【大阪・鶴橋】コリアタウンの隠れ家「Panga」へ。韓国料理のイメージを覆す、洗練された“モダン韓国料理”を味わう
大阪コリアタウンの老舗「班家食工房(ぱんがしょくこうぼう)」が全面リニューアル。2025年9月、レストラン・カフェ・物販を併設する複合型施設「Panga(ぱんが)」として誕生しました。なかでも話題なのは、伝統と革新が織りなす“モダン韓国料理”。賞味期限1分の「クリスピーキンパ」や特製味噌とポルチーニ茸のソースで煮込んだ「黒毛和牛のカルビチム」など、伝統的な韓国料理の枠組みを大胆に再解釈した全6品のランチコースが味わえます。
1948年創業の徳山物産が手がける旗艦店「Panga」

JR大阪環状線鶴橋駅・桃谷駅から徒歩約15分。日本最大級の大阪コリアタウンで韓国の食文化を牽引してきた老舗「班家食工房」が2025年9月に全面リニューアル。旗艦店である韓国ライフブランド「Panga」をオープンしました。モダン韓国料理を提供する話題のレストランをはじめ、カフェや物販を併設した複合施設に多くの人を集めています。
“モダン韓国料理”が味わえるレストラン「Panga table」

木の温もりと開放感が共存する吹き抜けのレストラン「Panga table(ぱんが てーぶる)」で味わえるのは、伝統と革新が織りなす“モダン韓国料理”。レビューで「韓国料理の枠を超えた食体験」と評されるように、フランス料理を思わせるような繊細な盛り付けと五感を刺激するコース料理が味わえます。
目の前に料理が運ばれてきたら「これが韓国料理!?」と驚くこと間違いなし。これまで味わったことがないような斬新な料理が次々と登場する「ランチテイスティングコース」を体験しました。従来の韓国料理のイメージを覆す、コース内容を詳しく紹介します。
コースの始まりを告げるアミューズは「米飲(ミウム)」。“米の飲み物”と書くその名の通り、「米飲」は韓国で古くから離乳食として食べられてきました。はじめて「Panga table」の料理を味わう人への挨拶の意味を込めて。米粉に豆腐を加えたなめらかな米飲に、スダチが香るいりこだしを添えて。
また、兵庫県産甘エビのねっとりとしたうま味がたまらない「甘えびのセウジャン」はプルコギ風味のフォーム(泡)で味わう斬新なひと皿。添えられたレモンの皮がふわりとさわやかに香ります。
「カクテキ」の奥行きのある香りにも驚き。大根キムチをウイスキーオークで燻製しているそうで、芳醇で力強い香りにうっとりします。アミューズはどの料理も香りが豊かで余韻があり、次なる料理に期待感が高まります。
さっそく「Panga table」のスペシャリテが運ばれてきました。コース料理のメニューは年2回変更されるのですが、こちらの「賞味期限1分のクリスピーキンパ」だけは変わらず味わうことができるという自信作 。世界的なグルメガイドブックにも掲載されたNYの韓国料理レストランへのリスペクトから生まれた個性的な料理です。
ひと口食べればパリパリと弾ける海苔の食感と香ばしさに驚くはず。海苔とご飯という伝統的な組み合わせでありながら、はじめて食べる新鮮な味わいです。「Panga」自慢のいりこだしでうま味たっぷりに炊き上げたご飯とトリュフオイル、香ばしく揚げた海苔が織りなすスペシャリテ。
まるでフランス料理のように美しく盛り付けされたひと皿が運ばれてきました。なんと黒毛和牛とポルチーニ茸をPanga特製味噌で煮込んだもの。実際に味わってみると、ポルチーニ茸の濃厚で芳醇な香りとテンジャンの甘みとコクがマッチします。ソースの味わいには奥行きがあり、肉のうま味がひと際引き立ちます。
通常コムタンスープといえば白濁しているものですが、「Panga table」では究極のクリアスープを味わうことができます。鹿児島県産の黒豚の赤身部分を煮込み、うま味を丹念に抽出したクリアスープに浮かぶ軟らかい肉。肉の下にはスープのうま味をたっぷり吸ったご飯が隠れています。

コース限定のデザートは、コーン茶が香るミニフィナンシェ。芳醇なバターの香り、アーモンドの濃厚なコク、ほどよい塩のアクセントのなかにコーン茶の甘みと香ばしさを添えて。
どの料理においても素材にこだわり、コースで3300円とは思えないクオリティの高さ。伝統の味わいを大切にしながらも、現代的な感性で韓国料理を再構築した料理を通じて、非日常の美食体験ができます。また、コースのほかに冷麺や特製まぜそばなどアラカルトも用意されています。
そして興味深い点は、この料理に使われているいりこだしやPanga特製味噌、調味料などを物販コーナーで購入できるところです。料理にインスパイアされたら、ぜひ家庭でもさまざまなアイデアを試してみてください。
オリジナルブレンドコーヒーやスイーツが楽しめるカフェも

レストランの隣にはカフェ「Panga The Sharing Cup(ぱんが ざ しぇありんぐ かっぷ)」もあります。こちらもレストラン同様、木の温もりに包まれた安らぎのひとときが過ごせます。
カフェの焼き菓子はすべて店内でベイクされています。なかでも特に人気があるのは「プレーンフィナンシェ」。ごまかしのきかないシンプルなレシピだからこそ、配合は緻密に、焼き上げは丁寧に。焦がしバターの香りとアーモンドの香りを最大限に引き出し、これぞ王道のおいしさを堪能できます。お供はPangaオリジナルブレンド豆を使用したカフェラテ。焦がしバターの芳醇な香りとしっとりとしたフィナンシェの食感がシルキーなラテに最高にマッチします。
Pangaオリジナルブレンド豆を生地に練り込んだコーヒーフィナンシェもぜひ。ブラジルとグアテマラ、コロンビアをブレンドした豆は、コク・甘み・酸味のバランスがとれた味わい。その絶妙なフレーバーを焼き菓子でも堪能できます。
「Panga The Sharing Cup」で密かな人気を集めるのは「バナナパウンドケーキ」。しっとり焼き上げた生地からはバナナの優しい甘みと香りがふわりと漂います。おいしさの決め手は特製キャラメルソースを絡めたバナナブロック。キャラメルのほろ苦さとぎゅっと凝縮されたバナナの甘みが絶妙なアクセントに。
また、「チャンククッキー」を頬張ると、バターのリッチな風味のあとにどこか懐かしくて深いコクを感じます。このコクの正体はPanga特製味噌。バターの風味に韓国味噌がもつ大豆のうま味や塩気がマッチします。そしてゴロゴロとリッチに入ったチョコチップがおいしさに追い討ちをかけます。どちらもコーヒーとの相性も抜群。
伝統の味とノウハウが詰まったオリジナル調味料などが並ぶ物販コーナー

物販コーナーには料理が楽しくなるアイテムが揃います。伝統とノウハウをもとに現代の食卓に合わせたパンチャン(おかず)を提供するコーナーも。パッケージもシンプルかつスタイリッシュで贈り物にもおすすめです。
「Panga basic」というコーナーにはだしパックやスープの素などが販売されています。こちらはそのままでもおいしく、アレンジ次第で自分らしい韓国料理が楽しめる基本ライン。商品にそれぞれナンバーがあり、1から10まで揃えておけば、おいしい韓国料理を簡単に作れてしまうというもの。特に料理の基本中の基本となる「1」の「万能いりこ出汁」はだしとして煮出したり、そのままふりかけとして使ったりしてもOK。ほかにも「スンドゥブの素」や「濃縮ソルロンスープの素」などもあり、時短で本格的な韓国料理が家庭で再現できます。
本格的な「チキンストック」(鶏がらスープ)作るのは、本当に根気のいる作業です。家庭で再現するにはあまりに手間と時間がかかる工程もこの一本で解決。基本はお湯100mlに対して小さじ1杯。これだけで鶏のうま味が凝縮された深みのある絶品スープの完成です。野菜炒めや焼きそばの味付けに。鍋料理のシメの雑炊に一滴たらせば高級料亭のような奥深い味わいに激変します。ぜひいろんな料理に試してみてください。
新物の「済州島ゆず茶」も大人気のアイテムです。なんと柚子が55%も含まれており、ジャムになる寸前までたっぷり果実が使われています。一般的なゆず茶とは一線を画す、フレッシュな風味と香りをぜひ。お湯で割ってホットゆず茶に。ヨーグルトに添えてデザートとしても。レストランではサムジャンにゆず茶を混ぜてソースとして提供しており、とても好評だったそうです。華やかなパッケージでたっぷり1kgもあり、贈り物にも喜ばれそう。

大阪コリアタウンに新たな韓国料理の風を吹き込む「Panga」はいかがだったでしょうか。韓国の伝統的な味わいを大切にしながらも、韓国料理の新しい可能性を探求するメニューの数々が新鮮な体験をもたらせてくれます。手軽でありながら、本格的な韓国料理を作りたい人にとって「Panga Basic」のアイテムは役に立ちます。ぜひ持ち帰って、食卓にも創造性を吹き込んでみてくださいね。
■Panga (ぱんが)
住所:大阪府大阪市生野区桃谷4-5-15
TEL:06-6718-1100
営業時間:レストラン11〜15時(14時LO)、カフェ9〜18時(17時30分LO)、物販10〜18時
定休日:無休
アクセス: JR大阪環状線鶴橋駅・桃谷駅から徒歩約15分
Text:鴨 一歌
Photo:松本朋也
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