絶景と音楽で没入感たっぷり! 箱根ロープウェイに新ゴンドラ「音箱(OTOBACO)」体験レポ
箱根ロープウェイでは「Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)」による世界初の立体音響システムを搭載したゴンドラ「音箱(OTOBACO)」が2026年4月13日(月)から運行スタート! 景色を「見る」だけでなく、「音で体験する」新しいロープウェイって? メディア向け内覧会でひと足先に体験乗車したスタッフが気になる魅力をご紹介します。
✓「音箱(OTOBACO)」とは?

箱根を代表する観光地・大涌谷への鉄板アクセスといえば、箱根ロープウェイ。早雲山駅〜大涌谷駅〜桃源台駅を結び、車窓からの絶景も楽しめる人気ルートです。
今回、箱根ロープウェイに登場したのが、「音箱(OTOBACO)」。ゴンドラの眺望に音楽をかけあわせ、“音で体験する箱”をコンセプトにした世界初の立体音響ゴンドラです。
案内によると、「視覚と聴覚で一体的に箱根の自然や空間を体感できるだけでなく、心で感じる景色の創造や想像力をかきたてる、これまでにない観光体験を提供します」とのこと。
一体どんな体験ができるのか、実際に乗って確かめてきました。
✓「音箱(OTOBACO)」搭乗体験!

さっそく早雲山駅から「音箱(OTOBACO)」に乗り込みます。見た目はほかのゴンドラと変わらない…? 実は動き出してからその魅力がわかるのです。

天井を見上げると黒い箱があり、これこそが「音箱(OTOBACO)」の要となる装置。ゴンドラ内には「Dolby Atmos®」対応のスピーカー8台と、ウーファー(低音用スピーカー)2台が取り付けられています。
「Dolby Atmos®」は、前後左右だけでなく頭上を含めた立体的な空間で音が動く音響技術。まるで音に包まれるような、臨場感と没入感のあるサウンドが特徴です。
今回、この「Dolby Atmos®」をロープウェイのゴンドラに搭載するのは世界初とのこと。移動空間そのものを“音の体験”として楽しめるよう設計されています。
音楽は「晴れ」と「雨」の2種類。天気によって、2種類の音楽を使い分ける仕様になっています。
晴れの日は「Soundscape in Owakudani」、雨の日は「Searchlight in Owakudani」という楽曲が流れます。
作曲を手がけたのはKOSEN(こせん)さん。
TVアニメや映画、ドラマの劇伴を数多く手がけるほか、国内外のアーティストのサウンドプロデュースも行っています。KOSENさんは作曲にあたり実際に乗車し、ロケーションを確認しながらインスピレーションを高めていったそう。

早雲山駅を出発してまもなく、「晴れ」の音楽が流れてきました。
ゴンドラから望む山々や谷、空の広がりに寄り添うよう設計されたピアノ協奏曲で、景色を主役に引き立てながら、没入感を高めてくれます。

山をのぼっていく眺望を楽しんでいると、「立ってみると音の響きが変わりますよ」と案内が。天井にはつり革があり、安全に配慮すれば立ち上がることも可能です。
実際に立ってみると、音の広がり方が変わるのを感じます。
位置によっても聞こえ方が異なり、空間全体で音を楽しめるのが印象的でした。
そして山を越える直前、音楽が盛り上がり、視界が一気に開けます。
立体音響の余韻に包まれながら、ほどなくして大涌谷駅に到着。
約10分間の、特別な空中散歩でした。
実はこのあと、特別に雨の日バージョン「Searchlight in Owakudani」も体験させてもらいました。
心の中にある箱根の景色を想像して制作されたデジタルミュージックで、重低音のビートとキラキラした効果音が印象的なサウンド。
視界が限られる状況でも、「旅の価値を損なわず、雨の日ならではの静かで印象的な体験を提供したい」とのことでした。
晴れの日とはまた異なる魅力があり、むしろ没入感はさらに高まりそうです。
ちなみに、プロジェクトにかかわった音響設計の担当者によると、「音箱(OTOBACO)」の実現までには2年以上かかっていて、国の認可を受けるまでの手続きが大変だったそう。「実際に完成して試乗したときは、関係者がみな感極まっていました」というエピソードを教えてくれました。
✓「音箱(OTOBACO)」に乗るには?

「音箱(OTOBACO)」として使用されるゴンドラは103号機と104号機。実はこの2つのゴンドラだけ、床の一部が透明ガラス(グラスハッチ)になっています。

通常のゴンドラは乗り合いなので、「音箱(OTOBACO)」を利用すれば貸し切りで移動できるのが魅力。最大16人までですが、1人や2人でも運賃のほか2500円を払えば利用できます。友人や家族連れで楽しむのも素敵ですが、記念日デートなどカップルにもおすすめです。
■音箱(OTOBACO)(おとばこ)
運行期間:2026年4月13日(月)~ 通年運行、10分毎の発車(1時間に6回)
料金:1組2500円(別途1名当たりの運賃が必要。乗車定員16人)
乗車区間:早雲山駅から大涌谷駅までの片道
支払方法:早雲山駅チケットカウンターで当日申し込みの上、現地精算
※悪天候や繁忙時には中止の可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
■箱根ロープウェイ(はこねろーぷうぇい)
住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300 早雲山駅
TEL:0465-32-2205
営業時間:9~17時(12~1月は~16時15分)
料金:全線片道2000円、往復3000円
公式サイト:https://www.hakonenavi.jp/hakone-ropeway/
✓箱根・大涌谷観光を箱根ロープウェイで楽しもう!
「音箱(OTOBACO)」は早雲山から大涌谷までの片道体験型。大涌谷到着後、桃源台(芦ノ湖)方面へ向かうには乗り換えになるので、下車後は通常便で芦ノ湖方面へもアクセスできます。5月はツツジが満開になるので、これからの季節はおでかけにぴったり!

早雲山駅では足湯に浸かりながら景色が楽しめる「cu-mo箱根」(写真)、大涌谷駅では展望エリア「ちきゅうの谷」に立ち寄れば、さらに素敵な休日になりますよ。
Photo:星裕水、小田急箱根
Text:星裕水
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