もうもうと立ち上る湯けむりが幻想的!夜の湯畑さんぽが楽しい
あたりを包み込む湯気、立ち込める硫黄の香り…温泉地は、訪れるだけでなんだかほっこり幸せな気分になります。せっかく行くなら日本の三名泉として人気を集める草津温泉がおすすめ。実は、フォトジェニックなスポットとして夜の「湯畑」に注目が集まっているんです。浴衣姿でのんびりと夜の湯畑さんぽに出かけてみませんか。
湯けむりに包まれる!草津のランドマーク
全国から多くの観光客が訪れる草津温泉。中心街には温泉宿のほかにも飲食店やみやげ店などが集まり活気があるのが魅力です。
なかでも必ず訪れたいのが温泉街の中心にどーんと構える、草津温泉のシンボル・湯畑。エメラルドグリーン色のお湯が勢いよく流れ落ちる迫力ある風景に驚きます。
そもそも「湯畑」って何なのでしょうか……
湯畑というのは、草津に湧く主要な6源泉のひとつ。なんと毎分約4000ℓものお湯が湧き出ているのだとか。
湧き出た熱々のお湯は、7本の長い湯樋(ゆどい)を通り、湯滝となって滝壺へ流れ落ち、温泉宿や足湯などに送られる仕組みになっています。
この行程によって、加水することなく適温のお湯になるのだそう。温泉の効能が薄まらずにダイレクトに効果が発揮されるのはうれしいポイントですね。
ベストショットを狙いたい。湯畑ライトアップ
昼間見学しただけで満足しがちですが、実は夜の湯畑がフォトジェニックと話題なんです。
暗闇の中で紫、青、白……と時間ごとに多彩な色に照らし出される様子はついつい見入ってしまうほど。立ち上る湯気と相まって、より幻想的な風景を生み出します。
色が移り変わっていく湯畑ライトアップは通常3色ですが、季節によって色が変化することも。カメラを構えて自分好みのベストショットを狙ってみてはいかがでしょうか。ちなみに、毎日夕暮れ時〜23時まで見ることができます。
夜の湯畑さんぽは魅力がいっぱい
「湯もみと踊り」ショーで人気の「熱乃湯(ねつのゆ)」では、毎晩20時〜「草津 温泉らくご」を開催。落語が披露されるのはなんと湯船の前!草津ならではの落語体験もなかなか風情があっておすすめです。
帰る前に湯畑周囲の飲食店でテイクアウトして、湯畑を眺めながらの一杯、なんてことも。
湯上がり後も浴衣姿でさんぽしたくなる!そんな夜の湯畑をのんびり満喫してみてはいかがでしょうか。
text:田中朝子
photo:草津温泉観光協会/幡原裕治/氏家岳寛
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