【石垣島】八重山そばを食べるならココ!「八重山そば処 来夏世」
石垣島をはじめとする八重山諸島で、島人のソウルフードとして愛される「八重山そば」。人気店のひとつ「八重山そば処 来夏世(やえやまそばどころ くなつゆ)」では、店主一家に伝わるレシピが長年継承されています。
先代のおばぁから受け継いだ伝統の味
創業約25年の「八重山そば処 来夏世」は、地元客にも観光客にも高い人気を誇る名店です。
自慢の八重山そばは、80歳で開業した初代の内原スエさんが子どものころから食べていたという昔ながらの島の家庭の味。代替わりした現在も、そのレシピを守り続けています。
沖縄県の郷土食として知られる沖縄そばは、島やエリアごとに特徴が異なります。石垣島や竹富島、西表島などの八重山諸島で食べられている八重山そばは、鰹だしが利いたスープに丸麺を合わせ、甘辛く煮た細切りの豚肉と八重山かまぼこ、島ネギをトッピングするのが定番のスタイル。
現在はスープや麺、具に変化をつけた個性派の八重山そばを提供する店も増えていますが、初めて八重山そばを食べるならまずはこちらの正統派な一杯を味わってみるのがおすすめです。
メニューは「八重山そば」の大・中・小と、「じゅーしー」(沖縄風炊き込みご飯)、「赤米のご飯」、「大根の漬物」というシンプルな構成。
「八重山そば」(中)と好きなご飯、漬物が揃った「八重山そばセット」も用意されています。
黄金色のスープはあっさりと上品な味わい。豚骨をベースに鰹や昆布も使用しているため、味に奥行きがあります。ぜんぶ飲み干したくなる、滋味豊かなスープなのです。
合わせる麺は創業50年以上の老舗、金城製麺所製。細めのストレート丸麺が、マイルドな塩味をベースにしたスープとよく絡みます。
まずはそのまま味わい、途中から卓上の調味料で味の変化をつけてみてください。 八重山そばに欠かせない香辛料「ピパーチ」(島コショウ)や、「コーレーグース」(島トウガラシを泡盛に漬けたもの)、七味トウガラシが用意されています。
ピパーチはシナモンのように甘くさわやかな香りとほんのりとした辛味がある粉末状のスパイス。すっきりとした味のスープにも、甘辛く煮た豚肉ともよく合います。
コーレーグースは特に辛さが強いので、まずは少しずつ試してみましょう。アルコール分を含むため、子どもとシェアする場合は使わないように気をつけてください。
ちなみに、石垣島には金城製麺所も合わせて数軒の製麺所があり、スーパーや個人商店で八重山そばの麺を気軽に買うことができます。
今回ご紹介した丸麺のほかに平麺も並び、島人はそれぞれ好みや用途に合わせてチョイスします。出来合いの八重山そば用スープや八重山蒲鉾などと一緒に購入すれば、自宅でも島の味を再現できます。ピパーチやコーレーグースもスーパーやみやげ店で購入可能です。
八重山そばのお供にぴったりの「じゅーしー」
八重山そばとぜひ一緒に味わってほしいのが「じゅーしー」。
豚肉のだしを利かせた沖縄風の炊き込みご飯で、島の家庭では行事のときなどに食されます。
「来夏世」は豚肉に加えて干し椎茸やゴボウを具に使い、フレッシュなピパーチの葉を刻んで香りを添えています。じゅーしーは数量限定なので、日によっては正午過ぎに売り切れることも。必ず食べたいなら早めの時間に訪問しましょう。
ご飯ものはじゅーしーのほかに、古代米を炊き込んだ素朴な味わいの「赤米」が用意されています。どちらも食べてみたいという場合は、じゅーしーと赤米を半分ずつ盛り合わせた「ハーフ」を選ぶことも可能。単品でも、八重山そばセットでも同様に対応してもらえます。
八重山そばもご飯類も、落ち着いた風合いのやちむん(沖縄の焼き物)の器で供されるのが嬉しいポイントです。
気取らない民家風の雰囲気も素敵
「八重山そば処 来夏世」の客席は屋内と屋外に用意されています。
屋内に掘りごたつ式の座敷席とテーブル席、屋外にテーブル席があり、子ども連れやグループでも利用しやすい雰囲気。
席の予約は受け付けていません。特に正午前後は席が埋まっていることがありますが、客席はスムーズに回転していくので庭の景色を眺めたりしながら待ちましょう。
開店は午前10時と一般的な食堂よりもやや早め。そのため、少し遅めの朝食として利用することもできます。
駐車場は店舗裏の敷地と、隣の契約駐車場にあります。小学校と幼稚園が隣接した住宅地にあるため、来店時の運転には気をつけてください。

民家のような空間で島人が愛する八重山そばを堪能すれば、この島で暮らしているような気分が味わえそうです。
■八重山そば処 来夏世(やえやまそばどころ くなつゆ)
住所:沖縄県石垣市石垣203
TEL:0980-82-7646
営業時間:10〜14時
定休日:水・木・日曜
石垣島ついてもっと詳しくお知りになりたい方は、発売中の『るるぶ石垣宮古竹富西表島’27』をご覧ください!

Text:江川優奈(やいまワークス)
Photo:西野嘉憲(やいまワークス)
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。




