鎌倉でのんびりリセット。静寂のお寺で深呼吸を|リピ旅 鎌倉・湘南 #04

鎌倉でのんびりリセット。静寂のお寺で深呼吸を|リピ旅 鎌倉・湘南 #04

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週末、ちょっとだけ日常を離れて、鎌倉・湘南へ。そんな気分にぴったりの一冊、JTBのムック『リピ旅 鎌倉・湘南』から、おすすめスポットをピックアップして紹介する連載企画。第4弾は、観光地化されていない「静寂のお寺」をご紹介します。古都・鎌倉は、いつも観光客で大賑わい。休日ともなれば、混雑は必至です。しかし、地元の方々だけが「良さ」を知る、隠れた名刹を訪ねると、喧騒とは無縁な世界が広がっています。常時開放されていないため人が少なく、静かに自分と向き合える場所・・・。そんなとっておきのお寺へ。

Summary

知る人ぞ知る「苔寺」でスロートリップ/妙法寺

妙法寺

鎌倉駅周辺の喧噪を抜けて、大町エリアの閑静な住宅街のさらに奥へと歩いていくと、雑木林に囲まれたお寺が見えてきます。延文2年(1357)、鎌倉に入った日蓮聖人が最初に庵を結んだ地に広がる「妙法寺」。春と秋は一般公開されるものの、夏と冬は土・日曜、祝日のみ。開放日が通常の寺社より絞られていることもあってひとけが少なく、知る人ぞ知る穴場スポットです。

妙法寺の本堂

総門の脇を抜けて山野草に囲まれた参道を進むと、まず現れるのが本堂。文政年間(1818〜1830)に建てられたケヤキ造りの重厚な建造物です。注目は唐破風付きの向拝(本堂の庇部分)。随所に繊細な彫刻が施され、獅子や龍、鳳凰などが年季を感じさせます。

まずは心静かに手を合わせ、御利益祈願。厄除けをはじめ学業成就や交通安全などが期待できるそうです。

妙法寺の仁王門

ここから先が、「妙法寺」の魅力を象徴するエリアになっています。本堂の裏手には木々の緑に映える朱塗りの仁王門。さらにその先には、静けさに包まれた林の中に、まっすぐ石段が延び、まさに「聖域」といった趣です。

妙法寺の石段

石段に近づくと、急峻な崖に青々と苔が繁茂しているのがわかります。実はこの光景こそ、「妙法寺」が苔寺と呼ばれているゆえん。悠久の時の流れを感じさせる、古都・鎌倉ならではの景観が楽しめます。

妙法寺の洞穴

境内最奥部には、草木が生い茂る洞穴に石像などが安置され、静謐なムードを演出。耳をすませば、聞こえるのは木々の葉ずれの音や鳥のさえずりのみ。足を止めて、静かに深呼吸をしたくなる・・・そんな環境です。

洞穴

かつては江戸幕府11代将軍・徳川家斉が篤く崇拝するほど隆盛を誇った「妙法寺」。それから150年以上を経て、山あいの自然に溶け込むようにたたずむ姿は、訪れる人々に「日本古来の美」をそっと教えてくれているようです。

■妙法寺(みょうほうじ)
住所:神奈川県鎌倉市大町4-7-4
TEL:0467-22-5813
営業時間:9時30分~16時30分
定休日:7月第2週〜9月中旬、12月第2週〜3月中旬の土・日曜、祝日のみ拝観可能
料金:拝観300円

「いしにえの鎌倉」と出会える別天地/覚園寺

覚園寺

金沢街道の最奥部に広がる二階堂エリアは、源頼朝が最初に鎌倉幕府を構えた「大倉御所」のお膝元でした。そのため鎌倉幕府ゆかりのお寺が多く集まっています。
そのなかでひときわ異彩を放っているのが「覚園寺」。2代執権・北条義時に起源を持つお寺ですが、長らく参拝客を限定してきたため、建造物のみならず境内の自然環境も、手つかずのまま保存されているのです。

覚園寺の苔のじゅうたん

境内に入ると、まるで鎌倉時代にタイムスリップしたかのような光景が広がっています。ところどころにそびえる巨木の間からやわらかな木漏れ日が差し、その根元には苔のじゅうたん。鎌倉特有の谷戸地形を凝縮したような景観に出会えます。

覚園寺の本堂・薬師堂

さらに本堂・薬師堂のたたずまいも重厚。北条義時が建てた大倉薬師堂を起源に持ち、室町時代初期に再建されたのちも、修繕を重ねながら脈々と保存されてきました。まさに鎌倉の歴史とともに歩んできた建造物なのです。

覚園寺ご本尊の薬師三尊坐像と、かたわらに並ぶ十二神将立像

薬師堂の中に足を踏み入れると、その深い歴史をひしひしと実感できます。ご本尊の薬師三尊坐像と、かたわらに並ぶ十二神将立像は国の重要文化財。十二神将立像のひとつである戌神将像は、北条義時の命を救ったという伝承も息づく歴史遺産です。
ご利益は、厄除けや心願成就、病気治癒など。神聖な空間に身を委ねて祈りを捧げれば、自ずと心が洗われていきます。

覚園寺の紅葉

秋には境内のモミジやカエデ、イチョウなどがいっせいに色づき、紅葉の名所に早変わり。とは言え、混雑が少ないのでゆっくりと木々の彩りを鑑賞できます。特に愛染堂の周りは圧巻です。
ただし、境内は撮影不可なのでご注意を。美しい眺めはカメラではなく、心の中に刻むのが「覚園寺」ならではのルールなのです。

■覚園寺(かくおんじ)
住所:神奈川県鎌倉市二階堂421
TEL:0467-22-1195
営業時間:10~16時
定休日:4月27日、8月1〜31日 、12月20日〜1月7日、荒天日
料金:拝観500円

新しい発見がぎゅっとつまった
鎌倉湘南の最新案内

Text:五島薫
Photo:古根可南子(妙法寺)/氏家岳寛(覚園寺)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●この記事は『リピ旅 鎌倉・湘南』に掲載した記事をもとに作成しています。

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