有馬温泉

【兵庫】有馬温泉ってどんなところ? “関西の奥座敷”のアクセス・泉質・観光スポットまで徹底ガイド

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有馬温泉に行ってみたいけれど、「金泉・銀泉の違いは?」「日帰りでも楽しめる?」「観光やグルメは何がおすすめ?」と迷っていませんか? アクセスや泉質、温泉街さんぽの楽しみ方まで、旅のヒントをまとめてご紹介します。

Summary

有馬温泉ってどんなところ?

有馬温泉 駅名看板

有馬温泉は、兵庫県神戸市北区に位置する、日本を代表する温泉地で「日本三古湯」のひちつ。「日本三古湯」とは、『日本書紀』などの古文献に登場する歴史ある温泉を指し、有馬温泉・道後温泉(愛媛県)・白浜温泉(和歌山県)が該当するとされています(諸説あり)。

また、有馬温泉は「日本三名泉」ともいわれます。室町時代の詩僧・万里集九が詩文集に記し、江戸時代には林羅山が「天下の三名泉」として有馬温泉・草津温泉(群馬県)・下呂温泉(岐阜県)の3つを広めました。

有馬温泉はこの両方に名を連ねる、日本でも稀有な温泉地です。

有馬温泉へのアクセス方法

有馬温泉へは、電車・バス・車のいずれでもアクセスできます。おもなアクセス方法は下記の通り。

交通手段
ルート
所要時間
電車
三宮駅→神戸市営地下鉄谷上駅→神戸電鉄有馬口駅→有馬温泉駅
約30分
電車
JR大阪駅→JR三ノ宮駅→神戸市営地下鉄谷上駅→神戸電鉄有馬口駅→有馬温泉駅
約1時間10分
バス
新神戸駅→三宮バスターミナル→有馬温泉(有馬エクスプレス号)
約30分
バス
大阪国際空港(伊丹)→有馬温泉(阪急バス直行)
約30分
阪神高速北神戸線「有馬口IC」降車後、県道51号を約3km
大阪市内から約50分

※表は左右にスクロールできます

なお、温泉街周辺の駐車場は休日を中心に混雑することが多いため、公共交通機関の利用がおすすめです。

7つの泉源について

有馬温泉には、温泉街に点在する7つの泉源があります。散策しながら巡ることができ、「泉源めぐり」は有馬温泉ならではの楽しみ方のひとつ。おもな泉源は下記のとおりです。

源泉名
種類
泉温
天神泉源
金泉
99.4℃
有明泉源
金泉
90.1℃
妬(うわなり)泉源
金泉
100.5℃
極楽泉源
金泉
98.1℃
御所泉源
金泉
63.9℃
太閤泉(飲泉場)
金泉
42.3℃
炭酸泉源
銀泉
18.3℃

※表は左右にスクロールできます

各泉源では湯煙が立ち上る様子を間近で見られます。高温の泉源には近づけない場合があるため、安全に配慮しながら見学しましょう。

有馬温泉の泉質と特徴|金泉・銀泉

金の湯

有馬温泉のお湯は、大きく「金泉」と「銀泉」の2種類に分けられます。

環境省が療養泉として指定する9つの泉質(単純性温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉) のうち、有馬温泉には硫黄泉と酸性泉を除く7つの泉質が含まれていて、世界的にも珍しい多くの成分が混合した温泉です。それぞれ泉質や見た目、効能が異なります。

金泉(含鉄ナトリウム塩化物強塩泉)の特徴と効能

金泉は、鉄分と塩分を豊富に含む有馬温泉を代表するお湯です。湧き出した直後は無色透明ですが、空気にふれると鉄分が酸化し、独特の赤茶色に変わります。金泉のおもな特徴と効能は下記のとおり。

特徴・効能
詳細
保湿・保温効果
塩分が肌に薄い皮膜を作り、保湿効果が持続する。メタ珪酸を多く含むため、肌ざわりがマイルドになる
冷え性・腰痛・筋関節痛の改善
高い塩分濃度により体が芯から温まり、湯冷めしにくい
殺菌作用
感染性皮膚疾患や慢性湿しんへの効果が期待できる
アレルギー性皮膚疾患への効果
カルシウムイオンが豊富に含まれていて、じんましんや傷・やけどへの効果が期待できる
※表は左右にスクロールできます

おもな適応症は、炎症性および非炎症性のリウマチ疾患、外傷、手術後のリハビリテーション、慢性附属器炎、機能性不妊症、自律神経系障害、乾癬(かんせん)です。

銀泉(炭酸泉・放射能泉)の特徴と効能

銀泉は、炭酸を含んだ温泉とラドン泉を含む放射能泉の2種類からなる、無色透明でさらりとしたお湯です。金泉とは対照的な見た目と泉質をもちます。銀泉のおもな特徴と効能は下記のとおり。

種類
特徴・効能
炭酸泉
毛細血管の拡張により血流が増加するとされ、高血圧症や末梢動脈閉塞性疾患、機能性動脈循環障害、機能性心疾患への効果が期待できる。飲用すると胃液の分泌を刺激し、食欲増進の効果もあるとされている
放射能泉(ラドン泉)
呼吸器からラドンガスを取り込むことで全身の組織へ働きかけ、自然治癒力を高めるとされている。硬直性脊椎症、関節の退行性症状、慢性痛風、更年期障害、気管支性ぜんそくなどが適応症とされている
※表は左右にスクロールできます

金泉・銀泉の両方を楽しむ「湯めぐり」は、有馬温泉ならではの楽しみ方。公共の外湯「有馬本温泉 金の湯」では金泉を、「有馬温泉 銀の湯」では銀泉を日帰りで体験できます。下記で詳しくご紹介します!

有馬温泉の日帰り温泉施設

有馬温泉では、宿泊をしなくても日帰りで名湯を楽しめる施設が複数あります。公共の外湯として「有馬本温泉 金の湯」と「有馬温泉 銀の湯」の2ヵ所があるほか、26種類のお風呂が揃う温泉テーマパーク「有馬温泉 太閤の湯」もあります。旅のスタイルや目的に合わせて選ぶことができます。

有馬本温泉 金の湯

有馬温泉街の中心部にあり、有馬温泉の源泉の一つ、金泉を引き込んだ外湯(共同浴場)が金の湯です。2階にある男女別の大浴場は、有馬の伝統工芸で使う竹をイメージした「一の湯」、瑞宝寺公園の紅葉をイメージした「二の湯」があり、低温の「ぬるゆ」と高温の「あつゆ」2つの湯船があります。赤褐色で鉄分と海水の2倍強の塩分濃度を含む金泉のほか白湯も。無料の足湯が建物外に備わっています。

有馬温泉 銀の湯

「温泉寺」や「極楽寺」など寺社が集まる、有馬温泉の閑静な地にあります。2つある大浴場は太閤秀吉が入湯した岩風呂をイメージして造られています。銀泉の湯は、ラジウム泉と炭酸泉の湯を混合して利用。男湯・女湯それぞれに打たせ湯などが備わっています。

有馬温泉 太閤の湯

有馬温泉の日帰り入浴施設。手ぶらでOKの、有馬最大の歴史探訪クアテーマパーク。有馬の名湯、金泉、銀泉、炭酸泉(人工)が揃うのはここだけ。全26種類の風呂と岩盤浴が楽しめます。男女の露天風呂は、月替わりで入替えとなり、レストランやボディケア施設も充実しています。

有馬温泉の人気観光スポット

温泉街

有馬温泉は温泉だけでなく、歴史ある建物や自然豊かな公園、体験施設など、多彩な観光スポットが揃っています。温泉街はコンパクトにまとまっているため、徒歩で効率よく巡ることができます。おもな観光スポットは下記の通りです。

  • 湯本坂・温泉街散策
  • ねね橋・太閤橋
  • 太閤の湯殿館
  • 瑞宝寺公園
  • 有馬玩具博物館
  • 六甲有馬ロープウェー
  • 有馬ます池

湯本坂・温泉街散策

湯本坂は、有馬温泉駅から「有馬本温泉 金の湯」へと続くメインストリート。かつての有馬本街道の面影を残す石畳の坂道沿いには、炭酸せんべいの手焼き店や食べ歩きグルメの店、土産もの店などが軒を連ねます。浴衣姿で散策する観光客も多く、温泉街ならではの情緒を感じながら散歩を楽しめます。

ねね橋・太閤橋

有馬川に架かる朱色の「ねね橋」は、温泉街を代表するフォトスポット。豊臣秀吉の正室・ねねにちなんで名付けられ、橋のたもとにはねねの像が立っています。

近くにある「太閤橋」には豊臣秀吉の像があり、2体の像は有馬川を挟んで向かい合うように配置されています。春の桜や秋の紅葉の季節には特に美しく、夜はライトアップされた幻想的な風景も楽しめます。

太閤の湯殿館

平成7年(1995)の大震災で壊れた「極楽寺」の庫裏下から、秀吉ゆかりの「湯山御殿」跡とみられる遺構が現れました。ここでは蒸し風呂や岩風呂の遺構、出土品などを見ることができます。

瑞宝寺公園

「黄檗宗瑞宝寺」があった跡地。現在は伏見桃山城の遺構という山門だけが残っています。豊臣秀吉が「いくら見ていても飽きない」と賞賛したという「日暮らしの庭」は、燃えるような紅葉の季節が特にすばらしいです。

有馬玩具博物館

温泉街の中心にある博物館。ドイツのミニチュア人形やブリキのおもちゃなど、ヨーロッパを中心に集められた約4000点のおもちゃが収蔵されています。実際に動かしたり、さわることができるコーナーや、遊び方の実演紹介もあります。

六甲有馬 ロープウェー

神戸市街・大阪湾を一望する六甲ガーデンテラスのある「六甲山頂」と、日本三名泉の湯けむり漂う「有馬温泉」を約12分間で結ぶ六甲有馬ロープウェー。空中散歩を楽しみながら、四季折々に表情を変える六甲山のダイナミックな自然を満喫できます。

また、六甲山上には「六甲高山植物園」や「六甲山アスレチックパーク GREENIA」など、手軽に楽しめるレジャー施設が充実。温泉でのんびりした後はロープウェーで六甲山上へ。

六甲山

六甲山は、言わずと知れた関西有数の名山。山上へは、ケーブルカーやロープウェーで手軽に登ることができるのも魅力。六甲山上には、市街地より5℃低いという冷涼な気候を生かし、世界の高山植物や寒冷地植物など約1500種を栽培している「六甲高山植物園」や、日本最大級のアスレチック施設「六甲山アスレチックパーク GREENIA」、見晴らしがすばらしい「六甲ガーデンテラス」など、施設が充実していてゆっくり楽しめます。

有馬ます池

有馬温泉にあるニジマスの管理釣り場。貸し竿営業なので、手ぶらで入園できます。釣り料は料理代込みで3匹1400円、4匹目からは1匹ごとに280円追加。釣りとニジマス料理(唐揚げ)をセットで楽しめます。また園内には縁結びの神・大国主命をまつる「鱒ます恋こい神社」があり、デートスポットにもなっています。


有馬温泉の旅行スタイル別おすすめの楽しみ方

風呂桶を持つ女性

有馬温泉は、ひとり旅から家族旅行、カップル旅行まで幅広いスタイルで楽しめる温泉地。旅行の目的や、同行者に合わせた楽しみ方を紹介します。

  • ひとり旅におすすめの過ごし方
  • 女子旅におすすめの過ごし方
  • 子連れ・家族におすすめの過ごし方
  • カップルにおすすめの過ごし方

それぞれ詳しく解説していきます。

ひとり旅におすすめの過ごし方

ひとり旅には、自分のペースでゆっくりと温泉や観光を楽しめる有馬温泉がおすすめ。まずは湯本坂を散策しながら食べ歩きグルメを楽しみ、「有馬本温泉 金の湯」・「有馬温泉 銀の湯」の2つの公共外湯をはしごする「湯めぐり」は、ひとりでも気軽に体験できます。

「太閤の湯殿館」や「瑞宝寺公園」など、有馬温泉の歴史や文化を自分のペースでじっくり巡るのもひとり旅ならではの楽しみ方です。

女子旅におすすめの過ごし方

女子旅には、美肌効果が期待できる銀泉や、保湿効果の高い金泉でのんびり温泉を楽しむのがおすすめ。

浴衣を着て湯本坂周辺を散策すれば、フォトジェニックな写真も楽しめます。お土産選びも女子旅の醍醐味のひとつです。有馬山椒を使ったスイーツや炭酸せんべい、金泉・銀泉の入浴剤など、有馬温泉ならではのアイテムをじっくりと選んでみましょう。

子連れ・家族におすすめの過ごし方

子連れ・家族旅行には、体験型のスポットが充実している有馬温泉が最適です。
「有馬ます池」ではニジマス釣りやつかみどりが体験でき、子どもも大人も一緒になって楽しめます。「有馬玩具博物館」では、世界中から集められた約4000点のおもちゃにふれることができ、幅広い年齢層に対応しています。

「六甲有馬 ロープウェー」で六甲山頂まで上り、アウトドア体験を楽しむプランもファミリーに人気です。

カップルにおすすめの過ごし方

カップル旅行には、情緒ある温泉街の散策と温泉を組み合わせたロマンチックなプランがおすすめ。ねね橋・太閤橋周辺は夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しめるフォトスポットとしても人気です。

「有馬ます池」の園内には縁結びのパワースポット「鱒ます恋こい神社」もあり、カップルで訪れるのにぴったりのスポット。「瑞宝寺公園」の紅葉シーズンや春の桜の季節に訪れると、より一層思い出に残る旅になるでしょう。

有馬温泉のグルメ・食べ歩き

炭酸せんべい

有馬温泉の温泉街には、散策しながら楽しめる食べ歩きグルメが充実しています。炭酸泉や有馬山椒など、有馬温泉ならではの素材を使ったグルメは、お土産としても人気があります。
おもなグルメは下記のとおり。

  • 炭酸せんべい
  • 有馬山椒料理
  • 神戸牛コロッケ・串焼き
  • 明石焼き(有馬山椒入り)

炭酸せんべい

有馬温泉の炭酸泉を生地に使って焼き上げた、明治時代から続く代表的な銘菓。バターや卵を使わないシンプルな素材で作られていて、薄くてパリッとした食感とほのかな甘さが特徴です。

有馬山椒料理

有馬山椒は、有馬温泉を代表する名産品のひとつ。佃煮や白醤油煮などが古くから親しまれていて、ピリッとした独特の風味と香りが特徴です。近年はパンやドレッシングなど新しいスタイルの商品も増えていて、食べ歩きからお土産まで幅広く楽しめます。

神戸牛コロッケ・串焼き

日本三大和牛のひとつである神戸牛を使った、有馬温泉の食べ歩きグルメの定番です。温泉街の精肉店や専門店で、神戸牛のうま味を生かしたビーフコロッケや串焼きをその場で味わえます。リーズナブルな価格で神戸牛のおいしさを手軽に体験できることから、観光客に人気があります。

明石焼き(有馬山椒入り)

有馬山椒を生地に練り込んだ、有馬温泉ならではのアレンジが特徴の明石焼き。ふわふわとろとろの生地と、だしの風味、有馬山椒のピリッとした香りが絶妙に組み合わさった一品で、「有馬焼」とよばれるオリジナルメニューとの食べ比べも楽しめます。


有馬温泉のお土産

有馬温泉には、有馬温泉でしか手に入らない伝統工芸品や、名湯の恵みを生かしたお土産が揃っています。旅の締めくくりに温泉街を散策しながらお土産選びを楽しみましょう。おもなお土産は下記のとおりです。

  • 有馬人形筆
  • 有馬籠
  • 金泉・銀泉入浴剤

有馬人形筆

室町時代を起源とする有馬温泉の伝統工芸品で、兵庫県の伝統的工芸品に指定されています。筆を持って書こうとすると、筆の尻から小さな人形がひょこっと顔を出す愛らしいからくり細工が特徴。

竹の軸に絹糸を一本一本手で巻き付けた美しい模様もみどころで、子宝授与の縁起物としても知られています。現在は湯本坂の「灰吹屋 西田筆店」が製造・販売しています。

有馬籠

安土桃山時代に、千利休の求めによって茶道具として作られたことを起源とする竹細工で、有馬人形筆と並ぶ兵庫県の伝統的工芸品。

六甲山系の良質な竹を職人が伝統の技法で編み上げていて、花籠や茶道具、生活雑貨など幅広い作品が揃っています。

金泉・銀泉入浴剤

有馬温泉の金泉・銀泉の温泉分析書をもとに開発された薬用入浴剤で、定番のお土産として親しまれています。

金湯タイプは保温・保湿効果を、銀湯タイプはさらりとした湯ざわりをそれぞれ再現しています。有馬温泉駅前の老舗土産物店「吉高屋」のカメ印シリーズが特に人気です。


まとめ|有馬温泉の魅力を存分に楽しもう

有馬温泉は、日本三古湯・日本三名泉に数えられる歴史ある名湯です。金泉・銀泉という個性の異なる2種類の温泉を楽しめるだけでなく、情緒ある温泉街の散策や食べ歩きグルメ、伝統工芸品のお土産など、魅力が詰まった温泉地です。

大阪・神戸からのアクセスも良く、日帰りから宿泊まで幅広いスタイルで楽しめます。ぜひ有馬温泉を訪れ、その魅力を存分に体験してみてください。


Photo:pixta

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●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください

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