【京都】日本初進出! 「カペラ京都」で、温泉スイートや至福のオーダー朝食にときめくご褒美ステイ【すみずみ宿泊ルポ】
2026年3月、伝統的な花街文化が息づく京都・祇園の宮川町に、世界最高峰のラグジュアリーホテル「カペラ京都」が開業しました。141年の歴史を紡いだ「新道小学校」の跡地に建つモダンな町家風の建築は、西隣の「宮川町歌舞練場」や、周囲の古い町並みと調和した美しいたたずまい。日本初進出となる注目のホテルでの贅沢な滞在を、すみずみまでご紹介します。
京都の路地を歩く感覚で、いざチェックインへ
祇園の風景にとけこむような美しい4階建ての建物が「カペラ京都」です。大和大路通に面した車寄せでベルスタッフに迎えられ案内されたのは、明かりを落とした石畳のアプローチでした。
京都の細い路地を思わせるアプローチは、すだれ越しに館内の通路や中庭がほのかに見え、一歩進むごとに非日常の世界へと誘われます。

エントランスのドアが開くと、壁と天井に広がる大きなオブジェ。京都の花背(はなせ)を拠点に活動する、藁細工作家の藤井桃子さんが手がけたこの作品は、外の世界とホテルの内側を隔てる“結界”のように清廉(せいれい)で、堂々とした力強さを感じます。「カペラ京都」では、こうしたアート作品が客室を含む館内の随所に飾られており、全体で約500点もあるそうです。
さらに中へ入ると聞こえてくる水の音。吹き抜けの地下2階へ流れ落ちる滝の音でした。中庭に面した廊下を進んだ先にあるのが、宿泊者だけがくつろげる「リビングルーム」とよばれるロビーフロアです。
和モダンな空間にときめく「リビングルーム」でチェックイン
美しい障子風の引き戸が目を引く「リビングルーム」。ソファーや調度品は洋風でありながら、空間全体が見事に調和し、和の情緒を感じさせてくれます。ソファーに座ってウェルカムティーをいただきながらチェックイン。贅沢な休日の始まりです。

建物に囲まれた中庭は、京都の伝統的な町家に見られる「坪庭」をモダンに再現した空間です。リビングルームから出たところにある庇(ひさし)は、伝統的な寺院建築などに用いられる「唐破風(からはふ)づくり」の様式。ラタンメッシュ(籐編み)で作られており、現代的な軽やかさがプラスされて、なんとも味わい深い景観を生み出しています。
京都のクラフトマンシップが細部に宿る客室「プレミアシアターキング」

客室は「プレミアシアターキング」をじっくりご紹介します。
大きな窓から自然光がたっぷりと差し込む、明るい部屋です。ベッドのヘッドボードには、芸術家・新城大地郎氏が石庭をイメージして書き下ろした「春夏秋冬」の文字。なんとこれは、西陣織で織られているんです。

ライティングデスクの上の文箱を開けると、カペラオリジナルの便箋。筆ペンを使って旅先で感じたことを綴るのも京都らしい思い出になりますね。

部屋でのティータイムを彩るドリンク類も特別感たっぷり。無料のソフトドリンクに加え、お茶は京都大原の紅茶舗「治郎兵衛(JIROBE)」のものが3種類楽しめます。さらに、コーヒーや、カペラオリジナルのクラフトビール(アルコール類は有料)まで揃う充実のラインナップです。

見つけた瞬間にときめくのが、パズル仕立ての「舞妓アメニティ」。ヘアブラシやコットン、歯ブラシといったアメニティの箱すべてが合わさることで、1枚の美しい「舞妓さん」のポートレートに。

ころんと丸くて愛らしいフォルムのバスタブの上には、バスソルト。シャンプー、コンディショナー、ボディソープは、イギリスの高級ブランド「Bamford(ばんふぉーど)」が採用されています。ドライヤーには、髪が潤うと評判の「レプロナイザー」。肌ざわり抜群のパジャマやバスローブに包まれる時間は、まさに至福そのものです。
24時間いつでもお湯に癒やされる「温泉スイート」をはじめとする極上スイート
全89室の客室のうち、29室がスイートルーム。そのなかで6室が「温泉スイート」です。24時間いつでも天然温泉を独り占めできるなら、連泊して心ゆくまでおこもりしたくなりますね。浴室の外のテラスには、美しい石庭を設えています。湯船につかりながら静かに庭を眺めていると、心が洗われていくような「禅の境地」を体感できるかもしれません。

2階と3階に位置する1ベッドルームの「祇園スイート」と、4階にある2ベッドルームの最上級客室「カペラスイート」。こちらは温泉ではありませんが、フレッシュな香りの檜(ひのき)のバスタブを備えた広いバスルームで、のびのびと旅の疲れを癒やすことができます。
「カペラスイート」の室内にはワインセラーやミニキッチンも完備されており、ワインを傾けながら、京都の一等地に暮らすようなプライベート空間を贅沢に楽しむ、大人のステイが叶います。
美食に酔いしれる、個性が光る3つのレストラン

館内には3つのレストラン&バーがあり、ここでしか味わえない特別なグルメ体験が、旅の楽しさを何倍にも膨らませてくれます。
フレンチ×京都のモダンな融合「LANTERNE(らんてーぬ)」

ブレックファストからランチ、カフェ、ディナーまで、一日のあらゆるシーンを彩るオールデイダイニング。中庭のテラス席を含めて90席ですが、店内は広く、席の間隔がゆったりとられているため、周りを気にせずプライベートな食事が楽しめます。こちらでいただけるのは、伝統的な和食やフレンチを京都風に再構築した料理。今回は、至福の朝食をレポートします。
サラダやパン、フルーツ、ドリンクなどはビュッフェ形式。おいしいデリを選んで、自分だけのオリジナルコース仕立てにするのも楽しい時間です。サラダのドレッシングは6種類、トッピングも豊富で、どれにしようか目移りしてしまいます。
メイン料理はいろいろな味を楽しめるように、小さめのポーションで好きなだけ注文できる贅沢なスタイル。メニューを開くと多彩な玉子料理やサンドイッチ、和朝食、さらには醤油ラーメンまで、気になる料理がずらりと並んでいます。なかでも、ケージフリーエッグを使用した懐かしいオムライスは心温まる絶妙な味わいでした。

アツアツの鉄板で提供されたのは、角切りベーコンとポーチドエッグの組み合わせがたまらない「ベーコンポテトハッシュ」。ボリュームもしっかりあって食べごたえ抜群です。

さらによくばって、外はカリッ、中はとろとろの食感の「フレンチトースト」やブリオッシュも選びました。

京都・大原「次郎兵衛」の茶葉を使ったさわやかな後口のホテルオリジナル紅茶が、贅沢な朝の時間を締めくくってくれます。

家族やグループで気兼ねなく過ごしたいときには、シックなプライベートルーム(8席・別途有料)の利用も可能です。
・プライベートルーム使用料:朝食・ランチ 2万5000円、ディナー 5万円 ※サービス料込
■LANTERNE(らんてーぬ)
営業時間:朝食 7~11時(10時30分LO)
ランチ 12時~14時30分(14時30分LO)
カフェ 12時~17時30分(17時LO)
ディナー 18時~21時(20時30分LO)
◎ネット予約がベター。 https://www.tablecheck.com/ja/capella-kyoto-lanterne
SoNoMa by SingleThread(そのま ばい しんぐる すれっど)
アメリカ・カリフォルニア州ソノマでミシュラン三つ星に輝く「SingleThread」の海外初進出となるレストラン。ともに洗煉された食文化をもつ京都とソノマ、2つの街の世界観が、見事なバランスで融合された最高峰のガストロノミーをじっくり堪能できます。
■SoNoMa by SingleThread(そのま ばい しんぐる すれっど)
営業時間:ディナー 18時~(ラストオーダー/最終入店20時)
定休日:日・月曜
料金:おまかせコース 4万5000円(サービス料込)
宵(よい)

カジュアルにおいしい和食とお酒が楽しめる「宵」。一歩足を踏み入れると、アップテンポの音楽が流れ、活気あふれる雰囲気に包まれます。照明は、かつての小学校の理科室で使われていたランプ。さらに、音楽室で使われていた床材や木材をカウンターの一部に再利用して、ノスタルジックなストーリーを添えています。
おしゃべりを楽しむならテーブル席、割烹気分を楽しむなら和食カウンター、そしてバーテンダーの手元を眺めながらグラスを傾けるならバーカウンターと、座る場所によって異なる雰囲気を楽しむことができます。予約なしでもふらりと立ち寄れる気軽さも魅力です。
■宵(よい)
営業時間:
フード 17時30分~22時(22時LO)
バー 17時30分~24時
定休日:なし
まるで秘密の花園!? 映え度抜群のパティスリーでおみやげ探し

1階のパティスリーは、京都の伝統文化とカペラらしいハイセンスな美意識が凝縮された、とっておきのスポットです。
一歩足を踏み入れて思わず歓声を上げてしまうのが、中央にある大きなショーケース。季節のみずみずしい生花が植えられており、一見するとおしゃれなフラワーショップのよう。
ですが、よく目を凝らしてみると……花々の間に、キュートなケーキがいくつもディスプレイされているんです!

この芸術的なケーキは「LANTERNE」でいただくことができ、トレンドに敏感な大人女子たちの間では、優雅なカフェタイムを彩るアイコンとして早くも話題を集めています。

見た目にも華やかなチョコレート類は、京都旅のおみやげに喜ばれること間違いなし。

さらに、朝食ビュッフェでも大人気の香ばしい「キャラメルアーモンドクロワッサン」1400円や、ふんわりリッチな「ブリオッシュレザン」700円など、ホテルオリジナルのパン類もテイクアウト可能です。
■The Patisserie(ざ ぱてぃすりー)
営業時間:11~19時
祇園の粋な文化に染まる。「カペラ京都」ならではのカルチャープログラム

リビングルームの舞台では、毎日夕刻になると、日替わりで宮川町の舞妓さんや芸妓さんによる京舞をはじめ、三味線や尺八奏者による演奏が披露されます。伝統芸能を間近で堪能できるのは最高の贅沢。はんなりとした美しい所作はもちろん、髪飾りや、帯留めなどの細かな着物コーディネートをじっくりと観察するのも、大人の女性ならではの楽しみ方です。
無料で体験できるプログラム「リチュアル」では、朝はおりんを使ったブレスワーク(呼吸法)、また午前と午後にカルチャリストが案内する風呂敷ワークショップなどのアクティビティ「モーメント」が開催され、気軽に日本文化にふれることができます。
また、有料プログラム「キュレート」では、祇園の下駄店でオリジナル草履をあつらえたり、漆工房で金継ぎ体験をしたり、京都の匠から伝統文化をより深く学べます。
「アウリガスパ」で五感に響く究極の癒やし時間
4室あるトリートメントルームには、カップルで一緒に施術を受けられるルームもあります。一人一人のコンディションに寄り添ったオーダーメイドのトリートメントは、まさに至福。

施術に使用されるのは、資生堂の最高級スキンケアブランド「THE GINZA(ざ・ぎんざ))」。
さらに、世界的なオーガニックブランド「Synthesis Organics(しんせしす おーがにくす)」によるカペラオリジナルブレンドオイルも用意されており、好みやコンディションに合わせて選べます。また、日本でオリジナル開発されたシグネチャーオイルを使用した、シグネチャートリートメントも好評だそうです。
カペラのスパといえば、月の満ち欠けに寄り添う世界共通のメニュー「ムーンサイクルトリートメント」が有名ですが、なんとそれ以外のすべてのメニューが、世界中でここでしか体験できないメニューなんです。美容感度の高い大人女子なら誰もが憧れるプロダクトを、セラピストの洗練されたハンドテクニックで堪能できるなんて、究極の自分へのご褒美です。
スパ内にはスチームサウナとドライサウナの両方を備えた男女別のサウナもあり、トリートメントの前にじっくり身体を温めて、デトックスできます。

宿泊者だけが利用できる3室のプライベート温泉(貸切風呂)は、広々とした大きなお風呂の奥に美しい石庭。広いリラックススペースも用意されているので、湯上がりに冷たいドリンクを飲みながら火照った身体を休め、またお湯に浸かって……と、何度でも贅沢な温泉時間を過ごせます。
また、スパから螺旋階段を上がると自然光がたっぷり注ぐフィットネスセンターがあります。「旅先でもいつものトレーニングルーティンを欠かしたくない」というアクティブな女性や、京都のおいしいグルメを存分に楽しんだあとのリフレッシュにもぴったりの空間です。
ホテルから徒歩で行ける、周辺のおすすめ観光スポット3選
【ホテルから徒歩5分】花見小路通

紅殻格子(べにがらごうし)に犬矢来(いぬやらい)という情緒のあるお茶屋の家並みが続く花見小路通は約1km。花見小路を象徴する「一力」から建仁寺に至る一帯がもっとも美しく、石畳が周りの建物を引き立てます。お茶屋に向かう舞子さんや芸子さんの姿が見られることでも有名ですが、写真撮影は遠慮しましょう。
【ホテルから徒歩6分】伊藤久右衛門 祇園四条店茶房

「伊藤久右衛門」は、江戸時代後期から続く京都の老舗日本茶店。茶房併設のショップが京阪祇園四条駅6番出口から徒歩約1分のところにある「伊藤久右衛門 祇園四条店茶房」です。1階がショップ、2階がカフェスペースで、観光途中の一休みにおみやげ探しも叶う使い勝手のよいお店です。
■伊藤久右衛門 祇園四条店茶房
(いとうきゅうえもん ぎおんしじょうてんさぼう)
住所:京都府京都市東山区四条通大和大路東南角祇園町南側586
TEL:075-741-8096
営業時間:10時30分~18時30分(18時LO)
定休日:無休
【ホテルから徒歩10分】漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)

日本で初めて漢字に特化したミュージアム「漢検漢字博物館・図書館」(通称:漢字ミュージアム)があるのは京都・祇園です。体験型の展示を通して、子どもから大人まで年齢を問わず漢字の面白さや奥深さにふれることができます。
リアルなおすすめタイムスケジュール
【1日目】
11:30 京阪祇園四条駅着。散策を兼ねて徒歩で「カペラ京都」へ(徒歩約5分)
11:40 荷物を預けて、清水寺へ。途中でランチも
16:00 チェックインして客室でおしゃべりタイム
17:30 「宵」でディナーを楽しむ
20:00 「アウリガスパ」で極上のトリートメントを体験
22:00 客室に戻ってバスタイム&おしゃべりタイム
24:00 おやすみなさい!
【2日目】
7:00 起床。「LANTERNE」でブレックファストタイム
8:30 自然光が差し込むフィットネスセンターでいつものトレーニングルーティン
10:00 客室に戻り荷物をまとめてしばし休息
11:00 荷物を預けてチェックアウト。花見小路通を散策しながら「漢字ミュージアム」へ
13:00 「伊藤久右衛門 祇園四条店茶房」2Fでランチ&スイーツタイム
14:30 1階でおみやげをチョイス
15:00 荷物を受け取り帰路へ
情緒漂う宮川町。花街・社寺・老舗がある路地を歩くだけで映画のワンシーンのよう。そこに溶け込む「カペラ京都」の端正なたたずまいと、館内の洗練された美、スタッフの世界水準のおもてなしはさすが。カップルや友人との特別な旅に彩りを添えてくれます。レストランやパティスリーは宿泊者以外も利用できるので、ぜひ体感してみて。
■カペラ京都(かぺら きょうと)
住所:京都府京都市東山区小松町130
TEL:075-541-8877
チェックイン:15時
チェックアウト:12時
料金:ベッド&ブレックファスト(デラックスルーム)22万7700円~※1室2名利用時1室あたり。サービス料込、宿泊税別
アクセス:京阪祇園四条駅から徒歩約5分
Text&Photo:松田きこ(ウエストプラン)
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