冷麺

別府冷麺は、1950年頃に旧満州から引き揚げた料理人が始めたといわれるご当地グルメ。 昆布やカツオなど、魚介ベースの和風だしのスープと、そば粉入りのコシのある麺が特徴です。 専門店系は太めでもちもちした麺、焼肉屋系は中細でつるつるした麺が一般的で、牛肉チャーシューとキムチが添えられます。
別府市内には60~70店舗で提供されていて、専門店、焼肉店、居酒屋など幅広い店舗で味わえます。 湯上がりにさっぱりと楽しめる別府のご当地グルメです。
とり天

とり天は、鶏肉に天ぷら粉で衣をつけて揚げた大分県の郷土料理です。醤油やニンニクで下味をつけた鶏肉を天ぷら粉で揚げ、練りからしを添えた酢醤油やポン酢で食べるのが一般的。
唐揚げより油が少なくさっぱりしていて、カボスを搾ってもおいしく味わえます。 別府市内のレストラン、定食屋、居酒屋など多くの飲食店で提供されていて、大分県民のソウルフードとして親しまれています。
だんご汁

だんご汁は、小麦粉を練って薄く帯状に引き延ばしただんごを、味噌仕立ての汁に入れた大分県の郷土料理。 大分県は米作りに適さない土地が多く、麦などの穀物栽培が盛んだったため、粉食文化が根付きました。米が不足していた時代に、米の代わりとして日常的に食べられていた料理です。
だんごはうどんよりもコシが強く、歯応えがある食感が特徴。 しいたけや煮干しでだしをとり、麦味噌で味付けするのが一般的で、根菜類や里芋などの野菜をたっぷり入れます。
りゅうきゅう

りゅうきゅうは、新鮮な魚の刺身を醤油、酒、みりん、ごま、しょうがで作ったタレに漬け込む大分県の郷土料理。 漁師のまかない飯、また刺身の保存食として南部の沿岸地域から大分県全域に広まりました。 名前の由来は諸説あり、沖縄(琉球)の漁師から伝わったという説や、ごま和えの「利休和え」が変化したという説があります。
アジ、サバ、ブリ、カンパチなど旬の魚を使い、タレに漬けることでとろりとした食感が生まれます。 そのまま食べるほか、ごはんに盛った「りゅうきゅう丼」や「りゅうきゅう茶漬け」も人気。 大分県内のスーパーや飲食店で広く提供されていて、県民食として親しまれています。
関あじ・関さば

関あじ・関さばは、大分市佐賀関沖の豊後水道で一本釣りされ、佐賀関で水揚げされる高級ブランド魚。 瀬戸内海と太平洋の水塊がぶつかり合う速吸(はやすい)の瀬戸は潮流が速く、豊富なプランクトンに恵まれた海域で、身が引き締まり脂がほどよくのった魚が育ちます。
一本釣りで釣り上げた魚は生きたまま船のいけすに運ばれ、水面上で品質を判断する「面買い(つらかい)」で売買されます。 出荷時には「活けじめ」を施し、鮮度を保ったまま発送されます。 刺身が最もおいしく、関あじは7~9月、関さばは12~3月が旬です。 大分名産のカボスを搾るとうまみが一段と増します。
やせうま

やせうまは、小麦粉を練って平たく延ばしたものを茹で、きなこと砂糖をまぶした大分県の郷土料理。 平安時代、貴族の若君が乳母の「八瀬(やせ)」が作ったおやつを気に入り「八瀬、うま」とねだったことから名付けられたと言われています。 大分県では古くから麦の栽培が盛んで、小麦粉を使った粉食文化が発展しました。
家庭でのおやつとして日常的に食べられているほか、学校給食や飲食店でも提供されています。 お盆や七夕にお供え物として作られる習慣も。 スーパーや土産物店ではやせうま用の生麺や乾麺も販売されていて、和菓子にアレンジした商品も人気です。
地獄蒸しプリン

地獄蒸しプリンは、温泉の蒸気で蒸し上げたプリンで、別府温泉の名物スイーツです。温泉に含まれるミネラルによる独特の風味が特徴。県産の牛乳と卵、砂糖、生クリームを使ったシンプルな無添加プリンで、ほろ苦いカラメルソースが絶妙です。濃厚でコクがある味わいながら甘さ控えめで、固めの食感。
現在では別府市内の30店舗以上でさまざまな地獄蒸しプリンが販売されていて、それぞれに個性があります。地獄めぐりの観光と合わせて楽しめる別府ならではのスイーツです。
別府温泉のお土産
別府温泉には、温泉の恵みを活かした特産品や郷土の味を楽しめるお土産が揃っています。
江戸時代から続く伝統製法の湯の花、明治時代から続くざぼん漬など、歴史と文化が詰まった品々が魅力です。 大分のソウルフードをおせんべいにしたユニークな商品や、家庭で別府の味を楽しめる調味料まで、多彩なお土産が観光客を楽しませます。
ここでは、別府温泉を訪れたら手に入れたい代表的なお土産を紹介します。
ざぼん漬

ざぼん漬は、柑橘類のざぼん(別名・文旦[ぼんたん・ぶんたん])の皮を砂糖と水飴で炊き上げた別府の伝統銘菓。 明治時代に別府の菓子職人が鹿児島で皮の砂糖漬を教わり、別府名物として広めたのが始まりとされています。ざぼんの皮の白い部分を使用し、上品な甘さと柑橘ならではのほろ苦さが特徴。
ひとつひとつ手作業で丁寧に作られ、全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞した商品もあります。 そのまま食べるほか、ヨーグルトに混ぜたり、クリームチーズと合わせてクラッカーにのせたりと、アレンジも楽しめます。 お茶やコーヒー、紅茶だけでなく、お酒のおつまみとしても最適。
湯の花(入浴剤)
湯の花は、明礬温泉の温泉噴気を利用して結晶化させた天然の入浴剤です。 江戸時代から続く伝統的な製造技術は、国の重要無形民俗文化財に指定されていて、湯の花小屋で約1カ月かけて採取されます。 温泉成分を含むミネラル豊富な入浴剤で、神経痛、リウマチ、冷え性、肩こりなどに効能があります。
まとめ|別府温泉の魅力を存分に楽しもう
別府温泉は、源泉数・湧出量ともに日本一を誇る世界有数の温泉地。 別府八湯とよばれる個性豊かな温泉地が点在し、それぞれ異なる泉質と雰囲気を楽しめます。 地獄めぐりや海地獄などの観光スポット、地獄蒸し料理やとり天などのグルメ、湯の花やざぼん漬などのお土産も充実しています。
日帰り入浴から宿泊まで、目的や予算に応じた温泉の楽しみ方ができるのも別府温泉の魅力。 温泉の恵みを五感で感じながら、心身ともにリフレッシュできる別府温泉にぜひ訪れてみてください。
Photo:pixta
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