サロンクリスティ

【東京・神田】出版社のビル1階にある、本好きのためのカフェ。「サロンクリスティ」で物語の世界を体験

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本を読むだけでなく、その作品の世界に入り込んでみたい――。そんな本好きさんにおすすめなのが、ミステリやSFの出版で知られる早川書房本社ビル1階のカフェ「サロンクリスティ」です。小説に登場する料理を再現したメニューを味わったり、オリジナルグッズを手に取ったりと、物語の世界を身近に感じられる魅力が満載。神田にある本好き必見のスポットをご紹介します。

Summary

本好きのためのカフェへ

「サロンクリスティ」の外観

神田駅から徒歩約3分。老舗出版社・早川書房の本社ビル1階にある「サロン クリスティ」は、本好きなら一度は訪れてみたいカフェ。ミステリやSFなど、数々の名作を届けてきた出版社ならではの世界観が詰まった一軒です。

店頭には出版社のカフェらしいコンセプトが書かれている
店頭には出版社のカフェらしいコンセプトが書かれている

この場所には1988年から喫茶空間がありましたが、2023年2月に現在のスタイルへとリニューアル。以前は近隣で働く男性客の利用が多かったそうですが、今ではお客さんの8~9割が女性なのだとか。SNSで見つけて訪れる人も多いそうです。

「サロンクリスティ」の内観

店内は一般客も利用できますが、早川書房の社員や作家、書店関係者が打ち合わせに使うこともあるそう。出版社の日常と読者のカフェ時間が同じ空間にあると思うと、ちょっと特別な場所に足を踏み入れたような気分になります。電源や無線LANも備わっているので、神田散策の途中にひと休みしたいときにもぴったり。

まるで物語の中。オリエント急行を思わせるクラシカルな空間

入り口から見た店内。入ってすぐにテーブル席が並ぶ
入り口から見た店内。入ってすぐにテーブル席が並ぶ

扉を開けると、まず目に入るのは落ち着いた色合いのインテリア。手前から奥へ進むほど、“おこもり感”が増すようにデザインされているのも特徴です。

人気のボックス席
人気のボックス席だが、予約や指定はできないので注意

店内で特に印象的なのが、アガサ・クリスティーの名作『オリエント急行の殺人』を思わせる、オリエント急行の客車をイメージしたボックス席です。

ボックス席は2名以上で、最長90分の利用制限あり
ボックス席は2名以上で、最長90分の利用制限あり

深みのあるソファや照明、ゆったりとした席まわりは、まるで物語の舞台に入り込んだよう。2名以上で利用できるボックス席は人気が高く、ここを目当てに訪れたくなる特等席です。

ひとり席が向き合うスタイルのカウンター席。本棚が目隠しになり、正面の人は気にならない
ひとり席が向き合うスタイルのカウンター席。本棚が目隠しになり、正面の人は気にならない

ボックス席の隣に位置するカウンター席。卓上にある本棚には「クリスティー文庫」と呼ばれるアガサ・クリスティー作品や、シャーロック・ホームズシリーズの本などが並び、手に取って読むこともできます。

企画展示コーナー

店内の一角には、その時々の企画にあわせた展示コーナーも。作品をテーマにしたイブニングティーの開催時には、関連書籍や小物が並び、より深く物語の世界観に浸れます。取材時には、シャーロック・ホームズシリーズの本や、着用して写真が撮れる衣装が並んでいました。

アガサ・クリスティー作品が並ぶ本棚も。クリスティーは、聖書とシェイクスピア作品に次いで世界で読まれている作家ともいわれる
アガサ・クリスティー作品が並ぶ本棚も。クリスティーは、聖書とシェイクスピア作品に次いで世界で読まれている作家ともいわれる

店の一番奥にもテーブル席があります。カーテンで仕切って個室のように使うことも可能。ミステリファンと一緒に訪れて、こもってじっくり読書をしたくなる空間ですね。

左から「スタッキングマグカップ」(小説『そして誰もいなくなった』)、「スタッキングマグカップ」(小説『オリエント急行殺人事件』)、「マグカップ」(小説『動物農場』)各3630円
左から「スタッキングマグカップ」(小説『そして誰もいなくなった』)、「スタッキングマグカップ」(小説『オリエント急行の殺人』)、「マグカップ」(小説『動物農場』)各3630円
「プレート」(エルキュール・ポアロ、ホワイト、18cm)4950円
「プレート」(エルキュール・ポアロ、ホワイト、18cm)4950円

アガサ・クリスティーの作品名やモチーフをあしらったオリジナルグッズも販売。実際に店内で使われているマグカップやプレートもあり、来店の記念やミステリ好きへのギフトにもぴったりです。

自家製焼菓子と紅茶、そして物語を味わうイブニングティー

「自家製焼菓子&ポットティーセット」1000円
「自家製焼菓子&ポットティーセット」1000円

ミステリ作品の世界観を楽しめるメニューをご紹介します。気軽に楽しむなら「自家製焼菓子&ポットティーセット」1000円がおすすめ。自家製スコーン、カヌレ、フィナンシェ、ブラウニーなどから好きな焼菓子を1品選び、ポットティーと一緒に味わえます。

焼菓子各種。右上から時計回りに、カヌレ、フィナンシェ、ブラウニー、スコーン
焼菓子各種。右上から時計回りに、カヌレ、フィナンシェ、ブラウニー、スコーン

なかでもスコーンは、紅茶と合わせて楽しむ定番人気。プレーンのほか、季節によってチョコチップ入りなど内容が変わることもあるそうです。自家製クロテッドクリームとジャムを添えれば、英国のティールームを訪れたような気分に浸れます。

アガサ・クリスティーの本を読みながらカウンター席でいただく人も
アガサ・クリスティーの本を読みながらカウンター席でいただく人も

ポットティーは、オリジナルブレンドの紅茶「オリエント・エクスプレス」や、アガサ・クリスティーが好んだという松を燻した強い香りが特徴の中国茶「ラプサンスーチョン」など数種類から選べます。迷ったら、アールグレイベースで飲みやすい「オリエント・エクスプレス」から試してみるのもよさそうです。

「イブニングティーセット」1人前5500円。120分制で、3日前までの予約が必要。予約は食べログから受け付けており、1人前から注文できる
「イブニングティーセット」1人前5500円。120分制で、3日前までの予約が必要。予約は専用サイトから受け付けていて、1人前から注文できる

もうひとつの注目は、夕方から夜に提供される「イブニングティーセット」1人前5500円。完全予約制の2部制(16時~/17時~)で、取材時はシャーロック・ホームズをテーマにしたセットを提供していました。作中に登場する料理や、作品から着想を得たメニューが楽しめます。

紅茶とスペシャルドリンク

アフタヌーンティーのような華やかさがありつつ、食事メニューもしっかり楽しめるのがイブニングティーの魅力。紅茶やコーヒーに加え、テーマに合わせたスペシャルドリンクも登場します。写真は、ホームズの世界観をイメージしたノンアルコールの「ピンク色の研究風スパークリング」(右)。そのほか、「メスシリンダービール」や「グラスワイン」などのアルコールも選べます。

イブニングティーセットをボックス席でいただきたい場合は、2人以上で利用しよう

なぜアフタヌーンティーではなく、“イブニングティー”なのか? その理由は、アフタヌーンティーはスイーツがメイン。こちらはセイボリーをメインにして、お酒とともに食事として楽しんでもらいたいという思いから。出版社のビル1階にあるカフェだけあり、神田の街で働く人々を思う発想から生まれたメニューなのだそう。

イブニングティーセット専用メニュー。どの料理がどの作品の何ページに掲載されているかが確認できる
イブニングティーセット専用メニュー。どの料理がどの作品の何ページに掲載されているかが確認できる
添えられた本の付箋があるページに料理の登場シーンが。気になる人はぜひ確認を
添えられた本の付箋があるページに料理の登場シーンが。気になる人はぜひ確認を

イブニングティーセットの内容は、企画に合わせておよそ2カ月ごとに変わり、ミステリやSF作品とのコラボや季節限定企画も展開。年末には毎年人気のクリスマス企画も予定されているそうです。訪れるたびに違う物語に出合える、“読むように味わう”カフェです。

店内にズラリと並ぶ赤い背表紙の「クリスティー文庫」から1冊選び、紅茶とともに物語の世界へ――。そんな贅沢な時間を過ごせるのが「サロンクリスティ」の魅力。平日の午後や仕事終わりに、日常を少し離れてミステリの世界へ旅してみませんか?

■サロンクリスティ(さろんくりすてぃ)
住所:東京都千代田区神田多町2-2 No.3ハヤカワビル1F
TEL:03-3258-3800
営業時間:11時~14時30分(14時LO)、16~21時(20時LO)
定休日:土・日曜、祝日

Text:山田裕子(editorial team Flone)
Photo:yoko tajiri

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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