ざぶんっと頭から滝行したい! 滝・山サウナ、天然水の水風呂で、自然を感じる。サウナ・グランピング施設、千葉県富津市「サトヤマテラス」【清水みさとのあちこちサウナ旅VOL.11】
東京から車で約60分。自然いっぱいの里山が広がる千葉県富津市に2025年8月に誕生したサウナ・グランピング施設「SATOYAMA TERRACE(さとやま てらす)」。横浜中華街の「HARE-TABI SAUNA & INN YOKOHAMA」のアミナコレクションが運営するサウナは、滝行できる滝サウナ、焚火を眺める山サウナ、富津の天然水を使った頭から潜れる水風呂など、自然を体感できる仕掛けがいっぱい。吹き抜けテラスには、かわいいカエルも。水源に近い里山にあるからこそ癒やされるぜいたくな時間をたっぷりと味わいます。
里山の恵みを五感で味わい尽くす、唯一無二のサウナ施設

都心から車で60分。
千葉県富津市にあるサウナに向かう車は、海や人の気配からぐんぐん離れて、山の中へと進んでいく。
「富津」と聞くと真っ先に思い浮かぶのは海なのに、目の前に広がるのは田んぼや畑で、道は狭まり、空は広がり、「話題のサウナ」に向かっているというよりも、おばあちゃんの家に向かう夏休みの孫気分だなあなんて、ちょっぴり半信半疑で車窓を眺めていたら、里山の景色の中に突然現れた近未来。
「SATOYAMA TERRACE」。
以前紹介した中華街にあるサウナ「HARE-TABI SAUNA & INN YOKOHAMA」と同じアミナコレクションという会社が手がけた新たなサウナで、2025年8月オープンから1年たらずで、「SAUNACHELIN 2025」と「第2回 ととのう! にっぽんサウナ大賞」の賞も受賞しています。
なんだか、里山に突如降り立った宇宙船のよう。
人と熱気が渦巻く中華街の次に選んだ場所が里山で、もちろん今回もサウナの監修は、サウナ王こと、太田広さん。
ああ、高まる期待。早速おじゃまします。

受付で、タオルとロッカーキーをうけとります。
シンプルで洗練されながら、木の温もりによる空間美にうっとり。
まずは、更衣室で水着に着替えます。
そう、ここのサウナは男女一緒に入れるスタイル。
裸で男女別で入るのもいいけれど、気兼ねなく、カップルで、家族で、友人同士で入れるのはやっぱりうれしいもの。
更衣室を出て、サウナエリアの扉を開けると、もうほとんど外でした。

屋根はあるけど柱はなくて、視界を遮るものがひとつもない。建築的にもかなり大胆なことをしているはずなのに、それを見せつける感じもなく、風がさーっと吹き抜けて行きました。
アウトドアなのに屋根はあって、室内みたいに快適なのに、風も光もちゃんと外。
「中みたいなアウトドア」とでもいえばいいのか、大浴場をそのまま自然の中に持ってきたみたいな開放感。

美しい近代的な建築の主役が風や光、空だなんて、カッコよすぎませんか。
まるで鍾乳洞!? 水を感じる「滝サウナ」

サウナは2種類。
まずは、「滝サウナ」へ。

サウナ室の扉を開けてまず驚くのが、床一面に流れる水。
そもそもサウナ室で、足元に水を感じるなんて初めての体験です。

さらに目を引くのが、壁一面を覆う岩。
ゴツゴツとした岩壁から水が滴り、まるで鍾乳洞の中に迷い込んだみたいでした。
里山の天然水で満たされたサウナ室は、湿度と温度の絶妙なバランスのおかげで、しっかり熱く、全く苦しさもなく、熱くなったら足元を流れる水に触れたり、地面に座ってクールダウンしてもいいのだそう。(地面は0段!)
こんな黄金比の心地よさを叩き出されたら、もう気持ちよくならないほうがおかしい!とすら思ったのでした。
ついでに、30分に1回1分程度、大量の天然水が滝のごとく流れ込むので、「滝行 in サウナ室」というちょっと意味のわからないスーパーアドレナリン体験まであり。

(顔~~~~!!)
森の中にいるような癒やし空間「山サウナ」

お次は、「山サウナ」。
なんとサウナ室の中に、本物の木が設えてありました。大きな窓の向こうに里山の緑が広がり、山の起伏をイメージした段違いのベンチ。
無機質なサウナ室とは違って、さながら森の中にいるようでした。
前方には大きなストーブが2台。中央の暖炉には焚火の炎が揺らめいています。
30分に1回のオートロウリュに加え、定期的にスタッフが壁や薪に水をかけて湿度の調整が行われるので、気持ちよさもピークに。

ただ熱いとか、ただストーブが大きいとか、そんな単純な話ではもう追いつかなくて、温度、湿度、香り、空気、、、。
全部が細かく調整されていて、こちらの気持ちいい解像度がぐいぐいあがっていく気がしました。
天然水掛け流しで、自然を体感! 極上の水風呂&外気浴

サウナ上がりの水風呂は、もちろん天然水掛け流し。
やわらかくて、キレがよくて、この土地がどれだけ水に恵まれているのかが身体を通してぐんぐん伝わってきました。
豊かな水脈がたまたまここにあった偶然すら、「SATOYAMA TERRACE」のための必然だったんじゃないかとすら思わずにはいられませんでした。

ちなみに、隣にあるもうひとつの浴槽。
この日はぬるま湯でしたが、夏になると10℃以下のシングル水風呂になって、冷冷交代浴ができるそう。
これぞ夏のご褒美。
はあ、最高が果てしない。

里山の風をまっすぐうけとめ、この笑顔。

芝生にだって直でゴロン。
空気も水も綺麗なここでは、夏の夜には蛍も飛んでいるのだそうです。
地元食材たっぷり! こだわりは、ドリンク&サ飯にも

そして、その場でタッチパネルからドリンクの注文もできるので、サウナ上がりに外気浴しながら乾杯。
サウナ飯は、「海丼」と「山丼」の2種類(各1650円)。
あれもこれもメニューに並べない潔さにあっぱれ。
しかも「海」と「山」のこの土地らしい二択なのも憎い!
結局わたしは、千葉だし、海も捨てきれないという気持ちになって、散々「SATOYAMA TERRACE」のサウナを満喫したあとではありますが、「海丼」という名前のマグロの漬け丼をチョイス。
たっぷりの薬味に大和芋、しっかりと味が染みている新鮮な漬けマグロがサウナ上がりの味覚に染みわたり、思わず舌鼓。
宿泊すればサウナが入り放題! グランピングの魅力って?

サウナ施設ではありますが、ここはグランピング施設として宿泊も可能です。
全ての部屋にウッドデッキがつき、室内は、布団とソファを中心としたシンプルなつくりです。
その余白のおかげで、窓の奥に広がる自然との距離がグッと近くに感じられて、部屋で過ごすというより、自然の中に滞在している感覚。
しかもサウナプランで宿泊すると、チェックイン前からチェックアウト後の13時まで、サウナの営業時間中は入り放題!
食材を持ち込んでBBQを楽しむこともできれば、富津をはじめとした地元食材を使った、里山ならではのBBQセットも用意されているので、とことん楽しめるはず。
わたし、グランピングデビューはここにします。(決意)

「自然の中のサウナ」という言葉はよく聞くけれど、「SATOYAMA TERRACE」はこの土地にもともとあった気持ちよさを、人の手で磨き上げてサウナにしていました。
サウナの力で、里山を蘇らせて、豊かにしていくこと。
自然もうれしい、人間もうれしい。
そのふたつは、本当はちゃんと両立できることなのかもしれないと、それが成立しているこの「SATOYAMA TERRACE」で、里山の風に吹かれながら、そんな地球規模の未来のことまでぼんやり思いを馳せました。
サウナはきっともう、汗をかくだけの熱い部屋じゃない。
人も自然も一緒に気持ちよくなれる、そんな未来に向かって進んでる。
ああ、感動のあまり、壮大な思いが止まらないよ、「SATOYAMA TERRACE」。
■SATOYAMA TERRACE(さとやま てらす)
住所:千葉県富津市田原898-1
料金:2970円(2時間30分利用)、延長30分毎+550円 ※土・日曜、祝日は3850円(2時間30分利用)。タオルセット無料、水着880円、ポンチョ880円、サウナハット550円
営業時間:サウナ日帰り利用 10~22時(最終入館21時)※土・日曜、祝日は9時~
定休日:不定休
Text:清水みさと
Photo:添田康平
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