【おとなのソロ部】奈良・佐保川沿いのブックカフェ「Book Cafe 川べり」で本に没入するひとりカフェタイム
奈良市内を流れる佐保川沿いに建つ「Book Cafe 川べり」は、約3000冊の書籍に囲まれてまったり過ごせるブックカフェです。川のほとりを歩く鹿の姿が見られることもあるリバーサイドのテラスは、最高のおひとりさま席。出版社が経営しているだけあって、バラエティに富んだ選書で、思いがけない一冊との出合いも期待できます。
思わず読みたくなる選書は編集者ならでは

「Book Cafe 川べり」は、近鉄奈良駅から歩いて15分ほどの静かな住宅街にあります。2025年4月に、自習室兼レンタルルームを備えたブックカフェとしてオープンしました。

店内に入ると、書架には哲学・歴史・アート・仏教など、ちょっと硬派目なジャンルから気軽に読める本まで、いろんな出版社の本が並んでいます。このカフェは、地元奈良で学術書を中心に作っている「萌(きざす)書房」の経営なのです。でも安心してください。本のことを知り尽くしているからこその「本を楽しむ」工夫があるんです。

「漫画でわかる○○」シリーズなど、「見本書」と書かれた本は、そのジャンルの入門編ともいえる本。まずそれを読んでから、一段深い書籍へステップアップできる導線が作られているんです。気軽に読めるエッセイや写真集、イラスト集なども並び、バラエティに富んだセレクトが楽しめます。

選書はつながりのある編集者が担当し、手書きポップでコメントも。約2~3カ月ごとに棚替えされるので、新しい発見もあります。全冊新刊なので、気に入った本はそのまま購入OK。

古典芸能や映画をテーマにしたコーナーには、さまざまな切り口のエンタメ本があって、片っ端から手に取りたくなります。

地元・奈良にまつわる本も並んでいました。イラスト入り仏像の本は、即お寺めぐりに活用できそうです。本についての質問があれば、スタッフに声をかけてみましょう。
香り高いコーヒーとスイーツを楽しむひとり時間

カフェを案内してくれたのは、萌書房の白石慧(しらいしけい)さん。
「ブックカフェをやることになってから、いろんな人とご縁ができました」と白石さん。コーヒーは、奈良のイベント系ロースターの豆を使ったハンドドリップ。ケーキやクッキーは知人のパティシエの手作りです。

この日の日替わりケーキは、「バスクチーズケーキ」500円と「ブラウニーバニラアイス添え」450円でした。バスクチーズケーキはしっとりした食感で甘さ控えめ。「アイスコーヒー」500円のすっきりした味によく合っていました。

クッキーは「チョコチップ」と「ジンジャー」各150円(テイクアウトは各200円)の2種類。サクッとした口当たりが特徴です。ほかに、「トースト」300円、「あんバタートースト」450円といった軽食もオーダーできます。

夏季にはスペインの氷菓子「グラニサード」がメニューイン! グラニサードとは、コーヒーやジュースを凍らせてジャーベット状にしたもので、読書に集中したときの清涼剤にぴったり。クラフトビールもあるので、夏の夕涼みにもいいかもしれません。
川沿いテラスや書架の前は、ひとりを楽しむ特等席

なんといっても心地よいのはテラス席。佐保川を渡る風を感じながら、ゆっくりと本を読んだりカフェタイムを過ごしたりできます。テラス席はすべて川の方向を向いているので、誰かと目線をあわせることもなく、自分の時間を過ごせます。

室内の壁際にも3席おひとりさま仕様のテーブル椅子があります。

書架前のテーブルは、テーマにちなんだ本が並ぶイベントスペース。テーマは定期的に変わるので、いろんなジャンルを楽しめますね。この席も集中して本を読めるので、おひとりさまにおすすめです。

複数で座れるテーブル席もあります。もし大勢で賑やかになりそうだったら、2階の自習室を借りるのもよさそう。

2階はレンタルスペース兼自習室(30分110円)。予約がなければひとり利用もできるので、PC作業や資格勉強に励む姿もちらほら。2階で集中モードを過ごしたら、テラス席でリラックスして…と、気分に合わせてエリアチェンジもできます。

2階の書架には、「萌書房」が版元の書籍が並んでいます。哲学や歴史の専門書が中心ですが、手にとってみると案外ハマりそう。
佐保川を見下ろすウッドデッキのテラスは、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と四季折々の景色がご褒美。五感をフル開放で本の世界に飛び込めます。賑やかな奈良公園周辺から離れて、とっておきのひとり時間を過ごせるカフェです。
■Book Cafe 川べり(ぶっく かふぇ かわべり)
住所:奈良県奈良市法蓮町1050-1
TEL:0742-42-6986
営業時間:10時30分~18時(金・土曜は20時まで)
定休日:月曜(月曜が祝日の場合は営業、翌日休み)
■おすすめの利用シーン:新たな本と出会いたいとき、静かに読書を楽しみたいとき、ゆっくり考えごとをしたいとき、おいしいコーヒーを飲みたいとき
Text&Photo:松田きこ(ウエストプラン)
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